購入価格: ¥904 (税込)
標準価格: ¥1,188 (税込)
『カーボンシートポストのずり下がりを防ぎ、シートクランプも締め過ぎずに済む』
■ カーボンシートポストのずり下がり防止のために購入
昨年、私が手に入れたGIANT DEFY1 DISCのカーボンシートポストには、グリスなどは特に塗られて取り付けられてはいなかった。サドルの高さを変える際に、特に何も考えずにアルミ製のシートポストのようにグリスを塗ったところ、走行中にシートポストがずり下がってしまった。シートポストの後面はキズだらけになり、表面が一部欠けてしまった。
後で調べてみると、カーボンパーツにグリスを塗ると、滑りやすくなって固定力が下がるとのこと。グリスを塗らない、もしくは、カーボン製品用の摩擦増強剤を塗るのが正解だった。そこで、二度とこんなことを繰り返さないように、FINISH LINE FIBER GRIPを手に入れて、シートポストを固定することにした。
FINISH LINE FIBER GRIP
■ ザラザラとした感触のペースト
FINISH LINE FIBER GRIPは、カーボンパーツの表面の摩擦力を高めるためのケミカルだ。カーボンパーツの固定力が上がることで、ボルトの締め過ぎによる割れを防ぐことができるようになる。類似する製品にTacx カーボンアッセンブリーコンパウンドがあるが、こちらは赤い色が好みではなかったので選ばなかった。
内容量は50gで、小さめのチューブに入っている。チューブを絞り出すと、グレーがかった半透明のペーストが現れる。手に取るとザラザラとしており、ANEX ネジすべり止め液を彷彿とさせる。粒子のザラザラ感が摩擦力を高めるのは、FIBER GRIPも同じようだ。
指に取るとザラザラとした感触
■ 小さめの締め付けトルクでもシートポストがずり下がらない
早速、FIBER GRIPを指に取り、シートポストとシートチューブ内に薄く塗って固定したところ、まったくシートポストがずり下がらなくなった。しかも、シートクランプの締め付けトルクをやや小さめにしても、しっかりと固定することができた。
シートクランプの締め付けトルクが小さくなれば、ボルトへの負担も減るので、破断の可能性も低くなる。FIBER GRIPは、締め付け過ぎによる割れを防ぐだけでなく、シートクランプのボルトにも優しい。ただ、FIBER GRIPを塗った部分は、ザラザラの粒子がカーボンシートポストの表面を傷つけやすい。
カーボンシートポストに塗布したFIBER GRIP
■ 付着性・防水性が高い
作業後、FIBER GRIPが付着した手を水で洗うと、手にしっかりと付着して流れない上、水をはじくことがわかる。もしかしたら、これはグリスではないかと思って調べたら、FIBER GRIPの主成分はUSP ホワイトミネラルオイルとのことだ。FIBER GRIPの付着性・防水性のおかげもあって、これまでシートポストの固着やシートチューブ内へ浸水はない。
ANEX ネジすべり止め液との違いは、ベースオイル(?)の粘度の高さ
■ カーボンパーツにはあったほうが便利
私のDEFY1 DISCはアルミフレームだが、カーボンシートポストの固定には、FIBER GRIPはあったほうがいいと感じた。シートポストのずり下がりを防ぐだけでなく、シートクランプも締め付けずに済むことから、シートポストの割れやボルトの破断防止にも貢献する。付着性や防水性も高く、パーツの固着防止やフレーム内部への浸水防止も期待できる。初めてカーボンパーツを手に入れたら、同時に購入するのが望ましいと思う。
GIANTの独自規格であるD-FUSE シートポストもしっかりと固定
価格評価→★★★★☆ (一度に使う量が少なく、今後も長く使える)
評 価→★★★★★ (このケミカルのおかげで助かった)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→50g (1ペア)