CYCLE SPORTS 2015年1月号 女性が知りたいサイクルショップの歩き方。
購入価格 雑誌なので定価
サイスポは目次を見て興味を引くものがあれば買っているのだけど、今回はコレ。
スポーツ自転車に興味あるけまだショップに行ったこともない女性に向けた特集記事ゆえ、表紙に小さく見出しもあって、店舗で手にとってもらいたい、という意気込みは一応わかるんだけど....ごめんなさい、いつものレビューとは順番を変えて書かざるを得ない残念状態。
◆ここがちょっと.... 対象女性向けのページはなんと計6ページ、しかもすべてモノクロ。サイスポの定価を考えると「なんだ、こんだけ払ったのにこれだけ?」感はどうしても拭えない。ちなみに、こういう損得感は女性はとても敏感。
で、この全ページモノクロっていうのが、ホントに女性に訴求しようと思っているのかとっても疑問。色つけようよ。GIANTさんもあのカラフルでポップな店舗をカラーで見せた方がよかったんちゃうの?
たぶん、GIANTとのタイアップ記事というか、もっというと広告みたいなもんでしょうから仕方ないのでしょうが、女性向けの自転車は今や完成車を販売する多くのメーカーが出している。もう少し中立な記事にはできなかったのか?(できなかったんだろうなぁ)
っていうか、自転車の種類もよく知らない女性向けの記事ならば、どうしてそこから説明しないの?「ロードバイクは機能美あふれるデザイン」って、これは「ロードバイクとは」という主語に対する説明なりうるの?私には訳わからん。
で、入門者向けのお勧め車種がまた訳わからん。 ・Escapeではないクロスバイク(女性向けラインLivのもの) ・たぶんSORAベースでトリプルクランク、700x32cを履いたシクロクロスかな?って思わせるドロップハンドルのバイク ・フルカーボン・Ultegraのロードバイク クロスバイクを除けば、入門者に対してはどうよと思うラインナップ。ジャイアントストア二子玉川店に行ける地域のような都市部に住んでいる人は、32cのタイヤは早晩後悔すると思うし、スポーツ自転車に全く乗ったことがない人にフルカーボン・ULTEGRAは博打じゃない?確かに非力な女性にはULTEGRAの方がいいとは思うけどさ、お値段がねぇ、ハードル高すぎ。アルミのTIAGRAか105も載せた方がよかったような。
ヘルメット、グローブがサイクリングに欠かせないアイテムではなくて「カッコから入ろう」コーナーにあるのが残念。実は私は真っ先に必要性を感じたのがグローブ、そしてアイウェア。この二つは乗り始めてすぐに用意したくらい。 肝心のヘルメットだけど、これは門外漢の、特に女性にはかなり抵抗があるアイテム。それだけにうまく誘導してほしかった。 逆にシューズは、ビンディングシューズはまだどうでもいいでしょうが。むしろシューレースが危ないことがあるって言ってほしかったな。
足の着くママチャリしか乗ったことのない人には、乗り降りすらどうしていいのかわからなかったりするので、その説明はもう少し紙面を使ってほしかった。
◆ここがいい! ラスト2ページ、GIANTとタイアップしていない「知っておきたい10のこと」、これは倍のページ数があってもよかった。特に女性ほどグレードの高い変速機や電動変則機を使った方がよいというのは、ロードバイク購入前にそこに悩んだ私としては全くその通りで、道具で力の無さ・手の小ささを上手く補うのが、女性がドロップハンドルと上手く付き合う方法だと思うのよね。
◆まとめ 基本的に立ち読みは推奨したくないのだけど、この記事は正直立ち読みでよいレベル。これを買ってもちっとも役に立ちません。迷っているならまずはショップへGO。女性客を取り込みたいショップは女性のスタッフを抱えている場合がほとんどなので、女性のいるショップから廻るのも吉。
価格評価→★☆☆☆☆(入門者がこの記事のためだけに買うとした場合) 評 価→★★☆☆☆(これでショップは歩けない。ならば変な先入観持たずにショップに説明を聞きましょう)
って、いろいろ書いたけど、どうみてもスポーツ自転車に乗ったことない女性がCBNを見ているとは夢にも思わず。じゃあ、誰に向けて書いたかっていうと、実は自転車雑誌メディアだったりする。次はどこがこういう企画やるのかしらん。
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