購入価格 ¥61,800(中古、送料込み)
【まとめ】
独創的かつ合理的なデザインで(ギリギリ)実用レベルの走行性能を持った折り畳み自転車。
転がし輪行が禁じ手になったものの、キャリーカートを使えば輪行も楽に出来ます。
【動機】
自転車趣味には折り畳み自転車から入ったのですが、当初から気になっていたのがストライダでした。
当時は目的に合わず購入には至らなかったのですが、昨年末に興味が勝り中古で購入しました。
【使用感】
16インチの変速なしで、クランク1回転が約4.0mなので走行性能はママチャリ未満です。
ですが走ってみると軽快さのおかげでそれほど遅くは感じられず、平地を数㎞程度の移動なら苦になりません。
フレーム形状の都合で立ち漕ぎは出来ないので、ある程度以上の登りは押すことになります。
ハンドル幅が狭いのと、ヘッド周りの構造の都合でハンドリングが過敏ですが直ぐに慣れます。
サドルの上下調整はサドルとキャリアを外して黒い樹脂を殻割りしなければならないので面倒ですが、
なるべく高くした方がふらつきが減ってペダリングも楽になります。
【カスタマイズ】
ペダルはFD-7が付いていましたが、見た目は良いものの重くて耐久性が低い上にたいして小さくならないので、
手持ちのXP-Ezyに交換しました。
純正サドルは柔らか目ですが、尻の肉が薄い私にはまだ厳しかったので「ふかふかサドル」に交換。
サドルレールの受けが特殊でそのままでは取り付けられなかったので左右のスプリングを繋いでいる箇所を
切り落としています。(レールの規格は同じですが力技で嵌め込むため、レールを広げる必要がある)
余っていたサドルバッグにスペアチューブとタイヤレバーとポンプを入れています。
サドル下にR250おにぎりリフレクターDXを吊るし、中にバイクガイのトライスターを入れて三角尽くし。
当初はキャリア(反射板付き)を外していたのでフレーム下端に赤い反射シールを貼っています。
さて、ここからが本題です。
【キャリーカート輪行】
純正輪行バッグST-BB-007(531g)の下端を捲り上げてタイヤを出せば転がし移動できる構造なのですが、
近年はJRの規定が厳格に適用されるようになった為にこの方法は使えなくなりました。
(専用の袋に完全に収納しなければならない為)
かと言って総重量12㎏の袋を抱えて数百mも歩く気力や体力は無いので、キャリーカートに載せて
輪行することにしました。
カートはカインズホームで購入した「静音アルミキャリーカート(¥1,780)」です。
・ボールベアリング軸受けのウレタンタイヤで転がりがスムーズ。点字ブロックも楽に超えられる。
・荷台の前後長が畳んだストライダの厚みに近くて輪行中もコンパクト(エスカレーターに正面から乗って1段に収まる)
・実測で1,140gの軽さ。
と、ストライダの輪行に適しています。
CBNブログで話題になった「変形マイクロキャリー」にしなかったのは、車輪が小さくて点字ブロックの
衝撃で壊れる恐れがあることと、そこまで小型軽量である必要が無かったからです。
https://blog.cbnanashi.net/2021/03/16463機会があったので新幹線輪行をしてみました。
自宅から東海道線掛川駅までの6㎞は自走。走行時は輪行袋と共にキャリアに積みます。
ストライダはクランクがかなり前寄りにあるのでこの位置でも足が当たることはありません。
輪行時はこうなります。
付属のゴムバンドだけでは固定力不足なので、手持ちのバンドで上部を固定しています。
新幹線の車内では最前列ならば膝の間に挟むことで1人分の幅になんとか収まります。
(靴が気持ち隣にはみ出てる気がしないでもないですが)
ちなみに東海道・山陽・九州新幹線の最後列の後ろのスペース(特大荷物スペース)は予約、もしくは
手数料1,000円が必要になったので勝手には使えません。
https://railway.jr-central.co.jp/oversized-baggage/東京駅で新幹線から在来線に乗り換えて錦糸町まで行きましたが、自動改札は普通の幅でも通れました。
停止時は薄くて縦長なので、在来線でもラッシュ時でなければ迷惑にならないと思います。
尚、構内ではカートを前にして移動しました。これは後ろで引くとカートの半分が自分よりも横に出て
意外と幅を取ることと、自分の目が行き届かないので他人に当てかねないからです。
(コミケで衝突事故をよく見掛けたので・・・)
4輪タイプのカートなら移動が更に楽になりますが、移動しないときに転がって行きそうなので総合的には
2輪の方が良いと思います。
【総評】
新車価格が大幅に値上がりしてしまった(10万円)ので手軽さは無くなりましたが、折り畳みの簡単さと
昔の「だるま自転車」に乗っているかのような乗車姿勢は健在です。
キャリーカートを使うことで輪行も手軽に出来ますし、寸法的にタクシーの後席足元にも載る筈なので
小旅行の脚として使えると思います。
価格評価→★★★★☆(現行モデルの値上がりで安易に勧められなくなってしまった)
評 価→★★★★☆(畳んでも大きいけれど工夫すれば邪魔にはならない)
<オプション>
年 式→中古の為、不明
カタログ重量→ 10.6㎏(実測重量 g)