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馬鹿野郎!
全く、黙って聞いてれば膝の角度がどうとか、パワートレーニングがどうとか、回転重視がいいとか的外ればかり言いやがって!
お前らに欠けてるものはそんな知識じゃない!!筋肉に対する愛情なんだよ!!
フッ・・・どうせここにいる筋肉自慢の荒くれどもがこれだけで納得するとは思えないから、俺の過去の経験談を書かないとだめだろうな・・・
それはつい先日のことだった。
俺はチームの中ではもっともヒルクライムが速いだけでなく、知識も豊富であり、チーム内ではリーダー的な立場であり、そのため「長老」と呼ばれていた。
この日もトレーニングのため地元の峠に向かい、早速タイムアタックをはじめた。
すると、一人の男が姿が目に飛び込んできた。
俺「君、フォームがあまいよ。もっと上体を起こして手の間隔を広げたまえ。それでは呼吸を妨げてしまうぞ。」
「ペダリングは上死点で前に蹴り出すことを意識して、下死点では後ろに送り出すこと意識しないと。」
男「長老、アドバイスありがとうございます。」
俺「わからないことがあったらいつでも僕に聞きたまえ。」
そう言うと俺はギアを2枚上げてダンシングを開始し、スピーディーにその男の視界から消え去った。
デヤァァァァー!!
心拍は150を維持したまま、俺のリズミカルなダンシングがこだまする。
さっきの男後方から追ってこないことを確認すると、前方を走っている別の男に視線が向かった。
真夏だというのに真っ白い長袖の上下アンダーウェアを着ているのがやけに目立つ。
あのタイツの下はどうせすね毛の処理もしていないに違いない。
軟弱ひよこちゃん、俺の敵ではないな。
しかし近付くにつれ、俺は認識を改めざるを得なかった。
なんと、この男はノーマルクランクを使っているのだ。
こののぼりで俺より重いギアを踏むとは・・・
しかし、いいフォームをしてるが若干上半身が倒れ気味だな。
俺はその男に言った。
俺「君、なかなかいいフォームをしてるけど、もう少し骨盤を立てて上体を起こした方がいいな。」
しかしこの男は俺のアドバイスに耳を傾けることなく、とうとう俺を一度も前に出すことなく走りきったのである。
山頂を過ぎて、俺はその男の顔をのぞき見て衝撃を受けた。
その男は俺と同時にチーム入りした男で、当時は俺もその男も同じタイムでこの峠を上っていたことを覚えている。
俺「ば・・馬鹿な・・・トレーニング年数が同じだとすると、上達するのは完璧なフォームをマスターしている俺のほうが早いはずだ・・・
お前と俺の実力の差をあけたのはいったい何なのだ・・・」
その男は呼吸を整えると、skinsの白タイツに包まれた自分の足をさすりながらぶつぶつと一人で何かをつぶやいていた。
俺は彼の背後から気付かれないように忍び寄り、何をつぶやいているのか確かめた。
男「大腿四頭筋君、今日はよく頑張ったね。26分30秒なんてすごいじゃないか。」
俺は愕然とした・・この男は筋肉に愛情を注いでいる。
彼は常にこうやって筋肉と対話し、叱咤激励し、またコンディションの確認をしているのだ。
後から言葉を交わして分かったことなのだが、彼の名はたけし。
子どもの頃から喘息を患っていたため病弱で、今でも自分の意思とは裏腹にハードなトレーニングができない。
強くなりたい意思は人一倍なのに身体が言うことをきかないもどかしさはいかばかりか。
彼はその肉体的なハンデを、強靭な意志と、科学的なトレーニングと、すぐれたウェアで補って、ここまでの肉体を作り上げたのだ。
俺はいつしか、お月見の夜におじいちゃんがつぶやいた言葉を思い出していた。
「つよし、自分は愛されている、と思っている女はいつも魅力があるものじゃよ」
そう、何事も、愛情を注いであげればそれに応えてくれるのだ。
筋肉もまた然り。
いつかテレビで、中山きんにくんが自分の上腕三等筋と会話をしている光景を見たことがあるが、こうやって筋肉とコミニケーションをとることは実はトップアスリートの間では珍しくないことなのだ。
たけしは言う。
「ハードトレーニングの後は、筋肉をいたわってあげないとね」
それがskinsの上下アンダーウェアなのだ。
聞けば、「段階的着圧」によって、運動中の不要な筋肉のブレをおさえるとともに、疲労の軽減、また運動後の疲労回復の増進にも資するのだそうだ。
しかも最高レベルの紫外線カット機能も有するとあれば、まさに筋肉を、自らの身体をいたわる「やさしさアンダーウェア」であると言える。
俺はそのとき確信した。
俺に足りなかったのはフォームの知識などではない。
まさに自分の筋肉への愛情こそが足りなかったのだ。
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補足。
身長170cm、体重60kgの私は、製品のチャートにしたがってサイズSを購入。コンプレッション系ウェアに慣れていない人は「小さすぎる!」と感じるかもしれないが、はじめに感じる締め付け感は慣れるし、生地自体も多少伸びるので、チャートに従うことをオススメする。
なお、1年間ほど着用(主に春~秋、週イチくらいの頻度で着用。夏に最も出番が多く、週2~3回着用。冬はタンスで冬眠)すると、ふともも表側と、ふくらはぎ周辺が目に見えて薄く擦り切れてきた。よく動き、よく伸縮するところだからだろう。
私が感じるこの製品の最大のメリットは、疲労うんぬんではなく、「とにかく着心地がいい」ことです。また、夏は何も着ていないよりも涼しい。水をかけ保持させて冷やし続ける、という芸当は素足ではできません。
価格評価→★★★☆☆(モノはいいのだが、高い・・・)
評 価→★★★★★(最高の着心地)
<オプション>
年 式→2009