購入価格:¥96000
以前から、ホリゾンタルフレームのバイクが欲しいなーと思っていました。
以前から乗っているマドン4.5は スローピングがキツいので、
お気に入りのバイクではありますが「次に買うのはホリゾンタル」と決めてはいました。
IYHしたのは2月上旬ごろです。
まずはインプレ
「カーボンの様な乗り心地」とはよく言ったものです。
高弾性アルミフレームといえば TNI 7005 Mk-Ⅱを思い出しますが、
同じアルミフレームながら あれとは正反対のバイクです。
アルミフレームにアルミスポークのホイールなので、セオリー通りなら 振動吸収性は最悪な筈ですが、
実際のところは マドン4.5より少し劣る程度でした。
マドンの振動吸収性が高すぎる(←遠回しに柔らかいと言っています)ので誤解しそうになりますが、
一般的なカーボンフレームと比べても遜色ない仕上がり。
踏んだ感触は硬いけど、イヤガラセじみた硬さは全くありません。
組み上がった翌日には早速160kmほど走って来ましたが、
後半でも「硬すぎて脚が持たない!」などとは感じませんでした。
とてもバランスよく纏められています。
登坂性能も申し分ありませんが、確かに巡航性能はイマイチかもしれません。(←バイクの性能を指して言っているのかは不明)
まぁ、エアロ性能ガン無視の丸断面パイプの集合体ですから そこは致し方ありませんし、
空力性能が劣るからと言って バイクの魅力が損なわれるとは一切思いません。
フォーククラウンの盛り方が凄いです。制動力の高さはフロントフォークの剛性と概ね比例しますが、
これだけ しっかり作ってあれば納得です。
以下、組んでいて気になった点。
どうしてもシマノクランク(FC-6600)を使いたかったので、アダプターを介して取り付ける事にします。
BB30クランクのメリットは軽さとQファクターの狭さですが、
脱着時に衝撃荷重を掛けなければいけない点が どうしても引っかかります。
あれこれ悩みましたが、恐らく 僕自身がBB30クランクを使う可能性は 今後も無さそうです。
不可逆的な方法ではありますが、FSAのアルミスリーブを挿入、
更にはロックタイトよりも強力なエポキシ接着剤で完全に固着させました。
もう後には退けません。
さらばBB30
あと、僕の見立てでは これで異音が鳴る事は無いと思われます。
↑これは キャノンデール純正のプレッシャープラグです。
CBN内でも何度か話題にあがった様ですね。固定力が最悪です。
これでトップキャップボルトの引き上げトルクに耐えられると判断したキャノンデールの神経を疑います。
トップキャップのチョイスに対するこだわりが無ければ、FSAのTH-883がいいです。
カーボンキャップのものは4000円以上するので、普通のアルミキャップのものです(1600円くらい)。
もっと厄介なのは、リヤブレーキアウターの処理です。
何を血迷ったか、ヘッドチューブの正面にアウター受けを設けてあります。
こういうのやめろマジで。
numero_neroさんやtatamiさんのCAAD10は 普通の位置なので、マイナーチェンジしたのかもしれません。
余計なマネしやがって・・・
ダイアコンペの金属製アウターを中継する事で、この手のフレーム特有の
アウターの寿命が極端に縮む現象は回避出来ます。
実際、最初に組み上げた段階では 普通のアウターで配線していますが、
2週間くらいで アウターの端っこが弾けてきたのを確認しています。
加えて、このワイヤー内蔵用アウター受けですが、フレームに対して少し遊びがあります。
配線すると 少し浮いた様な状態で落ち着きますが、リヤブレーキを掛ける時だけ沈み込みます。
それが何となく鬱陶しかったので、アウター受けに詰め物をしました。
簡単な方法ですが、例えば チューブラーリムでバルブがカンカン鳴る現象にも使えます。
コンポの一部は、以前まで乗っていたマドンから移植しています。
マドンのポジションと限りなく同じに揃えたかったので、GlennGouldさんのジオメトリ検討ツールを使わせていただきました。
使い方がよく分からなかったので、ヘッドまわりの寸法はテキトーですすみません。
取り付けるハンドルバーがFSAからZIPPに変わり、リーチも変化したので ステム長も変更して 概ね同じポジションに持ってこられました。
シート角は マドン比で0.3度立っていますが、これくらいならば サドル後退幅を増やすだけで吸収できそうです。
愛用のLOOK KEO2 MAXは、バイクのカラーに合わせて 黄緑色のものを中古で探してきました。
モビスターカラーに近いですが、微妙に違います。
新たに導入したコンポは、前後ディレイラーとシフターです。
SRAM RED/Forceの混合としてみました。
RIVALとは かけ離れた感触なので 別途レビューにしたいところです。
最後に。冒頭で触れた「次に買うならホリゾンタル」という条件ですが、
これ、CBN用語で言うところの「ほぼゾンタルフレーム」じゃないですか!
CAAD10自体は気に入ったので 別にいいですけれども。
価格評価→★★★★★
評価→★★★☆☆
耐久性は未知数なので、★−2とさせていただきました。
「1年でヘタる」とはCAAD10オーナーの口癖ですが、ウチのCAAD10は どうなるやら。
実測重量:約7.6kg(ペダル、ボトルケージ、サイクルコンピュータおよびセンサー含む)
フロントフォーク以外にカーボンを一切使用せず(※)に7.6kgは、かなり優秀だと思います。
(※LOOKペダルをカーボンと数えるか否かですが、「樹脂製」という事でゴリ押しました。
RED/Forceで組み替える前の数値です。旧RIVALにはカーボンは含まれません)