・購入価格
¥15,300
・使用環境
ロングライド、通勤
・周辺パーツ
クリート : SM-SH51(シングルリリース)
ペダル : PD-M9000
Selle Royal社、fizikブランドのSPDシューズです。
長年愛用したシマノのM088LEが往生したため、次のシューズとして白羽の矢が立ちました。SPD対応なのでMTB用のラインナップですが、自分の用途は専らロングライドを含むロードメイン。毎日の通勤でも使用します。
このTERRA X5は別にスエードのアッパーを使用したモデルもあります。カラー展開も豊富で、スタイリッシュなSPDシューズをお探しの方には有力な候補になるかも。
購入直後ですが、何点か気づいた点をレビューしたいと思います。
◆外観・重量
見た目に関して、やはりシマノには追いつけない何かがあると思います。とてもかっこいい。(実は候補としてシマノのRT5も検討したのですが、画像ではいい感じに見えていたものの実物を見るとどこか野暮ったくて二の足を踏んでいました。)
カラーはブラックを選びましたが、ソールの縁・アッパー・タンでそれぞれ異なる黒を配色してあり、とても上品で落ち着いた印象です。どんなウェアにも合わせやすそう。
(左)ソールはこんな感じ。画像では見えませんがクリートの調整用のメモリが薄く刻んであります。
(右)目立ちませんが踵内側に滑り止めのためのゴムの突起がついています。
そして体重測定。
メーカーの公称ではサイズ42.5で282gとありましたが、私のサイズ43で測ってみると…
334g。 なんでや
ちなみにインソールは23gでした。
グラム単位での軽量化を狙う方は要注意です。別に多少重くてもいいから正直に書けばいいのに。
◆使用感
私の足型は幅が広くて甲が高い、典型的なシューズ難民の足型。これまで使用していたM088LEもワイドサイズのものでした。
シマノのインソールと比較
やはり横幅は少し狭めで、私の足だと小指の付け根の肉がインソールからわずかにはみ出るような形になります。
実際に履いてみるとはみ出た部分も柔らかいアッパー部が丸くサポートしてくれるので、圧迫感はほどほど。60kmほど乗ってみた感覚では痺れや痛みは出ませんでした。それでもM088LEでは確実に窮屈なので、もうしばらく乗って適度に生地が伸びることに期待してみます。
・BOAダイアル
BOAダイアルの機構も初使用です。もっとややこしいイメージでしたが、使ってみるととても簡単で以前のラチェットよりも格段に速く着脱できます。左右それぞれ片手でできるのも利点。
足の甲全体に纏わりつくように締まる独特の感覚も心強く、ペダリング時にも足がぶれません。耐久性が少し不安ですが、ダイアルだけの交換もできるようです。
・走行感
ソールの剛性はM088LEよりやや高め。シマノの10段階ソール剛性で言えば6〜7といったとこでしょうか。
ペダリングではBOAダイアルの効果もあって特に引き足の際に足全体でクランクに力を加えているような感覚が味わえます。踏み込んだときに若干踵が浮きますが、ホールド力が弱いというよりはソールの硬さとインソールが足に馴染んでいないことが原因かも。
このあたりはもうしばらく使い込んでみないとわかりません。
・快適性
特別快適ということもありませんが、とりあえずこの酷暑の中でも使えているので問題ありません。
◆総評
期待したより重かったのが残念ですが、全体的にスタイリッシュで扱いやすいSPDシューズだと思います。まだ本格的なロングライドで試していないので、真価を問われるのはこれから。シューズを変えたのは5年ぶりですが、こいつはどれだけもってくれるか楽しみです。
価格評価→★★★☆☆(ちょっと高い)
評 価→★★★★☆(見た目は最高、性能は保留)