購入価格: ¥594 (税込)
標準価格: ¥650 (税込)
『アクリルクリアーでも十分美しい仕上がり』
■ブレーキレバー塗装の仕上げに使用
SOFT99 ボデーペン クリアーは、自動車のボディやバンパーをメタリック、パール・マイカ色で塗装した後に用いる上塗り塗料だ。ブレーキレバーをボデーペンのブラックマイカで塗装した後にこのクリアーを吹き付けた。尚、ソリッドカラーならクリアー吹きの必要はない。
本当は強度が高く美しい二液性のウレタンクリアーを使いたかったが、ブレーキレバーの塗装には高価で、開封後は使い切る必要がある。ブレーキレバー程度の塗装では、大量に余ったまま廃棄することになってしまう。自動車やバイクのようにガソリンがかかるわけではないので、値段を優先してボデーペンのアクリルクリアーを選んだ。
SOFT99 ボデーペン Chibi-Can クリアー。容量は120ml。
■スプレー自体は使いやすいが、クリアーの厚塗りが難しい
ボデーペン プラサフ Chibi-Canと同様、噴射切り替えノズルのおかげで作業しやすい。例えば、ブレーキレバーを縦にして塗装するときに、ノズルを縦に向ければ、縦の楕円状に吹き付けることができ、効率よくきれいに塗ることができる。このときにスプレー缶を予め温めておけばきれいに噴射できる。
難しいのはスプレー缶の使い方よりもクリアーの塗り方だ。薄く塗るとザラザラした感じになるので、乾燥後に重ね塗りした。濡れたような光沢感にするには、重ね塗りの回数を増すごとに徐々に厚塗りする。厚塗りは液だれする一歩手前くらい。これは薄く吹き付けた時の感覚で判断するしかない。私はブレーキレバーに対して、スプレー缶の移動を遅くすることで厚塗りした。
クリアーを吹いた状態でもきれいな状態だが、わずかに梨地やムラが残っている。だから、更にきれいに仕上げるにはコンパウンドがけする必要がある。SOFT99のホームページにもあるように、アクリルクリアーの完全乾燥には1週間くらいかかる。私は食器乾燥機で乾燥を早めたが、それでも念のために1週間放置し、その後コンパウンドで仕上げた。
噴射の向きを切り替えられるノズル。
■強い塗膜、十分な耐久性
実際に使ってみると、ちょっとしたことでは傷ついたり剥がれたりしない。自動車のボディやバンパーに使われるだけあって、塗膜は十分に強いと感じた。厚みのあるクリアーは見た目に美しいだけでなく、ブラックマイカの塗装と下地を保護してくれる。
実は、一度ブレーキレバーの塗装をやり直している。剥がれにくい下地を作り直すためと、厚みのあるクリアーの塗膜を実現したかったからだ。Chibi-Canはブレーキレバーを2回厚塗りして使い切るくらいの容量で、自転車のパーツの仕上げにはちょうど良い量だ。
ウレタンクリアーが理想的だが、値段を考えればアクリルクリアーでも私には十分だった。クリアーをうまく塗るのにちょっとしたコツが要るが、きれいに仕上がったので挑戦して良かったと思う。機会があればまた使ってみたい。
クリアーを厚く塗ると濡れたような深みのある色が出る。
黒く塗ったジェイリーチブレーキレバーを装着したGIANT FIXER R。
パーツの塗装は自転車の個性を出すのに効果的。
価格評価→★★★★★ (自転車のパーツに塗るのにちょうどよい量)
評 価→★★★★☆ (使い方にはコツが要るが、うまくいけば美しく仕上がる。耐久性も十分に高い)