購入価格 ¥15.5万円 アルテグラ・105ミックスモデル
走行距離が3000kmを越えたのでインプレします。
ビアンキの本国モデルの中では入門車種として位置づけられているニローネ。
Via Nirone(ニローネ通り)はビアンキ社の発祥の地であるが、「初めてのロードバイク」になぞらえたネーミングなのだろう。
C2Cシリーズは同社のレース向けシリーズ、B4P、HoCに比べ、
リヤセンター、フロントセンターが数mmずつ長めのジオメトリ。
ちなみにニローネの55サイズでリヤセンター410mm。
同じサイズの1885は405mmだから、5mmほど長い。
ヘッドチューブも長めに作ってあるが、
俺の場合スペーサーを5mm入れてサドルトップ~ハンドルトップ落差60mm。(参考までにサドル高735mm)
落差が出せないと嘆く人はそんなにいないのでは?
以前乗っていたフルアルミロード(44ティアグラで10kg、定価15万)に比べると、
実測8.9kgのニローネのほうが明らかに登りが楽。
通学で毎朝通る上り坂でぐんぐん加速していけるのに感動した。
カーボンバックの効果はあるみたいで、地面から拾う振動の質が変わった。
ガタガタ震えるのではなく、硬質なゴムを挟んだような感じ。
カーボンの振動減衰効果を実感した。
100kmを越え、150km、200kmに届くロングライドでも疲労度が全く違った。
ロングライド向けのジオメトリなので、スラローム走行などはやっぱりもたつく。
以前のロードはリヤセンター400mm、10mm伸びると結構違う。
が、コーナリング中の安定性はあがったように思う。
コラムが1インチから1.5インチになったせいもあるだろうが、
以前より狙ったライン通り走れる。
これまた通学路にあるカーブを通るとき、
道路の白線を踏み外さずに曲がれるようになった。
峠の下りでも安心して攻められる。
以上のように、乗車感はおおむね良好。
さすがにフルカーボンのロードレーサーのような鋭さは無いが、
単独で走る上では不満を感じない。
2007年本国サイトによるとフレーム1.49kgでお世辞にも軽いとは言えないが、
通学用兼練習用兼決戦用ロードにこれ以上求めると、盗難やらイタズラやらが怖い。
購入後クランクやらブレーキやらホイールやら色々交換して総額25万を越え、
街乗りに激しく不向きな気がしてるけどな…
不満といえば、塗装が弱いこと。
食いつきが弱いみたいで、ワイヤー錠の先をコツンとぶつけるだけで
米粒大に塗装が剥がれる。塗膜も強いとは言えず、自動車用のポリマーコート剤をかけて対処している。
あんまり不満なので、そのうち再塗装するかも。
パーツアセンブルは、クランクがFSAのコンパクトなのを除けば
STIとRDがアルテ、他は全て105と、コストパフォーマンスは悪くない。
ホイールはR500だが、まぁこれつけとけば悪くないだろう。
特に2008年モデルからはブレーキもシマノ製(このモデルだと105)を採用したことに好感が持てる。
俺はモータースポーツもやるので、ブレーキでコストダウンする完成車メーカーは理解できない。
モータースポーツといえば、ビアンキを選んだ理由はアウトビアンキを知っていたから。
割と珍しい購入動機かもしれない。
☆以下チラシの裏。
自転車に興味を持ってショップに足を運ぶようになり、一目ぼれしたのがニローネだった。
ヘッドマークや、断面形状を変えながら緩くカーブするトップチューブ、
そして何より、かつてアウトビアンキを生み出したメーカーということに魅力を感じた。
しかしまだ興味を持ち始めた頃のこと。
10万オーバーの金額を自転車につぎ込めず、他社のクロスを買うことになった。
しかし、いつかはニローネを買いたいと思っていた。
そして時は流れ、バイトで稼いだ20万円を握り締めて俺はうち震えていた。
時期は去年の今頃。そう、各社の新モデル発表が出揃う11月下旬。
親切にしてもらっていたショップに行き、購入の意思を伝える。
20万ならもう1ランク上のロードにも手が届く。
1ヶ月迷ったが、ニローネに決定。当然シリーズの最上位、アルテ105コンポ、カーボンバックで色は白にした。
そして月日が流れ、入荷予定が2度3度伸び、
あまりにも伸びるので途中中古でロードを購入したりしつつ、
それでもまだ来ないビアンキを断ち切れず、待ち続けた。
そして7ヵ月半後、8月の真夏日に納車と相成った。
いやぁ嬉しかった。
というわけで、2台目のロードにこいつを選ぶ変人もいますよ。ってことで。
価格評価→★★★★☆シフト周りアルテグラでこれは安い
評 価→★★★★☆重いのはいいが、塗装は弱い
<オプション>
年 式→2008
実測重量8.9kg
フレーム単体重量1.49kg@本国サイト