購入価格 ¥1,700+税
近所の書店で偶然手に取り、軽く読んでみたら名著の予感がムンムンしたのでそのままレジへ直行。
『ロードバイクの科学』が機材がメインの名著なら、本書は体の使い方について記された名著だと思います。
【本書の概要】
本の内容は宮澤崇史氏が現役時代から徹底的に研究してきた「体の使い方」に関する記述を纏めたものです。
目次の項目だけ記述すると、
=======================
1章 「骨で押す」
2章 ペダリングの理論
3章 パワーとトレーニングの基礎概念
4章 ポジションとパーツを体から考える
5章 体を使いこなすメニュー
6章 テクニック
=======================
という内容です。
各項目はページを開くと見開きになっています。
本書の使いかた(9ページより引用)を下記に示します。
========================
①本文(右側のページ)
特に重要な個所は太字にしてあります
②本質(右側ページの下の方)
項目のポイントを簡潔にまとめてあります
③図または写真(左側のページ)
項目の内容を、わかりやすく視覚化してあります
④キーワード(左側のページの下の方)
項目に関係する重要な言葉を解説してあります
========================
このように内容がスッキリ纏っていて内容が凄く分かりやすい。
このように、ある項目について身につけたいと思ったらそのページと関連ページを読み込み、自分なりに理解し、後はひらすら練習する。
身に付いたかな?と思ったら次へ。といった感じで、トレーニング用ドリルとして使用出来ます。
【実践してみた】
最初は、骨で押す?なんのこっちゃ?という感じだったが、読み終えてみれば、自転車を上手く走らせるコツ、上手く走らせられるようになるためのキッカケを与えてくれる素晴らしい本だった。自分流に脳内変換しながら読み進め、休日のライドで少しずつ試しながら楽しく内容を理解し、ペダリング技術を身に付けていく事が出来た。
表紙に書いてある、「眠っている筋肉はありませんか?」という言葉。
はい、私にもありました。(笑)
ペダリング改造後は以前より高い巡航速度を遥かに長い時間維持出来るようになったり、脚の筋肉が完全に売り切れて両脚とも攣りかけていても胴回りの筋肉をちょこっとだけ使って30km/h巡航を維持できるようになったりする等、色々な発見があった。逆に、今まで脚だけに頼った偏ったペダリングをしていたのかよく分かった。よくアレで1日何百kmも走れてたもんだw
一応書いておくと、筋トレ等は一切していません。機材も換えてません。いつものクロモリです。この本を読んで内容を私なりに解釈して実践しただけで速くなれてしまいました。
単純にペダリングが上手くなりたい人や、ポジションで悩んでる人、自転車に乗るコツや要領を覚える事で速くなりたい方には是非お勧めしたい本です。
価格評価→★★★★★(費用対効果高し)
評 価→★★★★★(少なくとも私の中では文句無しに名著)
<オプション>
年 式→2016年1月1日 初版