購入価格 ¥260000(フル105でサドル、ペダル抜き。2014年時点)
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前回(COLNAGO President)は読んでもらうとして。約2年2ヵ月ぶりに続きを書くことにしようじゃないか。あの熱い夏の日の事を。
前回。上総高校に入学して少数精鋭(?)な為に1年生ながらレギュラーで走ることになってしまった秋水。愛車はCOLナゴ。
ちなみに今回のインターハイは1日目は鎌倉から箱根。二日目は箱根で一泊した後三島に下って箱根を越えて小田原までというルート。
「哀しいけど、これインハイなのよね」
「そ・・・その声は!アニキ!」
そう。その声は幼馴染の新奈の兄だった。ふけ顔だけどこれでも18歳。無精ひげもたっぷり生やした、まるでほーぼー〇ゅんの様な容貌だが18歳である。もちろん俺とも幼馴染の為アニキと呼んで親しんでいる。
フルオーダー小径車であるところのぽけっとなロケットでインターハイに出場する辺り。この人のでたらめさがわかるというものだろう・・・・
「せっかくこの夏休みを丸々使って野宿装備で北海道ツーリングに行くつもりだったってのに。チームメンバーに東京駅で捕まってしまった。。。なんでこんなインハイに出なきゃならんかね。最果ての地が俺を待ってるってのに・・・・」
「お、お兄ちゃん。。。なにやってんの!」
「アルテイシア・・・じゃなかった新奈。秋水も久しぶりだな。一足先に箱根で待ってるぞ。えーと・・・・箱根登山鉄道は小田原からだな一番近いのは藤沢か。お!?いい姐ちゃんがいるなー流石湘南。新奈もあんなだったらなぁ」
「ちょ、紫豚!なにやってんの!これはインターハイだって何度も言ってるだろ!輪行は違反だから箱根峠を自走で越えないと失格だっての!わかってんの!」
等とアニキのチームメイトから叱責の声が飛んでくるが飄々としている辺り。相変わらずただ者ではない。。しかも荷物満載で走ってるんだ。この人。
「秋水。あのひげ面のおっさん。ほんとに高校生か?ホーム〇スじゃないのか?」
「秋水!今50km/hで走ってんのにあの自転車、あの荷物で余裕があるとかなんなんや!あのおっさん!」
「うむぅ・・・・」
などと俺のチームメイトからも怒号が聞こえてくるが。あーあーキコエナイ
そんなこんなで、気が付けば小田原にやってきてしまった。なにやってんだか。。
ここから箱根まで。約1000mの登りである。途中は温泉街があるんだが。それどころではないし、そもそもこれはむさい男たちの集団である。いや、汗と涙の結晶の漢たちである。
「よし。ここからはずっと登りだ。ちょっと秋水と大野田で先行して、やつらを消耗させて来い!」
「この十字砲火の中、秋水を殺す気ですか!」
「・・・このヘタレ野郎・・・・」
俺は1人で閃光のごとく先行しようとしたんだが・・・・
「やらせるかぁ!やらせはせんぞ!やらせはせんぞぉ!ふははぁ!インハイよ私は帰ってきたぁ!」
とアニキが食い下がる。っていうかどんだけ化け物なんだこのおっさん。っていうか壊れてるぜ・・・
・・・じいさん。。オレ。ホワイトハウスに上り詰めるどころか。箱根も登れそうにないんだぜ・・・・怖いぜアニキ・・・・
先頭集団からアニキと2人飛び出す!って大野田はどこにいったんや!
2人で飛び出したものの。ここは延々続く登りだ。さすがにきつい。きついがアニキとならやれる!
「アニキ!オムツ持参でお供します!」
「ふざけるな!私は敵だぞ!」
等と叫びあいつつ。ローテーションしながら先頭をひた走り。気が付けば箱根峠にさしかかろうとしていた。
「おう。秋水。やるようになったな!俺はここら辺で限界だ・・・さすがにこの荷物じゃきついぜ・・・」
「あ、アニキ!」
「もう一息だ。後続集団に飲まれなければ今日の山岳王はおまえだ!秋水!」
アニキはそういって、あっというまに見えなくなってしまった。
もう少しで峠を越える。あともう少しで今日のゴールや!
なんて言ってたら。。。後続集団にあっという間に飲まれてしまったんだけどな。。。
アニキ!すごいぜ!
今日の山岳王はうちの大野田だった。なんて奴だ!
1日目終了
その日の晩。アニキは
「トランスフォーム!」
とか言って、自転車を折り畳んで東京行きの高速バスに乗って行ってしまったんだぜ。
「今ならあいつらもわからねぇからな☆」
なんてウインクして行ったんだが。気持ち悪いぜ・・・・
「お兄ちゃん。行っちゃったの?」
「アニキ。そもそも北海道に行く途中で連れてこられたそうだし。高校の夏もこれで最後だからね」
「次はいつ会えるんだろ・・・お兄ちゃん」
「あの人の事だから。またひょっこり出てくるんじゃないかなぁ」
などと芦ノ湖畔で新奈と会話を交わした16の夏。これ以上は語るまい。
「3分タイマーじゃよ☆」
翌日。朝からアニキのチームメイトから怒号が聞こえてきたり。
「あいつぬきじゃ勝てるわけじゃないか!」とか情けない声が聞こえたりしたんだが。俺は何も知らない。
今日は三島に下った後、箱根を登り返して小田原まで。
俺は・・・・・・・下りのヘアピンカーブで曲がれ切れずにガードレールにぶつかり。リタイヤだった。。。
要点をまとめます。
え?前置きが長い上に中途半端な上になんてオチだ!って?
意味不明?なんのことですか?ぼくは知りましぇん!
えーっと。bikeFridayのポケットロケットです。
ようやく真面目?にレビューします。
これは2014年の年末に納車して。約2年半。使用頻度はメインが別にあるので。そんなに高くありませんが便利に使ってます。
納車した時点では11速の58系105で組まれていたんですが。一時期10速化して。その後また58の105に組み直して今に至ります。
現在はシートポストとホイールが変わったくらいで、ほぼ納車した時のままです。
サドルとペダルは納車当時から付いてないので。中華カーボンとPD-M985が付いてます。
シートポストはThomsonのElite(ストレート)28.6mmだったはず。特殊な径なのでThomsonしかなかったんじゃなかったかなぁ。他にあったら教えてください。
ホイールはアレックスリム&105ハブからアメントのA2にこの年末(2016年末)に変更。と言っても変更後そんなに走ってません。このホイール、リアのラチェットが爆音です。451ホイールでは最軽量のホイールなので持って軽くなりました。
輪行メインの艦載機仕様なので。野宿仕様でツーリングメインになってます。
昨年夏は北関東に。先日は山陰に。一昨年のGWは山陰&北陸にって感じですね。
さて。走行性能の方ですが、メインであるところのフルサイズロードには勝てませんね。
坂道はギア比の関係で有利です。小径車として見た場合はよく走りますし荷物もよく乗ります。
ハンドルから前輪までの落差がフルサイズよりも大きいので、ハンドルバーバックを付けても気を遣わずに済むというのは大きな利点です(愛用のハンドルバーバックはレベレイトデザインのrocketだったはず。国内にはあまり入ってきてません)
輪行の場合は、ハンドルバーを分割しない状態で。大体プロンプトンと同じくらいのサイズみたいです。
ロードと比べるとホイールの大きさと同じくらい。
厚みはそれなりにあるけど、ちょっとした隙間に入るくらいの厚みです。
フルサイズと比べて輪行袋もそれだけ小さくなるので。総合的な利便性は良いです。フルサイズを運用するよりは気を遣う事は少ないですね。ちょっと重いですが取り回しは良いです。
塗装も厚くて、パイプも分厚いのか凹んだりってことは今のところ無いですね。輪行の関係上塗装にあちこち傷が入ってますが。。。
これを買うときに、KHSのR-20とタイレルのFXが候補だったんですが(プロンプトンとダホンは走行性能から候補外。アレックスモールトンは値段で無し)KHSは輪行で出会ったのを見た限り折り畳み状態で思ったよりも大きく。タイレルは見たことが無いですが、ポケットロケットのストレートなクロモリフォークは良くできてるので。ちょっと高かったですがポケットロケットにして正解だったなと。
スタイリングも悪くないと思います。荷物積んでなんぼ。って感じもしますけどね。
特にフロント周りがお気に入りです。ハンドルは愛用のEC90コンポジに交換したいと思ってますけどね。
飛行機輪行とバス輪行はまだやってませんが、この収納サイズなら難しくないんじゃないかと。
1台だけなら軽自動車の荷台に積んで、普通に大人が4人乗れる(2人で2台積む)という事も出来るので。この小ささと走行性能は大きな武器ですね。
そんな感じです。
総合的に見て、買って正解でした。フルサイズでの輪行は気を遣う事が多かったですしね。
値段はいい値段ですけど。オーダー(小さい人用もあるし、体重制限による仕様違いもある)なのを考えるとむしろ安いかもです。国内ビルダーさんにフルオーダーでフレーム作って組んでもらっても同じくらいになりますからね。
仕様違いが結構あるみたいですが。通常の仕様ならホイール周り以外はロードと部品共用できるってのも何気にポイント高いです。
フルサイズのサブ用途には最高の相棒。かもしれません。アレックスモールトンよりは遥かに安いですしね(というかモールトンが高すぎる)
価格評価 ★★★★☆ (★4つなのはこれよりも安くていいものがあるかもしれないという期待を込めて。ダホンとかダホンとかダホンとか)
評 価 ★★★★★★ (部品共用可能。走行性能。携行性能などを考えると値段以外のネックはほぼ無いと思います(仕様に寄ります)