購入価格: ¥4,104 (税込) ※ARTSPORTS ADBOX店で購入
標準価格: ¥4,104 (税込)
『冷感という言葉がふさわしい。紫外線カット効果が高いだけでなく、積極的に涼しく快適にしてくれるアームカバー』
■ 日焼けしやすい腕にアームカバーを装着
去年の夏は日焼け止めを塗るのを忘れてロングライドに出てしまい、肌が露出した部分が日焼けで真っ赤になってしまった。今年はより効果の高い日焼け止めを必ず塗るようにしていたが、最も日の光が当たる前腕の日焼けは避けられなかった。
そこで、アームカバーの導入を考えた。私が選んだのは、Pearl Izumiの405 コールドブラック アームカバーだ。Pearl Izumiの品質の高さは、アームウォーマーやシューズカバーなどで経験済み。更に涼しい着心地なら高い満足感が得られると考えた。
写真: Pearl Izumi 405 コールドブラック アームカバー ブラック Mサイズ。カラーはホワイトもある
■ サイズ選びが難しい
Pearl Izumiのサイズ表によると、Mサイズは上腕の長さが52〜57cm、上腕最大囲が28〜33cmに対応する。私の腕の長さは約52cm、上腕最大囲は約28cmといずれも下限だが、Mサイズがぴったりだった。Sサイズではちょっときつめだ。
私が使っているPearl Izumiの405 アームウォーマーはSサイズで、コールドブラック アームカバーも同じくSサイズだと思ったが、着圧が強い素材なのでMサイズになった。このアームカバーに関しては、サイズ表だけでは分かりにくい。サイズ選びに迷ったら、ショップで試着してから購入した方が無難だ。
写真: サイズ表からぴったりのサイズを選ぶのは難しい
■ 腕全体を包む高いフィット感
このアームカバーはフィット感がかなり高い。袖口のゴムだけでなく、生地の伸縮性で腕全体にフィットさせるからだ。とはいえ、走行中に締め付けの強さを感じるほどではなく、生地がずり下がらない程度の最適なフィット感だ。また、生地は肘の曲がりに合わせて裁断されており、ドロップハンドル(ピストハンドル)を握っても突っ張り感が少ない。最適なフィット感を得るために、サイズは間違わないようにしたいところだ。
写真: 肘の曲がりに合わせた裁断
■ 素肌よりも涼しくて快適
コールドブラック アームカバーの最もすばらしい点は、着用時の涼しさにある。試着の段階で既に涼しかった。真夏の昼間の走行でも、蒸し暑いどころか涼しくて快適。30℃を下回るときは特にひんやりする。日没後も着けていた方が快適。素肌よりも涼しいという表現は決して大げさではないと感じた。
日の当たらない腕の下側の部分は、通気性の良いメッシュ素材が使われている。腕の上側の部分は吸水性と速乾性が高く、走行中は風が当たっていつもサラリとしている。ただ、交差点などで一時停止する際に、一瞬ブワッと蒸し暑くなることがある。急に風が当たらなくなったからかもしれない。走り出せば風が当たって涼しくなるので、この点はそれほど大きな問題ではない。自転車から降りて行動する際も、わずかな時間で乾くので不快感はない。
写真(左): 直射日光を反射し、衣類内の温度を下げる素材”コールドブラック”
写真(右): 日の当たらない腕の下側の部分はメッシュ素材
■ 普通のサイクリングには十分なUPF50+
このアームカバーを着用すれば、ほとんど日焼けしないことは言うまでもない。このアームカバーはUPF50+で紫外線カット率95%以上。半日以上も日の光を浴び続けるならともかく、普通にサイクリングする分には十分な紫外線カット効果だ。また、アームカバーを着用すれば、日焼け止めを塗る面積が減り、出発前の日焼け止めを塗る煩わしさがかなり軽減される。
写真(左): UPF50+
写真(右): これらの日焼け止めを塗る箇所が減る
■ 着用時は引っ張りすぎないように注意
他のPearl Izumi製品と同様、コールドブラック アームカバーの縫製は丁寧だ。ただ、力のかかりやすい袖口も細い糸で縫ってあるので、手首から肩まで一気に引っ張って着用するとほつれることがあるので注意。このアームカバーを着用する際は、手首を通してから肩に向かって少しずつ引っ張るのがコツだ。できれば、袖口はもっとしっかり作ってほしかった。また、Pearl Izumiのロゴのリフレクターが剥がれやすい。メーカーにはこれらの点の改良をお願いしたい。
写真(左) : 袖口はほつれやすいので、引っ張りすぎないように注意
写真(中央): ほつれが広がらないようにミシンで修復した
写真(右) : Pearl Izumiのロゴのリフレクターは剥がれやすい
■ 洗濯はネットを使えば問題なし
他のPearl Izumi製品同様、洗濯によって生地が伸びたり、ほつれが生じたりすることはない。ただ、洗濯用のネットに入れ、洗濯機のモードを弱にするなど、ある程度丁寧に扱った方が長持ちするはずだ。初めて洗濯する前に、袖口の辺りは手首と擦れて毛羽立っていた。ネットに入れずに洗濯したら、おそらく毛玉が多く発生すると思う。このアームカバーに限らず、大事な衣類を洗濯するときはネットを使うのがおすすめ。
■ 夏を快適に過ごせるアームカバー
Pearl Izumiのコールドブラック アームカバーは良い買い物だった。紫外線カットの効果が高くても、蒸し暑ければ着けるのが嫌になってしまうだろう。だから、着心地が涼しそうな物を選んだのだが、これほどまでに涼しいとは思わなかった。涼しさや快適さを求めて、このアームカバーを手に入れるのもおすすめだ。機能は大満足だが、残念なのは袖口のほつれやすさ。引っ張りすぎないように注意して着用してほしい。
図: パールイズミ 401 コールドブラック アームカバーの良い点、悪い点
価格評価→★★★★☆ (価格の割にかなり性能が高い)
評 価→★★★★☆ (機能は大満足。袖口のほつれやすさが惜しい)
<オプション>
年 式→不明
カタログ重量→55g