購入価格 ¥5355 (wiggle)
雨や雪でもお構いなしで自転車通勤するようになって10数年間が経ちますが、4か月ほど前にwiggleで購入した、この何とも陽気な社名の商品で、ついに理想のレインパンツにたどり着いた(!!)ような気がします。
私が考える自転車用レインパンツの必要条件は
≪1≫十分な長さがある
≪2≫ペダリングを妨げない柔らかさ
≪3≫すっきりシルエット
≪4≫縫い目などから浸水しない
≪5≫高価ではない
これらの条件を同時に満たすレインパンツなど存在しない、と思っていた自分の不明を恥じているところです。全項目をクリアしています。なかなかよい製品だと感じました。なお、裾はファスナー付きで拡げることができますが、ファスナーを閉じると、全体的に細身となり、裾先端部にゴムが入っていることも相まって、ベルクロのような裾絞り機構の必要性を感じません。うまくフィットします。
実によくできたレインパンツです。
価格評価→★★★★★
評 価→★★★★☆(耐久性十分と判ったら5★)
年 式→2012
== 各々の必要条件について ==
≪1≫十分な長さがある
私としては、走行時に、足首のくるぶしあたりまでレインパンツで覆いたいと考えます。レインシューズカバーとの併用を考えても同様。これを実現するためには、実は、想像をはるかに超えてかなり長めのサイズを選択しなければなりません。ぺダリングすると裾がずり上がってしまうので、そういうことになるのですが、とにかくこの「かなり長め」の度合いが半端ではない。日常的に雨天走行をしている方ならよくわかると思いますが、歩行時にくるぶしを覆う程度の長さでは全く足りないんですね。なお、足首周辺が濡れても結構、と考えるならば、普通のサイズを選択しても問題はありません。
で、このSportfulのレインパンツ。XXLサイズが設定されています。身長180センチの私が、イタリアのアパレルメーカーのこんなサイズでは、いくらなんでもデカすぎて無謀だという気もしましたが、サイズが合わなかったら交換すればいいだろうということでwiggleで購入。結局、十分な長さの割には幅が広いわけでもなく、巨漢用ではありませんでした。大正解。画像で示されるように、このシルエットは到底、レインパンツとは思えないほど、スッキリしています。レインパンツの長さの選択肢に関しては、国内流通品のダメっぷりは凄まじいもので、最早、論ずるに値しませんが、コイツはイケてる。
余談ですが、日本の自転車レインウエアの商品企画者は雨天走行をどれだけ経験しているのか、甚だ疑問です。雨天走行の経験を積めば積むほど、雨天対応の様々なノウハウを獲得することが出来ますが、そんな自転車乗りは国内アパレル各社商品企画部門にいないのでしょう。きっと、エアコンの効いた快適な会議室でコーヒーでも飲みながら企画しているのでしょう。
≪2≫柔らかい
ゴアテックス素材などは結構ゴワゴワして、ペダリングがおかしくなってしまいそうな気がしますが、Sportfulのレインパンツは非常に柔らかい。ぺダリングは快適で、腰回りのストレスの無さも特筆もの。多少のストレッチ性もあり、裾先まで極めて快適です。
≪4≫縫い目などから浸水しない
2013年1月14日(成人の日)。この日、関東地方では急激に発達した低気圧による猛烈な風と降雪が終日続きました。横殴りの重い雪に延々さらされ、クルマに氷水を何度も浴びせられるという、あの連続テレビドラマの名作「おしん」の、真冬の川岸での洗濯場面を思い出してしまうような、いや、思わず笑いがこみあげてくるような厳しい条件の中、夕方にかけて2時間ほど走りました(アホですね)が、全く浸水せず。実に快適でした。一方、使用していたパールイズミのレイングローブ
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=3491&forum=59&post_id=5142#forumpost5142は、縫い目からジワジワと浸水。気温が零度ほどでしたが、冷え切ってしまい、親指の感覚がないまま走りつづけました。余談ですが、こちらのグリップ抜群の激安レイングローブなら汗でしんなりすることがあっても、浸水はしません(笑)。
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=6281&forum=59≪5≫高価ではない
山系レインウエアも同様ですが、自転車系のレインパンツは驚くほど高価で呆れてしまいます。しかしSportfulは、「本当に大丈夫なのか、コレ?」と警戒してしまいたくなるような超お手頃価格。貧乏性なので、つい反応してしまうポイントです。
というわけで、Sportfulのレインパンツは、私の中ではレインパンツの終着駅という位置づけになっている次第です。(ヤター!!)
自転車通勤(通学)は天候との駆け引きのドラマ。
そして自分への挑戦(笑)。
創意工夫で切り抜けましょう。(ムリは禁物ですヨ!)