購入価格 ¥3300円くらい(@秋月電子通商の実店舗)
格安GPSロガーで有名なCANMORE社の製品です。最低限の機能しか持たず、操作が超簡単なので5年くらい愛用して来ました。新規ルート開拓ライドのお供として活用しています。
現行品はチップセットがSiRFstarIVに変更されています。僕が所有しているものはVenusで付属しているソフトも別物ですが、現行版の「Canway」で問題なく使えています。↓
なお、PCへの取り込みに必要なソフトは現在Windowsにしか対応していません。
■製品概要
以下、秋月電子通商さんのサイトから現在のスペックを引用させて頂きました。
===引用始め===
[主な仕様]
・搭載チップ:SiRFstarIV
・出力信号規格:NMEA-0183 WGS-84
・通信条件:38400bps
・リチウムイオン電池内蔵(USB経由で充電します)
電池仕様:3.7V 450mAh
メーカ公称動作時間:約18時間
当社実測動作時間:約12時間程度
リチウムイオン電池の充電放電サイクルが1,000回程度と考えて、約12,000時間使えそうです。
例えば、蛍光灯の寿命と同程度とお考えください。
・77.48×28×17.77mm
・重量:約31g
[セット内容]
・本体
・USB端子キャップ
・ストラップ
・8cmサイズCD(ソフトウエア、USBドライバー)
[ソフトウエア:Canway]
対応OS:windows Vista/7/8/8.1
===引用終わり===
■操作方法
充電は本体の電源を入れて、USB充電器に差し込むだけ。黄緑色(取説にはYellow LEDとありますが、僕の個体はどう見ても黄緑色)のランプが点灯し、それが消えたら充電完了。電源を入れ、衛星を補足します。青のLEDが点灯状態だと補足してない、点滅すれば準備完了。
後はほったらかしでOKですが、走っていて気になった場所(補給ポイントとか公衆トイレなど)で本体真ん中にあるボタンを押すと、その場所を記憶してくれます。業界的にはWAY POINTというのでしょうか。
ライドが終わったら、電源を切る。操作はこれだけです。
■PCへの取り込み
CanWayをインストールします。ドライバーもインストールするかと聞かれたら素直に「はい」と答えて下さい。仕様上、USBのポート番号がこの製品に固定されてしまいます。この製品を差し込むPC側のUSBポートを決めておいた方がいいです。
後はメニュの"ロガー"→"パラメーターを設定します"でUSBポート番号を確認。"ロガー"→"軌跡読み込み"でPCへの取り込みは完了。画面の上半分が軌跡の一覧、左下が選択した軌跡の詳細データ、右下はGoogle Mapに落とし込んだ状態(軌跡の修正はここで実施可能)。割りと簡単なソフトです。↓
CanWayへのデータ取り込みはGPX形式のみ。吐き出しはCSV,GPX,NMEAテキスト,
KML,KMZ。
■使用感
衛星補足には結構、時間がかかります。取説にはCold Starで30Secとありますが、僕の個体では3分待たないと行程の一部が西へ3Kmズレるなどの症状が発生します。まぁ、GPS機器は皆同じなのでしょうが。
チップセットにSiRFstarIVを採用しているCANMORE GP-102+を同時に携行してテストしてみました。精度の面ではGP-102+の圧勝です。コンビニでは約5分、2台のロガーを持ったまま店内にいました。
GT-730FL-S↓
コンビニに立ち寄った後、軌跡が乱れています。
GP-102+↓
軌跡が道路からハミ出してません。
■まとめ
小型軽量で操作が簡単、連続使用で10時間は確実に持ちます。デタラメに走りながら覚えておきたい地点をボタン一押しで記録出来る点が一番気に入っています。
一度衛星をロストすると、軌跡が乱れます。食事やトイレなどで自転車から離れる時はサドルバッグに放り込むことで対処は可能。
現在はこの製品に防水加工を施したGT-740FLが販売されています。チップセットがSiRFstarIVですから、精度は格段に向上しているはず。650円高いだけなので、新規に購入するならGT-740FLにしておいた方がよろしいかと。
価格評価→★★★★★(機能を考慮すれば十分安い)
評 価→★★★★★(僕の外付け記録媒体と化している)