購入価格 ¥600.- (交換用Li-Poバッテリ)
追記: 電池の DIY 交換について
(序)
現在まで 3 年 10 ヶ月使用した。休みの日しか乗らないので平均年間走行距離は
約 7,000 km 、一般的なユーザよりは使用時間は少ないかもしれない。
今年は暖冬らしいが寒い日もあって、 12 月のある朝に峠で 0 度の温度表示だった。
充電済み状態で自宅を出て未だ 1 時間だが、既にバッテリ表示は 1 目盛しかない。
低温で電圧が落ちているだけ・日が昇って気温が上がれば(電圧が上がって)目盛が増えるだろうと
思っていた。
路面凍結に注意しつつダウンヒルし、下った先で自販機休憩中にピピッと音がして電源が切れた。
そういえば、極暑といわれた今夏も 2 回電源が切れたことがあった。気温が落ち着いた秋以降は
特に支障が無く、7-8 時間のライド中に電源が切れることは無かった(オートポーズは使っていない)。
買い換えるか、バッテリ交換するか考えた。なんとなく簡単そうに思えたので、 DIY 交換することにした。
発売後何年も経って既に GEN2 (新機種)が出ているが、未だに \3,000.- (日本円)位で流通在庫が
買えるようである。動画サイトに出ている方法を見たが、交換用バッテリは中華通販で \300. ~ 400. 程度
日本の販売店で \600. ~ 700. 程度なので、自分で交換するのが「お得」かどうかは分からない。
難易でいえば、携帯電話やノート PC の DIY 電池交換よりは遙かに易しいが充電式シェーバーとは同程度、
分解・修理等の全くの未経験者が出来るかというと難しい。もし必要な工具が無ければ、(高価な物では
無いが)工具を買ってまで挑戦することではない。
(交換方法)
所要時間: 約 1 時間(そのほとんどは、ネジを外す為)
費用: \600.- (バッテリ)
必要な工具: 小型のプラスドライバ(精密ドライバ)、デザインナイフ(刃先の小さいもの)、ピンセット、
半田ごて、半田、ニッパ、ラジオペンチ
1 年以上前から交換方法の解説動画が動画サイトに複数アップロードされているようである。なんとなく簡単そう
に見えたので、交換用のバッテリ 503035 (保護回路付き、3.7 V 500 mAh)を買った。この型番は(保護回路の
無い状態の)形状を表しているので、この型番の物で無ければ元通りに収まらない。
保護回路無しの安いバッテリを買って移植することも可能だが、工作の難易度は上がる。3D プリンタなどあれば、
裏蓋を作り直してもっと大きな(厚みの大きい)バッテリを内蔵させることも可能だろう。
(1)
動画サイトの動画では **いとも簡単** に 6 本のネジを外しているが、ネジが小さく舐め易いしネジの周りに
接着剤(ホットメルトのようなもの)が大量に流し込まれている。ナイフとピンセットでネジの周りの接着剤を
丁寧に除去すること、舐めないように慎重に小さなネジを外すことが大変であった。たった 6 本ネジを外すだけで
約 40 分を要した。
動画サイトに出ているものは、接着剤の流し込まれていない製品(そういうロットがあるのかどうか知らないが)か、
あるいは一度ネジを外したものかのどちらかで有ろう。
(2)
ネジが外れれば、裏蓋は手で簡単に開くので、プラス・マイナスのリード線をショートさせないように半田ごてで外し、
両面テープで裏蓋に固定された元のバッテリを外し、元通りに新しいバッテリを取り付ける。
外したバッテリは膨らんでいた。劣化したのであろう。(写真の重ねたバッテリは、上: 新品 、下: 劣化品、
膨らんで厚さが少し違う。)
ネジを外すよりはずっと簡単である。半田付け箇所はそれぞれ B+ B- とプラス・マイナスの電線の接続先が
書かれているので、間違う心配はほとんど無い。半田付けが終わると電源が勝手に入るので、電源ボタンを
押して一端切る。
(3)
元通りに 6 本のネジを締める。ネジ周りに接着剤は使わなかった。防滴性能が落ちて画面が曇り易くなるなどの
問題が生じる可能性はあるが、次に分解するとき(次も有るのか?)に同じ苦労をしたく無かった。
価格評価→★★★★★(これから更に 4 年使えるだろう)
評 価→★★★★☆