[フレーム＆フォーク] Cyclus Headset Press

購入価格 約￥4000＠Wiggle


「44mmか…」
ノギスを置きながら男は困惑しつつ呟いた。

目の前には真新しいカーボンロードフレーム。
そのヘッドチューブを見つめながら男は悩む。
「ゼロスタックヘッドセット…　圧入が必要だな」

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年明けてすぐの2010年モデル在庫セール、思い切り値引きされたカーボンフレームを思わずポチった私は、ブツの到着を待つ間、ふと我に返ったわけですよ。
「ヘッドセット、用意しなくちゃ」
でも、商品説明にはヘッドセットの説明なんてどこにもない。
とにかくメーカーにメール。
しかし、返って来た返信を見て思わず噴き出した
"Integral Headset required"ってオイ!!　規格を聞きたいに決まってるだろうがよ今時のカーボンロードのヘッドセットがノーマルアヘッドだなんて思ってねえよまったく!!

まあカンパタイプかインテグラルだろうからフレーム届いたらヘッドチューブ測って発注すれば良いわなと油断してたら…
なんとゼロスタックorz

大昔には何度かヘッドセットのワンの圧入はしてるんだが、あくまで鉄チューブにグリグリ圧入してやるだけなんでM8の寸切りボルトに大き目のユニクロ金具でナットをグリグリなんて非常にプリミティブな方法でしのげたんですが、なにしろ今回はカーボン、こんなの少しでも斜めに圧入されちゃえば一発でクラック入ってフレームがオシャカになりそうやんか～



仕方ないんでヘッドセットプレスを探してると、最安値のこいつを発見！
一応、1in&1-1/8inヘッドセット対応みたいだし、とりあえずこのフレームで一回使えれば良いやと思い購入を決定。

どこかのショップで工賃払ってやってもらう事も考えたんだが、今回は自分で全部やってやるって決めたんだ、俺。それが海外通販でフレーム個人輸入するバカとしての仁義だろうって事で却下。
バカにはバカの意地があんだよww

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届いたブツはこちら



黒染め＆安メッキでお世辞にも高級感なんて無いけれど、ハンドルなどもしっかりしてるし必要にして充分なつくり。
下ワン側は粗動の角ネジ、上ハンドル側は細かいピッチのネジとちゃんと使い易さも考慮されてるし、下ワン側にも小さなハンドル付きでモンキー不要にしてるなんてあたりも値段を考えると「ちゃんとしてる」感がある。



上ハンドル下のスラストベアリングもつくりはチャチっぽいが意外にも動きは滑らかで、質実剛健必要充分でこの工具の使用頻度を考えるとこれくらいのつくりで良いでしょって思わせる。



で、実際の使用感なんだが…


ゼロスタック非対応だよorz


おそらく、ノーマル＆1-1/8インチサイズアヘッド用なんだと思うんだがワン押しの直径が26.4、29.8、32.8、37.8mmの4段で一番大きいところでもわずかに小さい。

で、仕方なくこの様なハメに。



50mm角の建築金物に養生のダクトテープを重ね貼りして対応。
寸切りボルトに比べて抜群の安定感で圧入に成功したけれど、なにやらモヤモヤが残った事もまた事実ww


かといって、ヘッドセットプレスからもう一本フレームを生やすわけにもいかんしねぇw



価格評価→★★★★☆　(←高いっちゃ高いけど、同種工具では最安値）
評　　　価→★★★☆☆(←せっかくならゼロスタックや1.5inにも対応してよ）

年　　　式→不明
カタログ重量→　g(実測重量　かなりの重量級g)

購入価格　約￥4000

既に画像はあがっているので割愛。

ゼロスタックのヘッドセットの圧入に使用したが、
私の場合「交換」だったので古いワンをアダプターとして使うことで
正しい(?)あたりで圧入することができた。

使い勝手やネジ部分のスムースさは値段以上。
持ってて損なし。

価格評価→★★★★★
評　　　価→★★★★☆

購入価格 ￥4096 @wiggle

CBNでも結構使っている方が多いようだったので購入。
とにかく安い。ヘッドワン圧入工具は数万円もするものであり、素人が手を出すものではない、という先入観を持っていたので、これまでずっとヘッドワン組み付けは自分の中で「聖域」だったのだが、ようやく手を付けることができた。

自分の場合は、Chris KingのNo Threadsetの圧入に使用した。
但し、このヘッドセットプレスだけではクリスキングの圧入はできない（クリスキングに限らず、ベアリングがワンにプレスフィットされているものはほとんど無理だと思う）。
無理矢理使おうとするとヘッドカップガイドがヘッドワンのベアリングを直押ししてしまうかたちになるので、やめたほうがいいと思う。
ヘッドカップガイドの底面でヘッドワンの外周部だけを上手に押せればいいのだが、残念ながら直径が足りない。

Cyclus Headset Pressでクリスキングのヘッドセットを圧入する方法は二つ。

1. ホームセンターでこのヘッドセットプレスのロッドが通る座金（クリスキングのヘッドワン外周よりも広いもの）を二つ買ってきて、ヘッドカップガイドの底面にセットして、ワンを押し込む
2. Chris Kingから出ているPark Tool Typeのヘッドセットプレス用アダプタを使用する

私は上記の2.を使用。結果、何の問題もなく、スマートに、非常に少ない力で圧入できた。なお、圧入は片方づつのほうが良いと聞いたのでそのようにしてみた。ロゴもそのほうが合わせやすい。クリスキングのアダプタとこのヘッドセットプレスのロッドのあいだには遊びができるが、センタリングも全く苦労しなかった。ゆっくりと慎重にハンドルを回していったら、自動的にきれいにワンが入って行った。

と、長年夢見て来た作業を可能にしてくれたドリーム工具なのだったが（大袈裟w）、一つ問題があった。それは、圧入作業後、ハンドルがロッドから取れなくなってしまったことだ。工具箱の下に入らなくなったので、現在は玄関のシューズクロゼットでプロアポンプなどと一緒に保管するハメになった。一度使うと取れなくなるのだろうか。

頻繁に使う工具ではないので、所有する意味が果たしてあるのか、微妙な工具であるのは間違いないが、自分の手でどの程度のトルクをかけて組み込んだのかがわかっているヘッドワンに体重をかけてみるのは、なかなか気持ちがいいものだ。心理的な問題だが、自分の自転車から謎めいたブラックボックスが消えていくのは快感だ。この経験値のためなら4000円は高くないと思った。

価格評価→★★★★★
評　　　価→★★★★☆　使用後にロッドからハンドルが外れてくれたら満点だった

購入価格 ￥4000

2年ほど前にノーマルヘッドのフレームを購入したのを機に購入。



専用工具を買う時に誰もが思う、「こんなの何回使うんだよ…」という思いに反して、かれこれ10回以上使っているが、未だに現役で使用できている。最近は建築金物を使って1.5のヘッドセットの圧入にも使用しているが、その場合はある程度何かでかさ上げしないと締めこんでいく際にスレッドが足りなくなるので注意が必要。事前に締めこんだ時のヘッドチューブ長とハンドルの位置関係を確認してから作業すると失敗しない。

何度か死ぬほど嵌合が固いヘッドパーツを圧入したせいで、スラストベアリングのベアリングレースが広がってしまい、ボールを保持できなくなった。気を付けないと保管中に何個か逃げ出したりするので不便。また、圧力に耐えられず2個ぐらいボールが割れてしまったので、長期的に使用する予定の人は日本製のニードルベアリング辺りに交換しておいた方が良いだろう。

上述の通りベアリングの耐久性はいまいちだが、4000円でも十分使えるので良い買い物だった。欲を言えば、基本的には1 1/8インチまでのヘッドセット向けなので、ゼロスタックや1.5用のアダプターがあれば満点だった。

価格評価→★★★★★(素晴らしい）
評　　　価→★★★★☆(アダプター径はもう少し大きくても良い)