購入価格: ¥1,289 (税込) ※詰替え用1L
標準価格: 不明
『噂通りの洗浄力。フレームの輝きが増して表面に艶が出る』
部屋のフローリング、キッチンなどを大掃除できれいにするために、 Amazon.co.jpで購入。simple greenを選んだのは、もちろん自転車の洗車にも使うためだ。色々なサイトでsimple greenの良さは紹介されていたので、以前から興味はあった。
simpleグリーンは、原液もしくは水で希釈して使用するとある。希釈の目安は、原液~2倍がタイヤホイール、工具・機械の掃除、30~50倍が車のボディになっている。この目安を参考にすると、自転車なら、チェーンやスプロケなどの油汚れのひどい場所に原液~2倍、フレームやパーツ表面を洗うなら、30~50倍くらいでいいだろうと思い、実際にやってみた。
まず、2倍に希釈したsimpleグリーンをブラシにつけて、スプロケとチェーンを洗ってみた。
泡立ちが悪くベシャっとしているからか、ブラシで擦っても汚れは落ちにくいように感じた。だから、スポンジでチェーンを挟むようにしてクランクを回転させたところ、汚れとともにオイルが取れた。同様にスプロケもスポンジで擦ってみたら、黒くなった汚れがなくなってピカピカになった。指でチェーンやスプロケに触れても手には汚れもオイルも全く付かないので、洗浄力はかなり強い。
だが、その後すぐにトラブルが生じた。2台目の自転車を洗っている途中で、1台目の自転車のチェーンを乾かしていたら、チェーンを洗ってほんの数分しか立っていないのに、チェーンにわずかに錆が浮いてしまったのだ。チェーン洗浄後は早く錆びが出ることは知っていたが、今まで洗浄後に錆びたことはなかった。こんなに早く錆びてしまったのでちょっと焦った。
そういえば、ヤシノミ洗剤やパーツクリーナーを使った洗浄では、チェーンがきれいに見えても汚れやオイルが手やウェスに付くくらいわずかに残っていた。完全に脂分を落としきってはいなかったので、すぐにチェーンが錆びることはなかったのだろうと思う。チェーンを錆びさせないという意味では、脂分を残すということも大切なんだと思った。チェーンを洗浄するなら、洗浄後できるだけ早く水置換性のあるオイル(ワコーズのチェーンルブ等)を挿したほうが良いと思う。
(このようにチェーンをスポンジで挟んでクランクを回したらきれいになった)
(洗浄直後のチェーンとスプロケ)
(KMC Z710SLはチタンコーティングのおかげか錆びなかった)
simple greenは洗浄後に液を水で流せるので、 完全にチェーンの油分を落としてしまいたい人には、石油よりもずっと使いやすいと思う。simple greenを瓶に入れてチェーンを浸すとすぐに無くなってしまうと思うかもしれない。少量のsimple greenとチェーンをジップロックに入れて揉むなどすれば経済的かもしれない。
個人的には、チェーン、スプロケを洗浄は、simple greenよりもAZのディグリーザーの方が、使う量、汚れの浮きやすさ、落としやすさ、防錆性などの点で使いやすいと感じた。
AZ 自転車用チェーンディグリーザー高浸透タイプ:
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=10533&forum=83フレームやパーツの表面は、50倍くらいに希釈してスポンジにつけて洗ってみた。
スポンジにつけて優しく擦って洗ってみたところ、フレーム、パーツがとてもきれいになった。ワックスなどつけていないのにフレームが輝いて、指で触るとキュッキュッとした感触になる。このフレーム表面の感触は、Finish Lineのバイクウォッシュの洗浄後のフレーム表面を触った感じに似ている。いつも使っているヤシノミ洗剤よりもずっときれいになった。500円くらいで購入したカーシャンプーよりもきれいになる。simple greenによるフレーム、パーツのクリーニングには大変満足している。
(大きめの計量カップなら何倍に希釈したかが分かり、次回の洗車にも活かせる)
(希釈したsimple greenを霧吹きに入れると使いやすい)
(フレームをスポンジで擦ってみた。simple greenは泡立ちはあまり良くない)
(フレームに艶が出てピカピカに)
1年以上使った白いサドル、フィジーク アリオネ、クロスバイクの白いグリップの黒ずみもとれた。これらの部分には洗濯用の石鹸を使っていたのだが、simple greenの方がよく落ちる。クロスバイクのグリップの頑固な黒ずみは50倍に希釈した液では落ちなかったので、15倍くらいに希釈した液で軽く擦ってみたところ真っ白になった。
simple greenは油汚れをよく落とすので、注油したボルトの穴まできれいになった。ディレイラーなどオイルで汚れやすい部分は、simple greenの濃度をもう少し上げてもいいかもしれない。チェーン同様、錆びやすい部分には、洗浄後なるべく早く注油したほうがいいと思う。
simple greenは、塗装への影響もなく、ゴムや樹脂にかかっても大丈夫だった。例えば、50倍に希釈してフィジークのシリコンシートポストリングを洗っても平気だった。だが、原液は非常に強力なので、塗装、剥き出しの金属、ゴム、樹脂への影響がちょっと心配だ。薄めに希釈して使ったほうが無難だと思う。プラスチックの換気扇のフタに2倍濃度の液をかけてしばらくおいても特に問題はなかったが。
使う上での注意点もある。メーカーサイトには手肌にやさしいとあるが、simple greenをあまり希釈しないで素手で使うと手が真っ赤になって荒れてしまう。15倍くらいに薄めた液でも足首や前腕にかかったら痒くなってしまった。あまり希釈しない場合には、手袋をして作業したほうがいいと思う。後日、家の大掃除で50倍くらいに希釈して作業したが、手が赤くなったり荒れたりはしなかった。また、ミントと柑橘系を足したような匂いは、かなり希釈しないと鼻についてキツイ。
チェーンやスプロケに使うとあまり希釈しないので早くなくなってしまうかもしれないが、フレームやパーツを洗うときにはかなり希釈するのでコストパフォーマンスは高くなる。部屋のクリーニングにも使ったので半分しか残っていないが、自転車に使うには十分な量だ。無色、無臭のタイプもあるので次回はこちらにしようと思う。
simple greenは噂通りの洗浄力だった。特にフレームがピカピカに輝いて艶が出たのがとても満足だ。
次回の洗車でも、フレーム、パーツ表面のクリーニングを中心に使っていこうと思う。
価格評価→★★★★★ (希釈するのでコストパフォーマンスはかなり高い)
評 価→★★★★☆ (フレームがピカピカになる。手荒れと匂いで減点)
おまけ。換気扇やコンロ周りをsimple greenできれいにした。参考まで。
(普通の洗剤ではなかなかこうはならない)