[その他] AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付

購入価格: ￥378 (税込) ※AZ楽天市場店
標準価格: ￥378 (税込)

『チェーンの可動部にピンポイントに注油できる精密オイル差し。素晴らしいコストパフォーマンス。まさに注油革命!!』



■ AZ Bank Blc-007と同じ極細ノズル付き容器
現在、私はシングルスピードにAZ 自転車用チェーンルブ Bank Blc-007というチェーンオイルの15ml入りを使っている。極細ノズル付きの容器に入っており、チェーンの可動部に精密な注油ができるのが特長だ。この容器はあまりにも便利なので、他のオイルを入れて使いたいと考えるようになった。いつか空の極細ノズル付き容器が販売されないかなと思っていたら、Bankを使い切る前に”狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付”という商品名で販売された。私はこの容器にAZのロードレースSPを入れて使うことにした。

　　
写真: AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付。AZ ロードレースSPを詰めて使うことにした





■ シリンジの針を利用した作り
AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付は、同社の自転車用チェーンルブ Bank blc-007 15mlの容器と同一のもので、ポリエチレン製の容器にシリンジのノズル(針)を取り付けたものだ。ノズルのカバーもシリンジの流用。シリンジを流用することで、低価格な精密オイル差しを実現している。

ノズルは外蓋にねじ込んで固定するが、内外二箇所のOリングでオイルが漏れるのを防いでいる。この部分を緩めるとOリングごとノズルが取れるので注意。オイルが漏れないようにノズルを軽く締め込んでおいたほうが良いだろう。この容器には内蓋も付属するが、これは長期間注油しないときの保管に良さそうだ。

Bankではノズルのサイズが明らかにされていなかったが、AZの商品説明によると、このノズルは約内径0.3mm、外径約0.9mmとのことだ。AZは”狭所用オイラー 15ml 針ノズル付”というものも同時に販売しているが、こちらは内径約1mm、外径約1.8mmのものだ。内径1mmでは自転車のパーツの精密な注油には向かないはずだ。

　　
写真(左)　: AZ 自転車用チェーンルブ Bank Blc-007 15mlと全く同じ容器
写真(中央): シリンジの針を流用。外蓋にねじ込む固定方法もシリンジと同じだ
写真(右)　: 内蓋も付属する





■ チェーンオイルの詰め替えはスムーズ
蓋を外した容器の口は約9mmと広めなので、スポイトなどを使わずにチェーンオイルのボトル容器から直接オイルを詰めることができる。AZのボトル容器ならノズルを外したほうが詰め替えがスムーズだ。また、15mlの容量がチェーンに何度も注油できることは、既にBankで経験済み。一度オイルを詰めれば、しばらくはこのままで使える。

　　
写真(左)　: 容器の口が広いので、チェーンオイルのボトル容器から詰め替えやすい
写真(中央): AZのボトル容器のノズルを外したほうが素早く詰め替えられる
写真(右)　: ロードレースSPを詰め替え完了





■ 改めて精密な注油の良さを実感
この容器の使いやすさは、当たり前だがBankと同様。チェーンの可動部に最小限の必要な量をピンポイントに注油できる。0.3mmという内径の大きさは、オイルの量を微調整するにはちょうど良い。容器を軽めに押せばわずかな量が出るし、強めに押せば多めに出る。わずかなオイルの量を出すのに繊細なコントロールを強いられるとストレスだが、少ない量でも直感的に素早く注油することができて快適だ。

以前、ダイソーのスポイトセットの極細ノズルも同様の使い勝手と投稿したが、ダイソーの方がノズルが細く、カバーも付いていないので破損する可能性が高い。しかも、容器を立たせることができないので保管しにくい。注油しやすさ以外の部分まで考慮すると、AZの容器に軍配が上がる。他の化粧用スポイトや小型のオイル差しとは比べるまでもない。

私がこの容器に入れたオイルを使うのはチェーンのみだが、当然ディレイラーやブレーキの可動部への注油にも向いている。可動部から余分なオイルがはみ出しにくく、汚れや砂埃を寄せ付けにくくなるからだ。またチェーンの防錆のためには、オイルを染み込ませた布などでチェーン表面に塗り付ければ良いと思う。

揮発成分を含むオイルスプレーや成分が沈殿するオイル、極端に粘度の高いオイルなど、オイルの種類によっては向かないものもあるかもしれないが、それほど粘度の高くないオイルなら注油も保管も特に問題ないと思う。

　
写真(左): チェーンの可動部に注油。ちょっと継ぎ足すのに便利
写真(右): ディレイラーの可動部に一滴注油。隙間にスッと染み込んでいく





■ コスパが高くておすすめ
Bank Blc-007 15mの極細ノズル付き容器の使いやすさを知って、他のオイルにも使える精密オイル差しを探していたが、AZがこんなに早く空の極細ノズル付き容器を出してくれて嬉しい。こんなに使いやすい容器なのに、他社の精密オイル差しの数分の一の価格。シリンジのノズルを流用した簡易的な作りだが、その分コストパフォーマンスは高い。快適な自転車のメンテナンスにおすすめしたい精密オイル差しだ。


図: AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付



価格評価→★★★★★ (コストパフォーマンスに非常に優れる)
評　　価→★★★★★ (実に精密な注油ができる。しかも好きなオイルを使える)
<オプション>
年　　　　式→2014年
カタログ重量→　　ー

購入価格: ￥378 (税込)
標準価格: ￥378 (税込)

『針の根元からのオイル漏れを防ぐために、保管時に中栓を付けたほうがいい』



■ 針の根元からオイルが漏れるようになった
AZ 狭所用オイラー 15ml 極細針ノズル付は、チェーンやパーツの可動部の注油にとても便利だ。だが、購入してから約1年3カ月経って、針の根元からオイルが漏れるようになった。Oリングや針を取り付け直しても、オイルの漏れが止まることはなかった。

このオイラーはシリンジの針とキャップを取り付けるネジの溝に、2つのOリングを入れることで、オイルの漏れを防止している。私はこのオイラーを引き出しに入れて保管しているが、他のケミカル等の出し入れの際にオイラーが倒れ、Oリングがオイルで膨潤してシールが甘くなったのかもしれない。もしくは、Oリングがオイルで滑ってねじの溝からズレやすくなったのかもしれない。

　
横に倒れたまま保管すると、針の根元からオイルの漏れが生じる (左)
BANK Blc-007の容器からも同様にオイルが漏れが生じるようになった (右) ※これは購入直後の写真





■ 長期保管では中栓を付ける必要がある
新しく注文したオイラーには、以下の注意書きが貼り付けられていた。

「持ち運びや長期保管する際には、針付きキャップを外し中栓に付け替えてください」
「中栓をした上から針付きキャップを閉めると、キャップが割れる恐れがございますのでご注意ください」

私が最初に購入したオイラーにこのような注意書きがあったかどうかは覚えていないが、今回のオイル漏れは中栓を付けていれば防げることだったと思う。チェーンへの注油のサイクルを考えると、少々面倒ではあるが、使うたびに中栓を付けたほうがいいだろう。

低価格なのに可動部に精密に注油できるのは便利なので、今後は保管方法に注意しながら使っていくつもりだ。メーカーにはオイル漏れが発生しないように、さらなる構造への改良や交換用のOリングの付属を検討してほしい。そうすれば、精密オイル差しの決定版になるはずだ。

　
便利なのでもう一度購入。使う前に注意書きを要チェック (左)
引き出しや道具箱に収納すると、オイラーが倒れることが多いので、中栓をしておいたほうがいい (右)



価格評価→★★★★★ (低価格なのに使いやすい)
評　　価→★★★★☆ (精密な注油に便利。中栓を付けないでも漏れにくい構造になればベスト。星4.5)
<オプション>
年　　　　式→2014年
カタログ重量→　ー