購入価格: ¥フロントフォーク以外のパーツを交換した費用の総額…を計算したことはないがそれなりにかかってるはず
『マルチカラーのFIXERを明るく豪華に。ワンポイントのゴールドは他の色と喧嘩せず合わせやすい色』
■GIANT FIXER R マルチカラーのカラーコーディネート
私の2台目の自転車GIANT FIXER Rは、1台目のGIANT SEEK R3と同様、マルチカラーのフレームだ。私はマルチカラーの個性的なデザインをとても気に入っており、FIXERも見た目に引かれて購入した。
マルチカラーのFIXERは派手でキレイだが、ロゴがワンポイントで入っているだけのあっさりしたものだ。他のパーツも特徴がなくて面白くない。FIXERのカラーコーディネートは、全体の雰囲気を明るくて豪華になるように意識している。
納車直後のGIANT FIXER R。
■ホワイトのパーツを多めに入れて全体の雰囲気を明るく
マルチカラーのFIXERに取り付けられているパーツは、ほとんどがブラックで見た目に重たい。アウターケーブルこそホワイトだが、この程度のホワイトでは重たい雰囲気を解消することは難しい。
そこで、サドル、バーテープ、タイヤをホワイトにして明るさを出した。これらのパーツは、自転車全体に占める割合が大きいので、視覚効果がかなり高い。更にホワイトのトップチューブパッド、ボトルケージ、シートポストリングを取り付けて、ますますFIXERを明るいものにした。
最初はロンググリップ(にぎり)を取り付けていたが、普段はほとんど使わない上に汚れやすいのでバーテープに変更した。結果的にホワイトの割合が多くなったので、カラーコーディネートとしてもうまくいった。尚、ホワイトのチェーンは視覚効果が高いが、汚れが目立ちやすいのでおすすめしない。
左 : バーテープとサドルを取り替えるだけでも雰囲気がかなり変わる。
中央: 更にトップチューブパッドを追加し、タイヤのカラーも変更。
右 : ロンググリップを装着したFIXER。中央はトップチューブパッドの長さを検討するためのサランラップの芯。
■ブラックのパーツは質感の高いものに置き換え
元々FIXERに取り付けられていたブラックのパーツは、値段が値段だけに、粗い梨地や塗装等の質感の低いブラックだった。いくらブラックが無難に合わせやすいとはいえ、これでは安っぽさが目立ってしまう。だから、性能の向上も兼ねて、徐々に質感の高いパーツに置き換えた。
取り替えたパーツのブラックは深みと輝きがあり、FIXERの雰囲気を上品で落ち着いたものにしてくれた。また、SEEKではブラックの質感や光沢に変化を付けたが、FIXERは各パーツのブランドが異なる分、同じような光沢感のパーツで統一感を出した。
ブラックのパーツの質感は、自転車全体の上品さを左右する。
■シルバーのパーツをできるだけ少なめに
トラディショナルな外観のFIXERには、レトロな雰囲気のブレーキレバーが似合うと考え、シマノのBL-R400を取り付けた。そして、ブレーキレバーのシルバーにペダルの色も合わせた。ところが、ほとんどのパーツがブラックのせいか、なんとなくシルバーだけが浮くような気がした。後にブレーキレバーをDIXNAのジェイリーチブレーキレバーに交換しても同様だった。
そこで、思い切ってジェイリーチブレーキレバーを分解し、レバーをブラックに塗装した。思ったよりも自転車全体の明るさが少なくなって重厚な雰囲気になってしまったような気もするが、全体の統一感が出てルックスが引き締まったと思う。
ペダルはPD-A600の使い勝手が気に入っているので、他のブラックのペダルに取り替えられずにいる。ここは今後の課題としてゆっくり考えていきたい。また、ホイールナットもブラックアルマイトのものに交換したい。
左: ブレーキレバーをブラックに。ハンドルバーの露出している部分は、フォークと同色のスコッチカルを貼った。
右: ペダルとホイールナットは今後交換したいパーツだ。
■ゴールドのパーツで豪華さを出す
ゴールドは様々なデザインや色に合わせやすい。例えば、白磁の絵付けでは、装飾のためにゴールドがふんだんに使われている。自転車でもゴールドはワンポイントアクセントになるし、他の色とも喧嘩しない。
私のFIXERにはダウンチューブのロゴとチェーン、ボトルケージボルト等に使っている。特にダウンチューブのロゴは大当たりだった。これは鏡面のゴールドのカッティングシートを切り出して貼ったもので、KMCのチェーンK710SLのゴールドと共にFIXERに豪華さを出してくれた。
ブラックにも光沢感や質感の違いがあるように、ゴールドにも様々なものがある。例えば、BAZOOKAのゴールドのチェーン引きは、黄色が強くのっぺりして深みがない。ゴールドも種類によっては、豪華さどころか却って安っぽくなってしまうので注意が必要だ。
左 : ダウンチューブのゴールドのロゴは中川ケミカルのカッティングシート。
中央: KMC K710SL GOLD。
右 : これはハズレ。ゴールドというよりオレンジ色のようだ。
■フレームとフォークに差し色のピンク
シートチューブのスカイブルーの部分には、ピンクでGIANTのロゴが入っている。差し色には、このピンクと先に述べたゴールドを使った。GIANTのロゴとほぼ同色の3Mのスコッチカルからロゴを切り出し、フレームとフロントフォークのスカイブルーの部分に貼り付けた。
3色塗り分けのマルチカラーは派手だが、ロゴが少なくてあっさりした印象だったので、これでフレームに明るさを出せたと思う。ライトも同じような色のピンクにした。
スコッチカルから切り出したロゴ。自転車のカタログを参考にして、大きさや貼る位置を決めた。
■前後カラータイヤ
SEEKに引き続き、FIXERも前後で異なるカラーのタイヤを取り付けている。FIXERのホイールはリムハイトが30mmあるので、ブラックのタイヤと合わせると、ブラックの全体に占める割合が大きくなる。これはこれで落ち着いた雰囲気でかっこいいのだが、私はもっと明るくて軽い印象にしたかったので、カラータイヤを取り付けた。
左: フロントタイヤは明るさを出すためのホワイト。
右: リアタイヤはフレームのスカイブルーを後ろまで伸ばしたようなイメージ。スカイブルーのタイヤは種類が少ない。
■クランク周りを派手にする
シングルスピード用のクランクは、カラーバリエーションが豊富でコーディネートしやすい。ただ、クランクも自転車のパーツでは大きな方なので、カラー次第では全体のバランスが崩れると思う。マルチカラーを際立たせるためにクランクはブラックのままにし、チェーンリングの質感とカラフルなチェーンリングで派手さを出した。チェーンのゴールドにも合っていると思う。
バランスを崩さないようにブラックをベースカラーにした上で派手になるようにした。中央の輪っかは塗装。
■全体のバランスに気をつける
SEEK同様、FIXERも大きな面積を占める部分に、強い色やフレームと無関係の色を使わないようにした。フレーム以外のあちこちに視線が分散すると、フレームのマルチカラーが際立たないからだ。ブラック、ホワイトは明るさの調整に用い、他のカラーはできるだけワンポイントに止めておくように心がけた。
納車前にカラーコーディネートの大まかなイメージはできていた。
■カラー選びは慎重に
FIXERのカラーコーディネートは、SEEKの経験があったのでスムーズに行うことができた。だが、カラーコーディネートを検討する段階では、何度もバランスの悪い色を組み込んでいる。また、スコッチカルやカッティングシートも同様で、貼りすぎてゴチャゴチャしすぎたり、気持ち悪い配色になったりもした。
実際のパーツ選びであまり失敗しなかったのは、絵を描いたり、パーツにカラーのテープや布を当てたりしてイメージを膨らませたからだと思っている。全体のバランスに気をつけて、慎重にカラーやパーツを選べば、カラーコーディネートはきっとうまくいくはず。失敗しにくいバルブキャップやワイヤーエンドキャップ等の小物から始めるのがおすすめだ。
フロントフォーク以外のパーツを全て交換したGIANT FIXER R。
価格評価→★☆☆☆☆ (納得いくまでカラーコーディネートすると費用もそれなりにかかる)
評 価→★★★★★ (色だけでなく質感にもこだわったら納得できる仕上がりになった)
<オプション>
年 式→2012年
カタログ重量→9.2kg