購入価格:16,000円(Wiggle)
〇低価格なエアロフルカーボンハンドル
〇エアロ”しやすい”ハンドルバー
ハンドル幅を変えたくて購入。
コンパクトドロップのカーボンハンドルからの交換です。
〇外観
リーチ78mmのドロップ125mmで下ハンが少し広がったフレア形状。
重量はC-C420mmで242g。
カタログスペックは235gなので少し盛っていますが、エアロ形状ハンドルとしては標準的なレベルでしょう。
ケーブル穴はドロップ内側から。
少々武骨ですが、作業性は良好です。
内部は少々バリ、しわがありそうで、完璧にスムーズに成形されたハンドルというわけではなさそうです。
価格面を考えればやむなしでしょうか。
クランプ部分には穴が。
対応ステムを使えば電動ケーブルをフル内装化できるのでしょうか。
クランプ部分なので耐久性から考えると少々不安ですが、ただ当該箇所の厚みはかなりあり、丈夫そうです。
クランプ部分は約19cm、組み上げたときに左右に一つずつアクセサリーを付けられる程度の幅があります。
エンド部にも穴があり、何かと思いましたがバーエンドジャンクションの電動ケーブル用のようです。
形状はかなり特殊です。
下ハン部分、三角型になっています。
エンド部の穴から、ブラケット固定部まで、下ハンを握る際に触れる箇所全体が前方に尖っています。
画像赤線部分
ブレーキレバー取り付け部分は円形です。
またリーチ部分も角度がついており、ブレーキレバー上面とツライチにすることが可能です。
画像赤線部分
これらの効果については後述。
組み付けは少し苦労しました。
穴が大きいのでケーブルはすぐに通りましたが、前述の三角型ドロップによって、ブラケットが通しづらい。
ST-9150でなんとか取り付け部分までもっていくことができましたが、製品・メーカーによっては通らないという可能性もあります。
組付けしたイメージはこちら。
リッチーの220度ステム、トルク指定は無いが4.5Nm程度、接触部分にファイバーグリップ塗布、STIは9150電動で組んでいます。
エアロハンドルは初めて使用しますが、見た目にハッタリが効いてていいですね。
視界に入りやすい場所なのでやる気が出ます。
〇使用感
現状200kmほど使用したところで感想を。
剛性は高くはないです、下ハンでもがくと若干しなる感じが。
ゴール前のスプリントでは使いづらいでしょうが、
フニャフニャというわけではないので、一般サイクリストなら問題ないでしょう。
それ以上に三角形状ドロップのメリットが大きいです。
中指と人差し指がひっかかるので、下ハンポジションでもハンドルを引くことができます。
これにより前のめりになり過ぎることを防止してくれます。
フレアしてることも相まって前傾姿勢が維持しやすく、下ハンで走るのが楽しくなりました。
ブラケットをもつ場合も同様。
リーチ部分の角度のおかげで、低い姿勢でブラケットを持つ「巡行ポジション」をとった際に手首とハンドルが干渉せず、ストレスがありません。
9100系の、以前より細長くなったSTIとの相性も良いようです。
上ハン部は上面が完全にフラットなので滑ります。
登坂時に上ハンを多用する人にとっては使いづらいでしょう。
バーテープを巻けばいいのでしょうが、横に広い形状なので2本分必要でしょう。
またロゴも隠れてしまうのがもったいない・・・。なのでブラケット部分でとどめています。
〇総評
一般サイクリストが使用する上でのエアロハンドルそのものの効果には懐疑的ですが、
本製品は乗り手を”エアロポジションにしやすく”してくれる工夫がなされており、
乗員が空気抵抗を受けづらいポジションをとれる、という意味でのエアロハンドルと考えることができます。
控えめなリーチ・ドロップなので、価格面のメリットも含めて、
エアロハンドルを使ってみたいと考えている初級者、中でもアップライトなポジションからステップアップして、
「より深く・より低く」を目指していきたい人にオススメできる製品です。
そして、ただ安いだけでなく、相応の意図を盛り込んで設計してくるあたりに、ブランドの本気度がうかがえました。
今後の展開に期待が持てます。
価格評価→★★★★★(これは文句なし)
評 価→★★★★☆(エアロハンドルの入門向け)
年 式→2019
カタログ重量→235g(実測重量242g、サイズ420)