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昼間の晴天が嘘のように崩れ、やがて雨になった。
「あれっ、降ってる・・・」
高解像度レーダー降水ナウキャストの降雨推移予測を吐き出したスパコンの計算をあざ笑うかのように空は変化した。まだ小雨だったので、いつのもようにシューズに防水を施し、薄いアンダーグローブの上にスキニーなニトリル手袋をはめて、自宅まで一気に駆け抜けることにした。
「シューズが濡れないってのは、いいもんだな・・・」
大規模な流体計算の難しさなのだろう。降水ナウキャストが示す予想よりも、ナウキャストの現時点までの推移から自分で予測したほうが良い場合というのが、明らかにある。境界条件が完全に与えられる囲碁将棋で、コンピュータが名人に勝利するのは時間の問題に過ぎないが、空間的に極めて離散的でしかも誤差を含む観測値を計算条件として与えなければならない気象予想は、まだまだ難しいのだろう。
そんなことを何となく考えながら走り、帰宅まであと1.5kmの交差点を通過した時、それは起きた。
「バーン!!!」
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というわけで続報です。12月4日夕刻、パンクしました。2011年11月15日以来、実に6年ぶり、走行距離は66100kmです。
自宅まであと1.5kmだったので、思いっきり前輪荷重にしてパンクしたチューブラタイヤが貼り付くリアのリムを気遣いながらそのままゆっくり走って帰宅しました。気温が8℃台、時間雨量で2mm程度のしっかりした小雨。面倒なのでシューズ防水と手の防水のみで、レインウエアは使わず。この気温の小雨だと、長袖ジャージ+防風ベストにシューズ防水があれば特に震えるような気温ではないのですが、止まってしまうとヘタすれば風邪をひいてしまいます。というわけでタイヤ交換せず、となりました。パンクしても動けるのがチューブラタイヤの利点ではあります。
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帰宅してタイヤを確認すると、一体何を踏みつけたのか、五寸釘が余裕で通過できるようなデカい穴が開いていました。さすがにこのデカ穴をシーラントで塞ぐことが出来なかった、というわけです。平均1000km走行で1回のパンク(!)を経験していた2011年以前の私のパンク履歴を考えれば、60000km以上ノーパンクで過ごすことを可能にしたNoTubesシーラントの戦績を敢えて喩えれば、
60勝1敗
この、60対1というデータを例えば60対1.3のように、2けた精度に持っていくためには、データがあまりにも不足しています。データ収集にヘタすればあと100年位かかるかも、です。しかし、短い人生、そんなことに拘っても仕方がありません。今回の経験はただ単純に、
NoTubesシーラントの絶大な威力
を物語っているだけです。
さきほども触れましたが、「NoTubes以前」の私の自転車は平均すると、何と!1000kmに一回程度の割合でパンクしていました。いくらなんでもパンクしすぎですが、それが事実なのだから仕方がありません。異物が多い道を走っているということなのでしょう。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9456&forum=48「NoTUbes以前」の状況を、非常に乱暴ですが仮に、「1000km走行でパンクする確率が1/2である」としてみると、60000km走行で「一度もパンクしない確率」は、0.0000000000000000009 です。重力波検出がどうのこうの、というレベルの桁数です。つまり、
「NoTUbes以前」の状態で自分が普段走る道を60000kmも走ったら絶対にパンクするといって全く差支えないが、「NoTubes以降」であれば60000km走ってもなお、パンクするかどうか、定かではない
少々適当ではありますが、そんな風に言っても良いかと思います。
NoTubesシーラント、畏るべし。これからも使い続けることでしょう。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★