このレビューが初投稿となりますKisio_Mと申します。
今月のサイスポのレビューをどうしても書きたい! と思い、この度
ユーザー登録させていただきました。
さて。
結論からいうと今月のサイスポは凄く良いぞ!! みんな買え!! ということになります。
何がいいのかと言うと特別付録の弱ペダシューズ・バッグ……ではなく
ライター安井行生氏による新連載『自転車道』です。
どういう連載なの? という点ですが安井氏の言葉を要約すると
『あえて統一テーマは設けず、機材や人物や、哲学的なテーマにも挑む、
知識欲旺盛な自転車乗りのための連載』
といったものになるようです。
で、第一回の題目は『フレーム形状の謎に迫る』。
ブリヂストンアンカーのベテラン技術者お二人がフレームに関する
あれやこれやを説明していくわけですが……
これがもう……濃い!
1ページ、1ページに発見と驚きがあって素晴らしいです。
個人的に面白かったのは
・フレームに働く力はどういったものが、どの方向にかかっているか
・リアエンド周りの剛性について
・なぜロードバイクは三角形の集合体なのか
・非UCIフレームに関する見解
・剛性の種類
・クロモリは体にストレスを与えやすい
・カーボンフレームの性能向上の為の方法
・チューブの形状の意味
といった辺りでしょうか。
ロードバイク開発の一線にいらっしゃる方達の解説は本当に興味深いです。
サイスポを読み始めて大体二年ほど。
最近は、購入動機に義務感と惰性が多くを占めていたのですが、今回の記事は
そんな気持ちを完全に吹き飛ばしてくれました。
後編となる次回では、ライド中の各シーン(加減速・巡航・ダンシングetc)に
おいてどのような力がかかっているのか、フレームのへたりとは? ISPやテーパーヘッド、インテグレーテッドBBの意義などが解説されるそうです。
もう本当に来月が楽しみでなりません。
なお今回の連載、安井氏も不安は大きかったようです。
『自己満足なのではないか? そもそも読者が知りたいことなのか?』
これについては声を大にして答えたいです。
俺はこんな記事を求めていた。こんな記事を読みたかった。こんなことを知りたかった。
貴方の記事は自己満足などでは一切なく、心からの賞賛に値する、と。
以前から安井氏のことは好きだったのですが、今回ますます好きになりました。
あともう一つだけ書いておきたいことが。
今回の連載、企画段階では「そんなことを記事にして何の役に立つんですか?」という意見をもらったそうです。
誰が言ったのか知りませんが、こんな面白いテーマを『そんなこと』とは……。
その程度の認識で雑誌を作ってるのか……とガッカリしました。
そりゃ自分が求めるものが読めないわけだ。
以上です。拙いレビューにお付き合い頂きありがとうございました。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★