購入価格 ¥52,800円 (フレームセット)
初投稿なんで愛車のレビューをしてみます。
今はもう新車で手に入れることが難しいと思われる、RB Performer の TSUNAMI です。
某キリンさんのお店でフレームセットで購入しました。
中古では割と出回っているので、もしこのリカンベントに興味を示される方がいたら、参考程度に見てくださいまし。
本題です。
今は無きRB Performerやチャイナマスコットが、
2005年とかそのあたりの年代に出していたフレームのひとつがこの TSUNAMI になります。
基本形状はこの形。
アルミフレームバージョンや、アンダーハンドル仕様もあります。TSUNAMIは結構マイナーチェンジをしていたみたいで、
フレームごとに細かい仕様が違っているものもありますが、基本形状はこの流れるような曲線の、綺麗なフレームであります。
リカンベントのひとつの基本形じゃないかなぁと思っていたり。
しかしながら、3.11.の震災後はあんまり車両名をポイポイ言うのを憚られるなぁと…。
◎ 私のフレームについて。
フロント20インチ(406)、リア26インチの TSUNAMI2026 OSS というクロモリモデルです。
OSSってのいうはオーバーシートステアリングの略で上ハンドルのことです。
OSSを選んだ理由としては、写真見てもわかるとおり、全操作系統、表示機能が手元に濃縮されるため。私は極力狭いコックピットが好きなのです!
またUSSと違って車幅は極端に狭いです。乗ると自分の肩幅が最大車幅になります。
コンポーネントはDeore M-590を選択。MTBコンポの理由は極力軽いギア比が必要なためです。重いギアしかないと登りで地獄を見ます。
ところで、リカンベントと言われると特殊なパーツが必要と思われがちですが、
よほど特殊な形状のフレームでもない限り、ロードやMTBコンポで普通のスポーツバイクと同じように組み上げることができます。
このTSUNAMIもすべて自分で組上げています。なんか特に他の自転車と違う!というところはありませんでした。
リカンベントとして必要なパーツはちゃんとフレームセットに入っていました。
ただまぁちょっと違うところを上げるとすれば、チェーンが通常の三倍必要だったり、前後のホイールをサイズ違いで購入する程度です。
そうそう、このフレームはフロントは406ホイールで、リアは26インチホイール用のフレームなのですが、
私のTSUNAMIの場合、フロントは451に、リアは700cを入れています。余裕で入ります。
ただ、Vブレーキアダブターを使うか、700cまで対応しているVブレーキを購入する必要があります。自分の場合後者で対応しています。
700c対応Vブレーキは某オクを探すとよく流れてます。
パーツ関係で補足すると、パーツフィッティングで困るのはコンポーネントじゃなくて、アクセサリー類です。
走行に直接関係ないパーツのチョイスで困ることが多いです。
たとえばスタンドなんかは取り付けに苦労しました。GFRPでアダブターを自作しています。
(写真だとスタンド無いのは撮影したとき取り付けてませんでした…)
また、ハンドル周りだとサイコンがうまく取り付けられなかったり、シフトレバーの位置に悩んだり、
保守部品関係だと、フロントライトステーで難儀したり、リアライトの取り付け位置で悩まされたり、
荷物関係に至ってはリュックサックなんて当然背負うことなんてできませんので、キャリア必須だけどうまくキャリアを取り付けられなかったり…etcetc…
と、直接走行に関係の無い部分で難儀します。いや、ライトは必需品ですね。まぁ解決策は見つかりますし、その悩むのが楽しい部分でもあるんですが。
◎ 乗った感じについて。
クロモリフレームなので車重は結構重く、フル装備で16~20kg程度の重量があり、結構なヘビィフレームです。
装備を極力減らせば14kg強までダイエットできるかなぁ、とは思っています。アルミフレームだと11kg程度まで削ることができるみたいです。
当然上りは軽快とは言いがたく、軽いギアをひたすらクルクルまわしてじっくり登るしかありません。
ただ、全然登れないわけじゃなく、ママチャリよりは軽快に登れると思います。
平地は重さを感じさせないほど軽快な速度で走ることができます。向かい風もなんのその。って言うほどじゃないですが、楽になります。
そこまでシートが寝ている車両ではないのですが、明らかにロードに比べると空気抵抗は低いなと感じます。
なので、そこそこ速度を出して走ることはできます。いつもの巡航速度は30km/h位でしょうか。まぁ普通か。
クロモリなリジッドフレームなので乗り心地が悪い、って思われるかもしれませんが、言うほど悪くはありません。
細かい振動をフレーム全体と、FRPシートとクッションである程度低減してくれている感じがあります。
最長で一日200km走りましたが、体に不調をきたすことも無く、翌日に変な疲れも残りませんでした。
ロングライドでの疲労がだいぶ低減されるのがリカンベントだなぁと、ロードと乗り比べて感じているところです。
ただ、大きい段差は全身にガツンと衝撃が来るので、対衝撃姿勢をとらないと脳天にヒヨコが飛ぶことに。
某ヒラサワ師匠も似たようなことを言っていましたね。
よく話題に上がる視界に関してですが、前輪より2.5mほど前から下方視界をさえぎるものは特にありません。
そこから手前は足とフロントブームの合間から覗くことになります。
割と視線は高いので(乗用車の視線程度)障害物や溝が2.5m手前まで見えないなんてことはまず無いです。
安定性はこればかりは乗り慣れるしかないとは思います。慣れるとまっすぐ走れますし、小回りもききます。
このTSUNAMIに関しては、別段不安定だなとは思いません。むしろロードよりどっしり走れてるかなと感じるくらい。
いろいろ書きましたが、リカンベントの醍醐味はやはりその名(リカンベントの意味は寝ているとか、怠惰なとか。)のとおり、
まったりゆっくり走るのが幸せです。
上半身をリラックスさせて風景を楽しみながら走る極上の時間が味わえます。
是非乗ってみてはいかがでしょう?
というわけでTSUNAMIくんのインプレッションでした。
価格評価→★★★★★(そんなに高いものじゃないですヨ)
評 価→★★★★★(弄る楽しさプライスレス)
<オプション>
年 式→ 2006
カタログ重量→ ?g (実測重量16~20kg)