購入価格 ¥3588
Paolo Facchinetti / Guido P. Rubino著
VELOPRESS刊 全157頁
昨年出たばかりのカンパニョーロ本。題名通り、カンパ75周年を記念した企画本らしく、トゥーリオ・カンパニョーロによる創業当初の話から、電動コンポ、リリースされたばかりの11スピードコンポまでの歴史を網羅的に解説してある。A3かな? 大きい豪華本です。
写真やチラシ、新聞記事の切り抜きなど、資料的価値の大きい図版が多数あり、文章もボリュームがあるのでカンパファンにはたまらないだろう。文体は現代的かつ標準的な英語で、雑誌感覚で読める。
アメリカでのベビーブームを予見したシマノとサンツアーに対し、カンパニョーロがフランスのユーレー、サンプレックスなどと共に経営判断を誤ったエピソードや、独創的でありながら一般のサイクリストからは受けの悪かったデルタブレーキの話なども率直に書かれている。が、75周年記念本なだけあり、カンパニョーロ万歳なムードに溢れているのは否めない。
カンパニョーロというブランドの歴史に興味がある人は楽しめるかもしれない。私は特にカンパファンというわけではないが、たまたまここ数年カンパ中心に使っているので、宣伝本っぽい感じはするものの楽しく読めた。逆にカンパファンの方にとっては基礎知識にすぎない内容かもしれないw
個人的には、こうした素敵な書物はぜひ「サイクル喫茶」(そんなジャンルがあるのか不明だけど)や「サイクルバー」に常備しておいてほしい。キアンティでも飲みながら読めたら最高です。Alla salute !
価格評価→★★★☆☆ (3.5くらい)
評 価→★★★☆☆ (3.5くらい)
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年 式→2008初版