[ROAD] RIDLEY FENIX SL
購入価格 ¥220,000
リドレーのエンデュランスロードに位置づけられる「FENIX SL」。ロット・ソウダルのメンバーがロンド・ファン・フラーンデレンやパリ~ルーベで使用するために開発された1台。
縦方向の衝撃吸収性を高め、ワイドタイヤの装着を可能とするタイヤクリアランスといったクラシックマシンとしてスタンダード設計を取り入れながら、世界屈指のスプリンターであるアンドレ・グライペルのペダリングパワーを受け止めるだけの剛性を確保しているということが特徴となっている。
実際に購入してから1年半ほど乗り込んでいるが、ロングライドに主眼をおいたバイクということが率直な感想だ。
いわゆるハイエンドスペックのようなバリカタな剛性はなく、力強く踏み込めばBB周りはしなる。私(体重65kg)の感想となるが、シッティングで踏み込む場合はケイデンス80rpmぐらい、ダンシングならばケイデンス70~80rpmぐらいのペダリングでリズミカルにフレームが反応してくれる。
このフレーム特性は、やや力をかけながら巡航するサイクリストならばマッチすると思う。脚への負担も少ないため、レースの最終局面やロングライドの終盤まで脚を残すことができるはずだ。
ケイデンス高めのペダリングでも素直に反応してくれるが、このフレームに求めるべき性格ではない。レースのスプリントで勝負したい人やハイケイデンスを好むクライマーなら別の選択肢がありそうだ。
フレーム剛性で特筆すべき点は、リアバックの振動吸収性だ。軽量ヒルクライムモデルの多くは荒れた路面に突入すると失速してしまうが、FENIX SLに関してはスピードが落ちる気配は全く感じられない。この点がFENIX SLの光るところ。
また、このフレームはホイールの味付けで性格が変わる。硬めのホイールを履かせることで、よりシャープな加速を身につけることができる。ハイスピード、ハイケイデンスで長時間巡航、したいならば、高剛性ホイールが必要だ。
まとめると、フレームはそこまで硬くなく、ロングライド向け。ホイールのチョイスによって性格が変わるため、色々試すと良い。230,000円という価格はかなりコスパがいい部類でしょう。
価格評価→★★★★★ 評 価→★★★★☆
<オプション> 年 式→2016モデル(XSサイズ) カタログ重量→980g
|