購入価格 ¥ モニター商品 ( 通常£32.34 11月3日現在レートにて約\4205)
○序文
大英帝国Wiggleのサイクル衣料プライベートブランドであるところのdhb2011年モデルにおけるタイツ類は以下の3シリーズに分けられるようである。
dhb Pace 190gライクラ素材、裏起毛無し、防風素材無し
dhb Pace Roubaix 235gライクラ素材、裏起毛無し、防風素材無し
dhb Pace SuperRoubaix 245gライクラ素材、裏起毛、膝部防風素材
それぞれにビブ、ウエストタイツ、ビブニッカーを揃え、さらにパッド付きとパッド無しを用意するなど、なかなかに意欲的なバリエーションで展開される2011年モデルであるが、今回それらのうち最も薄手の製品であるdhb Pace Padded Bib Tight - Black (L)のモニター使用の機会をいただいたので、ここにその機会を私に与えていただいた事をWiggle及びマスター様に感謝と敬意を表しつつ、厳正かつ厳格にご報告するものである。
○製品概要
190gのライクラ素材って言われてもどのくらいの厚みなの??って実感できる人は少ないと思うんだが、まあ有体に言えば「ごくごく普通のレーパン素材の厚み」って感じか。
まあdhbのビブのライクラって、夏用ビブショーツもややしっかり目の素材なんでペラペラ感はないんだけど、冬用にするにはかなり薄手。
手元の2010モデルのdhb Earnley Cycling Bib Shorts と比べてもほぼ同じ厚み。
フルレングスのタイツではあるけれど冬用というよりも秋、春用、もしくは酷暑期以外の夏期にも着用できそうな厚みのビブタイツ。
腹部ファスナーは無し(残念!)
裾ファスナー部、大腿部側面等に再帰反射素材が配されているが、サイズ的にはやや控えめな印象か。
一部のdhbマニアックスな方々には衝撃的な事に、dhbもついに「Made in China」になった事は特筆すべき事項…かもww
(2010年モデルまでは確かポーランドだかルーマニアだかで製造されていたはず)
これは自分で購入した2011年モデルの長袖ジャージ等もそうだったためdhbは全面的に中国生産に切り替えられたのかもしれない。
パッドはこれまでのdhbレーパン類とほぼ同等、ブロックのデザインが少し変更になっているようだが相変わらずやや厚めの少しゴワつきのあるパッドが装備されている。
○着用感
身長185cm、体重75kg、股下87cm(短くてスマソ)な私がLサイズ着用でほぼフィット。
2010年モデルまでのdhbをご存じの方なら「dhbはデカい!!」という印象をお持ちかと思うが、2011年モデルからは今までよりも0.5サイズタイトなデザインになった感じがする。
私自身、2010モデルまではMサイズを愛用していたのだが、2011モデルではLでもブカブカにならないのだ(ビブタイツもジャージ類も)
購入をお考えの方はご配慮を。
パッドに関しては、以前からdhbのパッドは前部が小さい、薄いというレビューが見られるが、私自身は感じた事が無い。
ん?? それはつまり、私のモノが粗末なのか??という疑惑も起るが、その点に関しては深く突っ込まないで頂きたいww
パーツの存在意義とは、なにより実用に耐えられるか否かというのが私の主義なのであるwwww
まあ、パッドに関しては個人差や好みの問題もあるので断定は避けるが、まあ私にとってはそんなに悪いパッドではない。
しかしパッドに関して不満が無いのかと言えばさにあらず、dhbのパッドに以前から感じている不満点はただ一つ
「もうちょっとスマートにならんのか??」である。
やや厚手の平面なパッドをライクラ地にガッツリ縫いつけているためなのか、着用時になんとはなしに「オムツ感」があるのがなんとも残念ではあるのだが…
2011年モデルからはPace Roubaix以上では3Dパッドが採用されているようなので、個人的にはそれらにちょっと期待しているのだが。
○使用感
商品到着後、通勤(往復30km)×2回、早朝60km×1回着用してみた。
気温18~21℃ではちょうど良い保温性、早朝で15℃くらいの場合では、やはりウインドプロテクションが全く無いため膝が冷える。
ニーウォーマー併用すると快適であった。
適応気温としては単体では18~28℃程度、ニーウォーマー等を併用すれば12度くらいまではなんとか…って感じなのかも。
ただし薄手のメリットで汗抜けは良いので関節等の冷えさえ抑えればなかなか快適だし、初夏の着用でもOKかもしれない。
残念であったのは裾ジッパー。
2010までのようなロックの効くガッシリしたものではなく、一応YKK製ではあるけれでもすごく普通のジッパーが使われており、自然と1cm程が開いてしまう。
まあ酷寒期に着用する種のものではないから実害はないだろうが、なんとなく残念な気にさせられる。
○総論
製品としては、充分にバリュー・フォー・マネーであると思う。
日本国内であれば低価格帯のウエストタイツしか無理な価格でありながら、充分に実用的なビブタイツが手に入るのである。
今季モデルから中国生産になったという事で縫製等も一通りチェックしてみたがしっかりしたものであり、生地も実用的でしっかりとしている。
もし、価格面でビブタイツ、ビブショーツを躊躇しているのなら、この製品は充分にお勧めできると思う。
生地の薄さはこの製品にとって、メリットでもありデメリットにもなりうると思うが、ニーウォーマー、レッグウォーマー等の併用により1着で守備範囲が広がる点にメリットを感じられるならば充分にアピールポイントになりうるであろう。
また、真剣に走る場合だけでなく、ポタリングや通勤などでは七分丈バギーパンツなどの重ね履き等にも適しているので活用範囲はさらに広がるかもしれない。
初夏の日差しによる脚の日焼けに悩む方にも、使い手のある商品だろう。
中国生産であったり、裾ファスナーとか、それなりにコストダウンの影が垣間見えるが、しっかりと生産されている製品だと感じられる。
多少減点ポイントはあるにせよ、お買い得感は充分にあると考える
価格評価→★★★★★ これより安くっていうのは、もはや贅沢だろうww
評 価→★★★★☆ 裾ファスナーでマイナス0.5、パッドで0.5
<オプション>
年 式→2011年モデル