購入価格 ¥275円 (200ml 大きいほうの缶)
馬鹿野郎!
ネタだの暑苦しいだの
「ママー、あの人いつも白糸にいるよ。」「シッ!見ちゃいけません!」だの、
どいつもこいつもつよしのことをぼろくそに言いやがって!
あいつはそんなんじゃないんだよ!
意外と策士だし、勝ち負けにこだわる勝負師な一面もあるんだよ!
どうやらこの流れは、ボクが彼の意外な一面を暴露しなければならない流れのようだな・・・
あれはひょんなことから美人マネージャーのゆきえさんへの告白を賭けてボクとつよしが勝負することになった時のことだ。
つよしは明日の決戦の日に向けて、部活が終わったあといつも遅くまで残って遠投やら筋トレやら秘密特訓をしているらしい。
一方ボクはといえば、高校生の時に痛めた肩は完全に戻ってはいないが、まぁ90m先のスタンドに放り込むくらいのことは充分可能だ。
まったく、彼はこんな勝ち目のない勝負を自分から言い出すとは、いったい何のつもりなんだか・・・
おっと、明日のために今日はしっかり休養して疲労を抜いておかないと。
こんな日は『伊藤』に立ち寄って、ワッフルコーヒーセットで一服するのもいいな・・・
そして決戦の日、約束の時間。
つよしはボロボロのユニフォーム姿でトレーニングルームから現れた。
馬鹿な。勝負の直前までトレーニングをしているなど愚かにもほどがある。
勝負の前には疲労を抜かなければならない。そんな常識すらこの男にはないというのか?
ウォォォーーー!
ボクの美しい投球フォームからボールが矢のように放たれる。
しかし、ボールはナックルボールのように不規則に揺れたと思うと、レフト定位置のあたりで急激に失速し落下した。
スタンドはおろか、フェンスにすら遠く届かなかった。
ボク「馬鹿な・・・つよし、どうやらボールに細工をしたな!?」
つよし「ブハハハハハ!何か証拠でもあるのかな!?」
握ってみた感じは何もおかしなところはなかった。
そしてあのボールのブレ方から察するに・・・
ボールに注射器か何かで水などを注入し芯をズラしたか、
ボールの縫い目かキズかに細工して不規則な空気抵抗を誘ったか―――
つよし「ガハハハハハ!これで俺がフェンスを越せば俺の勝ちだな!」
つよしはおもむろにレッドブルを取り出すと、それを一気に飲み干して、おもむろに精神統一を始めた。
デヤァァァーーー!
つよしの断末魔の叫びが干隈の夕暮れにこだまする。
これで肩が終わってもいい。ありったけを―――というまさに全身全霊の圧倒的投擲であった。
あかつきの空に高々と舞い上がった白球は惜しくもグリーンモンスターの上の方に当たって跳ね返された。
つよしとしては自己ベスト級の遠投だが、どだい、一週間かそこらで遠投を10メートルも伸ばすなんてことは無理だったのだ。
勝負なしか・・・
1投目はぬかったが、2投目はちゃんとボールをチェックして確実に仕留めてやる―――
しかし次の瞬間、ボクは激しい衝撃を側頭部に受け、もんどりうって地面に倒れ込んだ。
しんいちろう先生「きよひこ!力の差を過信して油断したな!罰として素振り200本だ!」
つよし「ガハハハハハ!きよひこの奴め、ざまぁみやがれ!」
つよしが言い終わるより早く、しんいちろう先生の剛腕パンチがつよしの顔面をとらえ、つよしは吹っ飛んだ。
しんいちろう先生「馬鹿野郎!お前は卑怯なまねをした揚句に勝てなかったくせにドヤ顔とは何事だ!
お前は罰として素振り200本に加え、油山展望台、通称『あぶら』2往復だ!!」
・・・
あれから10年が過ぎ、ボクもいい歳になった。
勝負と呼べるような場面に遭遇することもめっきり少なくなった。
たしかにつよしは無駄に暑苦しい向こう見ずな馬鹿野郎だ。
しかし、あの勝負に対する強い思いが、今にして思うとちょっとうらやましく思えてくるのだ。
つよしは今、どこで何をしているのだろうか。
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【要点をまとめます】
6月11日、貴重な梅雨の晴れ間。
平日だが日没までには下山できるもくろみで白糸TTへ。
夕方、しかも仕事帰りとあって、やはり心身ともにフレッシュというわけではない。
せっかく行くならグダグダ走っても仕方がないので強度を上げたい。
そこでフォーラムでも話題になっていたエナジードリンクを投入してみることに。
白糸の最寄りのコンビニ(たぶん)である「セブンイレブン三坂店」に駆け込むと、
同系統のドリンクはこの「レッドブル」と「モンスターエナジー」とがあった。
なんとなく、レッドブルを選択。200ml、275円也。
【味】★★☆☆☆
第一印象は「オロナミンCそっくり」である。
そんなにおいしい!と感じるものでもないが、まずくて飲むのが嫌になるほどでもない。
【体感】★★★★★
とくに「きたぞ、きたぞ!」という感じはなかった。5分後くらいにはいつの間にか効いていたのかな?
この日は心拍計はつけていなかったので正確なところはわからないのだが、好調時の「いい意味で」心拍が上がる感じがあった。
また、心拍が上がっているふうなのに、苦しさをあまり感じない。
苦しさは感じないのだが筋肉が頑張っている感じはあり、ふだんの自分のペースを越える速度にまで上げると
「あ、無理しているな」「これは続かないな」というのはなんとなくわかる。
苦しい!苦しい!と訴えかけてくるテレビ映像を見ているとして、音声をミュートにしたような感じ。
で、正確なところを知りたかったので、後日、心拍計をつけてふたたびレッドブル投入。
やはり、いつもの心拍域で苦しさを感じない。
結果、平均心拍が5程度普段より上がった。
平均心拍が5程度上がった自然の成り行きで速度も速く、24分13秒、シーズンベスト更新とあいなった。
【その後】
白糸TT2本目はすっかり効果は消えて、普通の人になっていました。
2本目のタイムは26分47秒。
運動強度にもよるのでしょうが、効果は30分程度でしょうか。
また、空腹感を感じにくくなります。
白糸まで平地1時間走行後、25分程度のヒルクラTT。
これをこなすとおにぎり2つはペロリなのだが、まったく空腹を感じなかった。
交感神経を刺激し、興奮状態、覚醒状態を引き起こしているからではないだろうか。
また、おしっこが濃く、少なくなりました。そのせいか、その夜、すごくのどが渇きました。
効くか、効かないかでいえば「間違いなく効く」というのが私の感想です。
これまでに試したどのサプリメントや補給食よりも効果を実感します。
しかしその効き方に危険な香りがするのも事実。
単に糖質とカフェインの効果であることを祈りつつ、ここ一番というときのみの使用にとどめようと思っています。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★★