購入価格 ¥2,480
輪行袋の大御所(と、勝手に思っている)、オーストリッチ製のサドルバッグ。
普通サイズのサドルバッグには収まらないけれど、大型サドルバッグが必要になるほどでもない。そんな「微妙に多い荷物を、可能な限りコンパクトに持ち運びたい」というシーンで、活躍してくれます。
容量は1.6リットル。輪行グッズ一式、防寒用の発熱素材の長袖インナー、レッグウォーマー、クリートカバーにUSB充電アダプタまでが収まりますが、決して余裕綽々というわけではありません。たとえば定番のオルトリーブのサドルバッグLなら容量は2.7リットルありますし、容量だけを求めるなら選択肢はほかにいくらでもあるでしょう。
SP-705のポイントは、「普通のサドルバッグの文法に収まりながらも、可能な限りの大容量を確保できている」という点。後ろ方向にサイズを伸ばして容量を稼ぐ設計で、横幅は120mm。サドルの横幅を超えずに収まっていて「巨大なサドルバッグを付けている」という印象は弱めです。空気抵抗的にも、悪い方向には働かないはず。
また、巻き取って容量を調整するロールトップ式のサドルバッグは、内容物の量に応じて容量が調整できるメリットがあるのですが、見た目がゴチャつくのが気になります。SP-705はチャックで蓋を閉めるオーソドックスな方式で、ゴチャつく印象がありません。
縫製や素材感は、さすがオーストリッチ製という感じで不満なし。蓋の裏側には鍵などが装着できるフックと、ポケットを装備しています。
装着はシートレールにベルトを通して、ベルクロで固定する方式。ベルクロは2カ所あり、固定力は必要十分なだけあります。きっちり固定しておけば、ダンシングしてもズレることはありません。
要所要所にリフレクト素材が配置されています。また、アクセサリーベルトにはテールランプなどを装着できます。
普段使いには大きすぎるし、長距離を走るには容量が不足気味。かなりピンポイントな製品ではありますが、用途と見た目の好みが合えば、唯一の選択肢となってくれる製品だと思います。
価格評価→★★★★★(適正価格かと)
評 価→★★★★☆(アタッチメント式だとさらに良かった)