購入価格: ¥297 (税込)
標準価格: ¥297 (税込) ※Y's Road 上野アサゾー店
『思ったよりもずっとボトルの出し入れに時間がかかる。また、フレームによってはトップチューブと干渉する』
■ POLAR BOTTLEの飲み口を保護するキャップ
私はPOLAR BOTTLEを3本持っている。これらは自分の自転車に合わせて購入したものだが、ダストキャップが付属も別売りもされていないのがちょっと残念だった。そして、2014年の7月、ようやくPOLARから飲み口を砂埃や泥から保護するマッドキャップが販売された。ずっと欲しいと思っていたものなので、ショップで見つけてすぐに購入した。
写真: POLAR マッドキャップ。キャメルボトルの一部にも対応
■ 取り付けは簡単
マッドキャップの取り付け方は、POLAR BOTTLEに付属しているフックと同じで、キャップを外してボトルのねじにはめるだけだ。フックと併用することも可能。ただ、何度も付け外しするとねじの部分に傷が付く。これで何か問題が生じる訳ではなさそうだが、付けっぱなしにしたほうがボトルを傷めずに済むような気がした。
写真: POLAR BOTTLEに付属のフックと併用も可能
■ フレームによってはトップチューブに干渉する
早速、私のクロスバイクGIANT SEEK R3のボトルケージに挿入してみた。だが、シートチューブ側のボトルケージに挿入しようとすると、マッドキャップがトップチューブに干渉して入らない。SEEKはフレームのスローピングがきついクロスバイクなので、こうなる可能性は想定していた。だから、1個だけ試しに購入したのだが、実際に使えないとなるとちょっと残念だ。
シートチューブ側のボトルケージにボトルを挿入する場合、ロードバイクのようなホリゾンタルフレームやスローピングの緩いフレームなら問題なく使えると思う。干渉の可能性があるのは、スローピングのきついMTBやクロスバイクだ。小さいサイズのフレームも干渉するかもしれない。フレームによっては使えない点には要注意だ。
写真(左): 20ozのPOLAR BOTTLEが入らない
写真(右): マッドキャップを取り付けると約12mm高くなる。ELITEのキャップの方が低そうだ
■ ボトルの出し入れに時間がかかる
実際に使ってみると、走行しながらのマッドキャップの開閉は、思ったよりもずっと時間がかかって煩わしい。給水時にボトルのキャップ付近を掴めば、比較的スムーズにマッドキャップを開閉できるが、マッドキャップなしの方がずっと短い時間でボトルを出し入れできる。また、信号待ちで給水する際に青信号になると、ボトルケージにしまうのが遅れて発進がもたつくのもストレスだ。
写真(左): FIXERのダウンチューブのボトルケージに挿入
写真(右): 走行しながらマッドキャップを開閉するのは大変 ※写真は停車中のもの
■ メリットに対してデメリットが大きい
マッドキャップは、POLAR BOTTLEの飲み口を清潔に保てるが、ボトルの出し入れがかなりもたつく。メリットに対してデメリットの方が大きいので、私はマッドキャップを使うのをやめることにした。だから、耐久性については検証していないのだが、POLAR BOTTLEのキャプと同じような材質で出来ているので長く使うことはできると思う。
このマッドキャップは、給水を100%停車時に行う、もしくは、泥水がかかるような環境で走行するような場合には役立つと思う。ボトルの出し入れのスムーズさと飲み口の清潔さを両立させたいなら、POLAR BOTTLEではなく他のボトルを選んだ方がよいだろう。
図: POLAR マッドキャップの良い点と悪い点
価格評価→★★★☆☆ (ELITEのダストキャップよりも高いが、作りはしっかりしている)
評 価→★★☆☆☆ (私には使いにくかった)
<オプション>
年 式→2014年
カタログ重量→13g