SILKY DRY ARM COVER (ユニクロ･･･というか自作)

購入価格 ￥990

ひとたび晴れると紫外線がきつい季節になりました。
炎天下で腕が熱くなると気力が萎えるという軟弱な私ですが、今年は一丁、真っ当な夏用アームカバーを自作しようと思っていて、ときどき最寄りのユニクロに寄っては、｢いい素材はないものか？｣と物色していました。そして、発売されては消えていく数あるユニクロのドライ系の中で、これは！と思うものを見つけました。｢シルキードライクルーネックT｣という商品名のTシャツです。ポリエステル90%、ポリウレタン10%で、薄手の伸縮性生地で作られたTシャツです。

　　　　

包装には次のような特徴が謳われています。
　・贅沢な光沢感となめらかな肌触り
　・さらっとさわやか、水分を素早く吸収して発散
　・伸縮性のある素材で体にフィット
　・気になる匂いを抑える

　　　　

うーむ、これはなかなかよさそう。確かに手触りはいい感じです。数年前の｢なんちゃってドライ｣だった時代と比べると、ユニクロのドライ系は格段に性能が上がっているような気がします。紫外線カットの効果は謳っておらず、その辺の効果は甚だ疑問ですが、そこは使ってみての判断としましょう。

お値段（つまり材料費）はさすがユニクロで990円。アームカバーにあるまじき廉価（だってTシャツだもん）。このTシャツから生地を切り出してアームカバーを作ります。Tシャツとして着るわけではないので、サイズは一番大きいXLを選びます。

縫製はミシンがないとキビシいです（ただし和裁をやっているようなすごい人は別）。しかも伸縮性に富んだフニャフニャの薄手生地なので、ミシンのコンディションが悪いとうまく縫製できない可能性もあります。生地のいらない部分で試し縫いをして、様子を見ましょう。また、手首の部分を折り返してぐるっと縫いますが、ここは大きく伸縮する部分ですので、それに対応した縫い目パターンを選びます。

　　　　

また、長さ方向に縫い合わせるところは、ほつれないようにロックミシンというミシンを使うと楽ですが、ない場合はそれなりの技を使います。詳しくは奥さまか彼女か、母上様、近所の世話好きなおばさま、またはミシンマニアの知り合いにお伺いください。ちなみに私のミシンは、そんな気のきいたいいヤツではなく、10数年前の安物です。

で、今回は自分の腕にぴったり張り付きフィットということで、自分の腕に合わせて長さや幅を微妙にカスタマイズしました。出来上がりはこんな風ですが、自分専用・・・いいですなあ。。。

　　　　

さっそく、日差しの強い5月のサイクリングにこいつを使ってみました。まずは片腕だけ装着して、両腕を振り回してみます。すると、装着した方の腕がひんやりしていい感じです。走行時の感触も非常に心地よいですね。サイコー！快適です。素っばらしい。紫外線カット効果ですが、悪くはない、というレベルです。私はこれで大満足ですが、絶対に腕を焼きたくない、という人にはちょっと性能不足かも知れません。

というわけで、アームカバーはこれからも自作で十分だな、と思いました。このTシャツは安売りになったらもう一つ買っておいてもよさそうです。

・・・と思っていたら6月13日(土)の新聞一面広告に、市川海老蔵が着るこの商品の廉売広告が、出ました。

　　　　

とりあえず二枚、購入してしまいました。黒のXLと白のL。黒で紫外線カット性能の高いヤツを作り、白で、ノースリーブアンダーを作ろうかと思っています。


価格評価→★★★★★
評　　　価→★★★★★

購入価格 ￥990


2年前の5月頃、ユニクロの ｢シルキードライクルーネックT｣ から生地を切り出してUVカットアームカバーを作りました(上のレビュー)が、久々に新作してみました。なお、2年前に作った上の白いヤツもまだ使えますし、薄い割にはUVカット効果も十分です。

今回の製作ポイントは、｢真面目に作る｣(笑)です。
面倒なことが苦手な私としては、サッと作ってしまいたいところですが、使うミシンも古くて安物なので、今回は細心の注意を払って真面目に作ってみます。


まず、ユニクロの生地。いわゆるライクラっていう繊維でできているみたいですが、繊維が非常に細く、伸縮性があり、とにかくフニャフニャです。縫い始める前に、ちゃんと待ち針を使って仮止めします。で、100均で売っているようなモノの中には、この緻密でフニャフニャの生地に引っかかってスムーズに刺さらないモノもありますので、裁縫用品店で売っている真っ当な待ち針を使います。

次にミシンの調整。上糸と下糸のテンションはかなりシビアに調整しないと、極細繊維のフニャフニャ生地はまともに縫えません。ミシンが安物だとツライ。

そしてミシンの縫製速度。普通の速度では縫い上がりが粗雑になりがち、というか、自分の安ミシンでは縫製不能！なので、極低速で縫い進めることにします。伸縮性を持たせるような縫製パターン(下の画像の青矢印のパターン)を選択して、ゆっくり縫い進めますが、行ったり来たりを繰り返してジワジワ進み、突然、目の前の針の動きが浮遊感を帯びて見え始め、つまり催眠術にかかったかのように途中でマジ眠くなってきて涙が出てきます。(←何やってるんだｺﾗ)　

しかしここは、眠気を堪えて針をジーと見つめて、生地のケガキ線をちゃんとトレースします。



手首のところは三つ折りにして三角点線縫い(赤矢印のパターン)で伸縮性を確保します。こんな狭い部分も小さい待ち針を刺して動かないようにして、まじめにまっすぐ縫い進めます。こういう狭い場所の生地を落ち着かせてミシンの針を正確に当てるのはちょっと大変です。



あ、忘れてました。この生地ですが、はさみで裁断するのもそんなに楽ではありません。極細繊維がよく伸びるのか？切れのよい裁ちばさみじゃないと、まともに切れないかも、です。


出来ました。




今回は少しフィット圧を上げてみましたが、う～む、ちょ、超イイ感じでサイコー！
やっぱ、こういう自作モノって、作るたびに出来上がりがよくなるんですかねぇ？うまくいったゾｫ。この横縞柄のTシャツは昨年購入したものです。ユニクロは今年ラインアップしていないようですが、フツーっぽくて気に入りました。



価格評価→★★★★★
評　　　価→★★★★★(市販品のほうが涼しいヤツがあるとは思うが・・・この評価は完全に贔屓目)