購入価格: ¥1,890 (税込)
標準価格: ¥1,890 (税込)
『保冷力はまあまあだが、ドリンクを楽に飲める点は素晴らしい。新形状のジェットバルブは分解・清掃も容易』
■ この夏からPODIUM CHILLを使用
私は4年半以上もPLOARの保冷ボトルを使っていたが、バルブを外してクリーニングしていたこともあり、3本のうちの1本からのバルブから水が漏れるようになった。それに、ドリンクがぬるくなると、なんとなくプラスチックのニオイが移るような気がしてきた。POLARのボトルは十分長く使ったので買い換えることにした。
今回、私が選んだボトルはCAMELBAK PODIUM CHILLだ。私が所有するCAMELBAK製のRapha Bidonは、ジェットバルブによるドリンクの飲みやすさが好印象だったので、他のCAMELBAKのボトルも使ってみたいと思っていたところだった。
CAMELBAK PODIUM CHILL ペースピンク、ブレイクアウェイブルー 610ml(21oz)
■ 豊富なカラーバリエーション
CAMELBAKのボトルの中でPODIUM CHILLを選んだのは、私の自転車のフレームのカラーに合わせるためだ。シンプルなデザインも私の好みだ。PODIUM CHILLはカラーバリエーションが多く、自分の自転車に合ったカラーが見つかりやすい。ただ、ベースピンクは、ボトル本体とフタの色が同じではないのがちょっと残念だ。
フレームに合わせてボトルのカラーを選択
■ ドリンクを楽に飲める
CAMELBAK PODIUM CHILLは、ドリンクを飲むのが本当に楽だ。ボトルの材質(TruTaste ポリプロピレン)が柔らかく、軽い力で握るだけでジェットバルブからドリンクが出てくる。しかも、ジェットバルブのロックを解除した状態でも走行中にドリンクが漏れず、ドリンクを飲むたびにわざわざバルブの開け閉めしなくても済む。ドリンクの飲みやすさに関しては、文句の付けどころがない。
ジェットバルブと柔らかいボトルのおかげでストレスなくドリンクが飲める
■ 保冷効果の高さはまあまあ
PODIUM CHILLの保冷効果はそれほど高いわけではなく、真夏の炎天下では氷をたくさん入れても、ドリンクの冷たさが2時間も持たない。一方、最高気温が26℃くらいのくもりの日なら、2時間経ってもドリンクがキンキンに冷えた状態が保たれる。
やはり、保冷効果の高さは、直射日光や外気温、アスファルトの地熱などによって影響される。この点はPOLORの保冷ボトルも同様で、保冷効果の高さもそれほど大きな違いはない。確実に冷たいドリンクを楽しみたいなら、冷凍庫でボトルごと凍らせたほうがいいかもしれない。
保冷効果の高さはPOLARと大きな違いは感じられない
■ 分解・洗浄しやすくなったジェットバルブ
私が所有するRapha Bidonのジェットバルブは、強引に分解しなければ洗浄できないのが不便だった。現行のモデルのPODIUM CHILLは、ジェットバルブが分解しやすいように改良されており、特別な技術や工具も必要なく直感的に分解・洗浄ができる。
半透明なシリコンバルブは、軽い力でひねるだけでフタから外れる。この状態でも十分に洗浄しやすいが、さらに細かい分解も可能。青いバルブは外すと取り付けるのが大変そうだが、分解を以下の画像くらいまでにとどめておいても、隅々まで十分きれいにできる。
普段のクリーニングは、付属のタブのとおりに、温水と洗剤を入れて振って洗浄している。水ですすぎ洗いした後は、カビの繁殖を防ぐために、水をよく切って乾拭きしている。その上で、定期的に薄めの漂白剤につけおき洗いもする。スポーツドリンクの香料のニオイが取りきれない場合も漂白剤を使う。いろいろな方法を組み合わせて洗浄することで、ボトルはきれいに保てる。
新形状のジェットバルブは手でかんたんに分解可能(左)、Rapha Bidonのジェットバルブは分解が難しい以前のタイプ(右)
■ ボトルケージやフレームとの相性
MINOURA DURA-CAGEとGIANT PROWAYの2つのボトルケージに関していえば、PODIUM CHILLはスムーズに抜き差ししやすく、走行中にボトルがすっぽ抜けることもない。ちょっと残念なのは、ボトル表面の印刷がボトルケージとこすれて薄くなりやすいことだ。硬めのボトルケージでは、早い段階でロゴや模様が傷つく可能性が高い。
また、私が乗っているGIANT SEEK R3(Mサイズ)では、シートチューブ側のボトルケージに挿入すると、バルブがトップチューブにわずかに接触してしまう。ちなみに、PODIUM CHILLの全長は約243mm。スローピングの大きなフレームや小さなフレームサイズでは、ボトルケージからトップチューブまでの距離をチェックしておいた方がいいと思う。
SEEKにもなんとかボトルは挿入できたが、今後はトップチューブとバルブが接触しないようにする工夫が必要
■ 保冷力はまあまあでも、ドリンクが飲みやすいので満足感が高い
PODIUM CHILLは、条真夏の長時間の走行には保冷効果が物足りないが、これでも保冷効果がないよりはマシだと思う。素晴らしいのがドリンクの飲みやすさで、ボトルを軽く握るだけでドリンクが飛び出し、わざわざ飲むたびバルブのロックを開閉する必要もない。ジェットバルブの分解・清掃のしやすさやカラーバリエーションの豊富さもポイントが高く、このボトルを選んだのは正解だった。
価格評価→★★★★☆ (価格に見合った使いやすさ。買う価値はある)
評 価→★★★★☆ (保冷効果以外の部分での満足感が高い。星4.5コ)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→113g(実測で105g)