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世界征服を企む（中略）「デカトロン」が展開するサイクルウェアシリーズ「B'TWIN」のグローブ。同シリーズのフィンガーレスグローブは「300」「500」「520」「900」などがラインナップされていて、この「520」は「そこそこ厚いパッド」と「手首部分の締め付けを調整できるベルクロ」を装備したモデルになります。
本品の最大の特徴は他の同社製品同様、ありえないレベルの低価格。それでいて、生地にも縫製にも目立ったネガは全然見あたらないのですから「恐ろしく良く出来ている」と断言せざるを得ません。普段使い用グローブとして、比類無きコスパを持った1品です。
▼手の甲側。デザインはシンプル
▼手のひら側。中指と薬指には、グローブを指から抜く時に使うベルトも装備する親切設計
トラディショナルブランドの高いグローブと比較しちゃうと、そりゃあ見えてくる粗はあります。とはいえ「何も考えずに使い倒したいだけ使い倒せる」というのは、本当にありがたいですね。特にスマートトレーナーを使っていると、ペダルを回す→汗だくになる→着替える→またペダルを回す→また汗だくになる→また着替えるという無限ループを繰り返すことになります。グローブやレーパンが何枚あっても、もう全然足りません。今までは、くたびれた使い古しのグローブをトレーナー用に転用していましたが、洗濯が追いつかないときの不足分を本品で思い切り補えます。
また、パッドや手首の締め付け調整用ベルクロがない「300」と比較すると、「520」はスマートトレーナーでの普段使い用としては若干過剰装備気味な気がしないでもないです。でも、パッドがないよりパッドがあった方が間違いなく快適。そして手首部分を調整できないより、調整できた方がフィット感は高まります。
問題点があるとすれば「いい装備のグローブ使ってるんだから、平坦コースではなく坂コースを選ぶべき」という謎のプレッシャーを受けてしまうことぐらいでしょう。そして、そこは強い意志を持って平坦コースに向かえば、無駄に坂を登る必要もありません。というか、そもそも悪いのはすべて「登り坂」という害悪極まりない公共の福祉に反する場所の存在。このグローブには、1点の落ち度もありません。なのでZWIFT社は調達した膨大な資金を使って、エッシャーのだまし絵を3DCG化した「スタートからの全行程に下り坂しかない」という全てのヒル嫌いマーが夢みてやまないコースを早々に実装すべきです！（です…よね…？）
価格評価→★★★★★（安すぎィ！）
評 価→★★★★★（普通にキチンと仕上げてあります）
