購入価格¥3,000(2個セット)
サークル「脂華」のPEKO(@ab_peko)さんが個人で製作・頒布されている、ハンドメイドのホイールバッグ。これまでにレビューした輪行袋やサコッシュなどのラインナップと同様に、市販の製品ではありえない軽さと小ささを実現しています。
ホイールバッグ1個にホイール1本を収納するタイプなので、前後輪あわせて2個がセットで必要。とはいえ2個合わせても約86グラム(個体差はあるかと思いますが)と、お手製超軽量輪行袋1個分(約120グラム)に満たない重さしかありません。さらに、ホイールバッグとは思えない、このとんでもない小ささ…。なんということでしょう!輪行袋に付属している収納袋にホイールバッグ2個を突っ込んでみたら、あっさり一緒に収まってしまいました!これ、バックポケットにだって、入っちゃいますよね?
▼この画像を撮るためだけにキッチンスケールを買いました
このホイールバッグのおかげで、私の輪行装備からは「スプロケットカバー」「ホイール固定用のゴム」「フレーム保護用のカバー」がイラナイ子になりました。スプロケットカバーとフレーム保護用のカバーは輪行装備の中でも結構な容積を占めていたので、大幅な容量削減です。
▼輪行メイン装備がここまでコンパクト化
普段使いしているサドルバッグはリクセン&カウルのマイクロシェルなのですが、輪行装備一式+クリートカバーに加えて、いままでバックポケットに入れていたワイヤー錠・イヤホン・モバイルバッテリー&ケーブルまでが収納できるようになりました。バックポケットには、補給食とiPhone入りのサイクルウォレットだけ。走行中の見えないストレスが、激減してくれるはずです。
また、R250のツールケース(ロングタイプ)に収納してみると、輪行袋+ホイールバッグ2個+肩紐+チェーンハンガーまでが片側の収納スペースにバッチリ収まってしまいました。反対側にはサコッシュ、ハーフパンツに例のポンプとタイヤレバーが入っています。
▼収まっちゃいましたねー
となると、サドルバッグには予備チューブと携帯工具、パンク修理用のパッチ辺りを収納しておけばいい。つまり小型のサドルバックとツールケースだけで、輪行フル装備が持ち運べる。その辺に出かけるようなライドと同じスタイルで、輪行自転車旅行ができてしまうのです(バックポケットの中身は若干増えそうですが)。
▼輪行装備一式を携行しているのに、荷物感極小!というスタイルが可能に
個人的にはこのホイールバッグを使うことで、「ホイールバッグ+輪行袋」というスタイルでも「普通に」輪行できるのが非常に嬉しく、ありがたいです。
フレームにホイールを固定するスタイルと比較して「ホイールバッグ+輪行袋」というスタイルには「荷物の数が増える」というネガがあるのは否定できません。しかしその反面で「輪行準備の時間を削減できる」「座席後ろに荷物を置いたときの配置の自由度が増す」そして何よりも「ホイールとの接触でフレームにキズをつけるリスクを最小化できる」というメリットがあります。これは荷物の数のネガを雲散霧消させてしまうのに、十分以上のメリットです(異論はあろうかと思いますが)。
とはいえ、これまで「ホイールバッグ+輪行袋」で輪行しようと思うと、ホイールバッグの大きさが悩みのタネでした。バックパックや巨大サドルバッグを使って携行するのは、走行時のストレスが大きい。コインロッカーに入れて走行中は持ち運ばないようにしようとすると、今度は出発駅と到着駅を同じにするというルートの制限がかかる…。
この、今までどこかにストレスを感じる部分を残すことでしか実現できなかった「ホイールバッグ+輪行袋」という輪行スタイルをストレス皆無にして、メリットだけを享受できるようにしてしまう唯一無二のホイールバッグこそ、この「お手製コンパクトホイールバッグ」なのです。
▼荷物の数は3個に増えます。それでも…!
これ、スゴくないですか?明らかに「これまでと一線を画す」と言えるレベル。少なくとも、自分にとっては輪行装備の革命的な変化にほかなりません。写植版下とポジでの入稿が、QuarkXPressでデータ入稿になるぐらい。Tableレイアウトが、CSSレイアウトになるぐらいのパラダイムシフトです。
実はお手製超軽量輪行袋を使い始めた直後から、ずっと「この素材でホイールバッグ作って欲しいなー」と密かに思っていました。輪行ブタ野郎はホイールバッグ先輩の夢を見ながら日々を送っていたので、このホイールバックの頒布はまさに僥倖…!こんな夜は、胸騒ぎしかしません。あー!もう早く輪行で出かけたくて仕方ないです。明日会社サボっちゃってイイですか!?
そんなわけで、また自転車生活のQOLが爆上がりです。こんな素晴らしい製品群を頒布いただき、作者様を始め制作関係者の皆様には本当に感謝の気持ちしかありません。
で、すみません、いつものコピペなんですが。これが「個人による製作・頒布である」という点には十分以上の留意が必要です。頒布は不定期ですし、数も限られています。 購入者の我々は「作者さんが本来は自分と知り合いのために作っているものを、分けてもらっている」という立場。買う側といっても、「お客様」なんかでは決してありません。という点は、強くお含みおきください。
価格評価→★★★★★(原材料費がー!とか言えちゃう人は、まさかいないですよね?)
評 価→★★★★★(市販品ではありえない仕様の、唯一無二のホイールバッグ)