*今野製作所
購入価格 ¥18万
「細いパイプのロードが欲しい!」 という単純な理由で、1年前に町田の今野制作所で自身2台目のロードをオーダー。
練馬、荒川、江戸川、鎌倉・・・、都周辺を数カ所廻り、今野さんにした理由は、 ①懐古趣味で無く、最新パーツが似合いそう。 ②鉄フレームにしては、軽いバイクに仕上がりそう。 ③最近は、初ロードでいきなりオーダーという人も多いようだ・・、中でも特にココは多いみたいなので、店の敷居がとても低くて相談しやすかった。 ④いろいろと指定するスキルなど持ち合わせていない私にとって、基本ベースとなる車種が多数用意されているのは有り難かった。 ⑤自宅から、いちばん近かった(バイクで30分)・・・・。 以上
私が選んだのは、ダウンチューブが太い(31.6Φ)、店一番の堅めパワー系仕様クロスオーバルという車種。ダウンチューブがヘッド側が縦長楕円、BB側が横長楕円に加工してあります。 細パイプ仕様は、トップチューブ用の25.4Φ、バテッド位置はダウンチューブ用に変更されています。 私が、クロスオーバルを選んだ理由は、剛性とかを重視したわけじゃなくて、 インテグラヘッドにフォークがカーボンなのでコレが見た目でバランス良いと思ったから。 パイプはカイセイとケルビムで開発したNi-exを選択。 Fフォークは、TRIGONの1万5千円位のが付いてます。 採寸して乗り方と好みを簡単に伝えて、サイズはお任せ。 コラムスペーサが長くならない様、ヘッドチューブを少しだけ長くしてもらいました。 あとは、色と工作を指定しただけ、セミオーダーのような感覚です。 納期は4ヶ月、08ケンタウルに手組チューブラーセットで8キロ台前半に仕上がりました。 完全なホリゾンタルでは無く、パイプ1本分の微妙なスローピング。 サドル高と、コラムスペーサ無しのハンドル位置がドンピシャ、サイズオーダーならではですね。 カラーは、大阪の上村塗装に外注。品良く綺麗ですが、シートピン周りは、2ヶ月で一部剥がれてきました。
乗り味の感想は、前に乗っていたラピエールのカーボンバイクと比較します。 この店で一番ハードな車種ですが、充分にしなやかさ、バネの反発を感じます。 少しトルクをかけ気味に踏み込んだ時にグイッと背中を押されるような感覚、登坂のしやすさを特に感じる。 巡航性というか直進性の良さも感じます。手放し走行が非常に簡単。 また、振動吸収性も明らかに良い。手組みホイールのせいか、初チューブラーのせいなのかも知れませんが、長い距離を乗っても全然平気なように思いました。
だーが、先日知り合いのトマジーニに乗せてもらったら、 やはり生粋のクロモリバイクってのは、こういうのかなと思った。 私のバイクより、遙かにしっとり感があって、まったりとした感覚だった。 それから、巡航性というか「ドッシリ」とした直進安定性の良さを強く感じました。 そして、なんと言っても美しい!塗装も工作も、鉄の工芸品という感じ。 またケルビムに乗り換えると、まず漕ぎ出しの軽さとその軽快感、走りがトマより明らかに軽い、これならカーボンに乗った同レベルの奴にも何とか着いていけそうだ。 トマジーニの美しさ、乗り味にも強く惹かれるが、私が乗ったら確実に遅くなりそうだ。 ケルビムは、クロモリ+カーボンのハイブリッドバイクといった感じかな。 最初思い描いたとおり最新パーツも良く似合います。 上がり状態で気になったのは、シートパイプのリーマ加工、BB部のタップ処理がされていなかったのでコンポ組み付け時に行う必要がありました。
作るからには正常なモノが欲しいので、リスクを避けて今回の様なお気軽なオーダーとなりました。 フルオーダーっていうのは、相当に難しい。判らない事だらけだが、それでも作ってみないと判らない。 自分の好み、使い方で最高の機能を提供してくれる理想像を描き、それを示せる様になったら、その企画をベースにオーダーを受け付けてくれるビルダーを捜して、またいつか製作に漕ぎ着けたい。
以上、ロード歴5年男の初オーダー体験記でした。
価格評価→★★★★☆ 評 価→★★★★☆
年 式→2009年式
|