購入価格 ¥1,620
公称905mlの大容量のツールボトルです。軽く調べた範囲ですが、通常のボトルケージに収まる物としては最大の容量の製品だと思われます。
通常のツールボトル代表ということでOGKの700mlのものと比較しながらレビューします。
★重量★
公称は80g、実測は89gでした。
OGKのが61gだったのでだいたい1.46倍。容量比は1.29倍なので重めです。
フタに(無駄に!)持ち手があり(無駄に!)ワイヤーを通す穴があり(無駄に!)重くなっています。それぞれをフタなしで計測したらSKSのは62g、OGKのは48g。約1.29倍で容量比と釣り合います。
★容量★
写真のものがすべて、適当に入れていくだけで収まりました。開口部が広いため取り出しも楽です。
予備チューブ×2、タイヤレバー×3、携帯ポンプ、お助けチューブ、携帯工具、チェーンカッター、ミッシングリンク等、予備クリート、ボタン電池、ビニールテープ、タイラップ
★サイズ★
高さは約26cm、フタで(無駄に!)2cmほど高くなっています。
底面の直径は7cmくらいでしょうか。OGKのは7.5cmくらいなので、ほんの少し細いようです。開口部の直径は7.5cmくらいなので、わずかにテーパードしていることになります。
★使用感★
サイズ540のホリゾンタルフレームに搭載すると、こんな感じになります。
ケージはミノウラのAB100デュラケージ(4.5)です。
ダウンチューブ下にELITE VIP bottlecage clipsでケージを取り付けた場合、フロントのタイヤと接触してしまいます。上下を逆にしても無理なので、ボトルケージアジャスターなどを併用する必要がありそうです。専用品を買い足す前に、適当な金属板で仮留めしたところ、少なくとも接触だけは避けることが出来そうでした。
しかし、
・大容量である。つまり、たくさん物が入れられてその分重くなる。
・底面が若干細い。
・ダウンチューブに装着するので、重力が「ケージを広げる」方向に働く。
この3つが作用して、普通に入れたら大分緩くなってしまいました。このまま走ったら、間違いなくすぐに落ちます。可変式のボトルケージを使ったり、カバーを付けて太らせたり、あるいはストラップなどで締め付ける必要がありそうです。
とりあえずフタを下にしたらきっちり固定されましたが、これはこれでケージへの負荷が心配になります。
★まとめ★
大容量のツールボトルが欲しいときの有力候補ですが、実用するには「ある程度以上のフレームサイズ」が必要なので、そこは要確認です。
フレームサイズをクリアしていて、シートチューブやダウンチューブ上などの“通常の位置”で使うのであれば、大容量ツールボックスの恩恵を余すことなく受けられます。
ダウンチューブ下に取り付けるには、工夫や追加出費が避けられません。
無駄に重くて無駄にかさばるフタをごく普通のものに変更して、さらに底面を0.5cm太くしてくれたら格段に使いやすくなりそうです。
価格評価→★★★☆☆
評 価→★★★☆☆
※念の為の追記となりますが、ELITE VIP bottlecage clips+ボトルケージアジャスターでダウンチューブ下に増設したボトルケージに本製品を納めて、重量的強度的に問題ないかは確認していません。