購入価格 ラチェットドライバー本体税込約¥1,200 ビットセット¥1,100 コーナン ビットセットは手持ちのものを追加
自転車の携帯工具はずっと折り畳み式のものを使用していた。しかし近頃はトルクスの必要なパーツが増えてきて、別途トルクスレンチも携帯しなければならない。 トルクスのある携帯工具に買い替えることも検討したが、必要とするT25とT30を両方備えた携帯工具となると、タイヤレバーやチェーンツールまで付いたフルセットのものになってしまう。
遠出をしなければチェーンツールはいならいし、持って行くなら携帯工具付属のものよりも、独立したものが良い。チューブラーのバイクに乗る時はタイヤレバーすら不要。
ちょうどいい携帯工具が見当たらない中、最近ミニベロで輪行をする機会が多くなってきた。ロードバイクタイプのミニベロなので、シートポストを下げたりハンドルを抜くときは、ネジを緩める必要があり、別途5mmのレンチも携帯していた。輪行の時、レンチを持ち替えながらネジを緩めていて閃いた。これをラチェットにしたら随分と簡単になるんじゃね?そしてビットを交換すればその時乗っているバイクに必要なものだけ携帯できるんじゃね?
ということで、ネットで調べてホームセンターで実物を確認して選んだのがこれ。 薄型のラチェットドライバー(というらしい)。使い勝手を考えて首に角度のあるものにした。
柄に巻いているのはトラブルの際に何かと役立つ日東のアセテート粘着テープ。ここに巻いておくと、トルクをかけた際に掌にレンチの角が当たるのも和らげてくれる。 長さは約10cm。レンチとしてはコンパクトだけど、折り畳み式の工具よりも持ちやすく確実にトルクをかけられる。ヘッドがコンパクトで狭い場所のネジもまわせるため、延長継手は不要。
携帯工具として実際に使ってみると、ラチェットは想像以上に便利。ラチェットの向きの切り替えも指先で簡単にできるし、先端のダイヤルで早回しも可能。一度慣れてしまうと、折り畳み式の携帯工具を持ち替えながら、くねくね動くレンチでネジを回すとかもうできない。
付属していたビットはプラスとマイナスが数種類だったので、別途1.5mmから8mmまで7本セットのビットを購入。トルクスは手持ちの工具セットから必要なサイズを抜き出した。6.35mmの六角ビットは汎用規格なので、他のビットを流用できるのも良いところ。
所有しているバイクで使われているネジを調べたところ、ガーミンのメーターステーに使われている2.5mmから、ペダル軸の8mmまで。トルクスはT25とT30だった。このレンチでペダルの軸を緩めるのは無理だと思うが、緩んだ軸を応急的に締める程度なら使えると思う。 バイクごとに必要な組み合わせが異なるが、大抵は6種類のビットで足りた。1つを本体に付けて、残り5本にプラスドライバーを足した6つのビットを、ダイソーで買っていた小さなネオジム磁石でまとめてみた。
真ん中の小さいのがネオジム磁石。小さくてもしっかりくっついている。ビットを取り外すときは、折り取るようにして外す。 このままでも簡単にばらけることはなさそうだけど、サドルバッグに入れるにあたり廃チューブを巻いてみた。25Cのチューブだと緩かったので、残り少ない23Cの廃チューブを使用。
実測重量 5ミリの六角とラチェットドライバー本体で43g
携帯するビット6本とネオジム磁石3個が26-30g(ビットの組み合わせにより変動)合わせても70g前後。
この程度の重さの携帯工具でまともに使えるものはないので、使い勝手を考えるとかなり優秀。
価格評価→★★★★★(汎用工具と比べると自転車用の携帯工具は高いね。)
評 価→★★★★☆(コンパクトにまとめるためには、バイクごとにビットの入れ替えが必要。)