購入価格: ¥1,273 (税込)
標準価格: ¥1,296 (税込)
『塗装に慣れていなくてもきれいに仕上がる。特許の噴射切り替え機構のおかげで小さなパーツも繊細に塗れる』
■ブレーキレバーの本塗りに用いたボデーペン
SOFT99 ボデーペンは、自動車のボディやバンパーの補修に用いるためのアクリル樹脂塗料だ。私はこれをブレーキレバーの本塗りに用いた。このスプレーで自転車のフレームを塗装する人もいるようだ。容量は300mlのスプレー缶で、プラサフやクリアーのようにChibi-CANは出ていない。自転車のパーツを塗りにはちょっと多すぎる。
私が選んだのはブラックマイカ トヨタ用 209というもので、ホームセンターで色見本を見て決めた。BR-5700やSRAMのクランク、Chris Kingのパーツの輝きに対抗できるようにパール・マイカ色を選んだ。尚、メーカーサイトによると、メタリック、パール・マイカ色を塗った後はクリアーを吹く必要があるとのこと。ソリッドカラーならクリアー吹きは必要ない。
SOFT99 ボデーペン ブラックマイカ トヨタ用 209。プラサフを吹いたブレーキレバーの上から塗った。
■特許の噴射切り替え機構のおかげで小さいパーツも塗りやすい
SOFT 99のスプレーはとても使いやすい。ノズルを縦横に動かして吹き付ける向きを変更できるのはChibi-Canと同じだが、このスプレーは更にストッパーを立てることで噴射面積を小さくすることができる。このストッパーと可変式のノズルのおかげで、ブレーキレバーを塗るのにちょうど良い加減でスプレーを吹くことができた。
缶に書いてある説明の通りに行えば、私のように塗装に慣れていない人でもきれいに仕上げられる。ザラザラした感じになったのは薄く吹いた最初の1,2回くらいで、重ね塗りする度に塗面は滑らかになり、下塗りを隠蔽して深みが出る。春先の寒い日には缶が冷えて塗料の出が悪いからか、塗料の大きな固まりが吹き出すことがあった。細かい霧状の塗料を勢い良く吹き付けるには、予め缶をぬるま湯で温めておくのがおすすめだ。
噴射パターンの切り替えがこのスプレーを使いやすくしている。
左: 2~3回の重ね塗り。まだザラザラした感じが残る。
右: 数回重ねて塗ると深みが出て、光の加減によって美しく輝く。
■慣れていない人でもきれいに仕上がる
クリアー吹きとコンパウンドがけを経て、濡れたような光沢感と深みのある上品な黒さを出すことができた。クリアー吹きの前から滑らかな塗面になっていたので、満足感の高い仕上がりになる予感はあった。パール・マイカはDEORE M590シリーズのギャラクシーブラックに近い色になるのかと思っていたが、この色の方がメタリックの金属片が小さくきめが細かい。塗装仕上げながらブラックアルマイトのパーツと合わせても違和感が出ないレベルになってくれたと思う。
素人の作業でも満足感の高い仕上がりになったのは、ボデーペンの使いやすさのおかげだ。特に噴射パターン切り替え機構の貢献が大きい。300mlと自転車のパーツには多めの容量だが、比較的小さな自転車のパーツを塗装もできる繊細さがある。非常に使いやすい缶スプレーだったので、機会があればまた何かパーツを塗ってみたい。
左: コンパウンドがけを終えたブレーキレバー
右: ディレイラーガードはクリアーを吹かずに仕上げた。これでも耐久性と美しさは十分。
価格評価→★★★☆☆ (自転車のパーツには量が多い。2/3以上余っている)
評 価→★★★★★ (噴射が切り替えられるおかげでとても塗りやすく美しく仕上がる)