製品レビューではなく、改造ネタです。
別にクリートカバーを削って、軽量化したわけではありません。
多くの人が不満に思っているであろうSPEEDPLAYの欠点は、
交換用クリートが高いので、ランニングコストが悪いことです。
しかも、クリートの金属はすぐに減るし。
私は信号待ちの時に、左足を地面に着けるので、左の方が減りが
早いです。
そこでクリートの金属パーツを左右入れ替えて、延命しようと
思ったけど、左右で形状が違うのでローテーションは不可能。
じゃあ、減りやすいところにゴムでも貼ってやろうかと思ったが、
すぐに剥がれそうな予感がします。
ふと思ったのが、クリートカバーは外しにくかった。
んん?
・貼ったゴムは剥がれる。
・クリートカバーは外れない。
ということは、クリートカバーを常時着用すりゃいいんじゃねぇの?
つーことで、改造してみました。
これで、コンビニやトイレで転ぶ可能性が減ります。
さらに、クリートカバーの外し忘れもありません。
実は、ペダルがキャッチ出来ない!どうしたんだ?と思ったら、
クリートカバーしたままだったことが何度かあったりする。
当然、クリートカバーを荷物に入れ忘れることもありません。
最初っからこういうパーツ売ってくれればいいのに。
それだと、消耗品というオイシイ商売が出来ないので、困るのかな。
ランニングコストが制約でSPEED PLAYを避けている人を、
SPEED PLAYに転向させることが出来ると思うんだが。
加工そのものは、カッターナイフとヤスリを使って手作業で
加工できなくもないですが、やめといた方がいいです。
ゴムが硬いので、手作業には向いておらず何時間かかるか
分かりません。
その時間をかけるぐらいなら、交換用クリート買った方が
いいでしょう。
【作り方みたいなもの】
何度か使ったクリートカバーは、裏側にクリートの形に丸い痕が
ついているので、それよりも小さめに、まずくり貫きます。
カッターナイフで切ろうと思ったのですが、ゴムが硬いうえに、
厚みはあるわで、まるで切れる気がしません。
ピンバイス(指先で回す小さい手動ドリル)で、点線を描くように
穴をいっぱい開けて、穴をニッパーでつなげばいいかと思ったの
ですが、穴を3個開けただけで、指が痛くてやってられません。
とりあえず3つ開いた穴をニッパーでつなげて、そのままニッパーで
切ってしまおうとしたら、穴のサイズが小さくてニッパーの刃先が
うまく入りません。。。
こりゃ早くも企画倒れか?と思ったのですが、薄い金属板なら切れる
工作用のハサミで強引に切れました。
そのままハサミで無理やりに丸くくり貫き、第一段階の加工完了。
縁がギザギザでかなり汚いですが、どうせヤスリで削るんだし良しと
します。
後は、ヤスリで削りまくって穴のサイズを広げりゃいいと思ってたら、
これがまた全然削れてる気配がないの。
電動工具を持っていない人もいるだろうから、できるだけ手作業で
やる方法にしたかったけど、さすがに無理。
手作業だと何日かかるか分からんわ。
んで、リューターを持ち出してくると、手作業でやっていたのが
バカらしくなるほど、あっけなく削れます。
さすが電動工具様は偉大です。
ただし、ビットが熱を持ってゴムが融けると、ビットにゴムが
こびりつくので注意しましょう。
砥石タイプのビットなら、ゴムがこびりつくことはありませんでした。
丸く穴が開いたら、後はペダル軸が動く部分を削ります。
この時、全部削るのではなく、ブリッジのように靴底に近い部分を
残すようにします。
ここを削ってしまうと、強度が下がって、ペダルリリースの
衝撃で落下するかもしれないので。
そして、ここを残しておけば、仮に衝撃で外れても、ペダル軸に
ひっかかって、いつの間にか落下して紛失という事態を避けることが
できます。
あとは、丸く開けた穴の角を落とし、すり鉢状にして、ペダルを
キャッチしやすくすれば完成!
見た目が美しくないが、まあ、いいや。
【使用インプレ】
リリースの衝撃で、クリートカバーが外れるかと思いきや、
100キロほど街中を走っても、全く平気でした。
そして、底がゴムなので、滑りにくい。
信号待ちの際にピタッと足が接地するので、安心感があります。
キャッチする時に、位置を間違えても、ツルンと滑ることも
ありません。
クリートを固定しているネジがカバーされているので、ネジの頭に
小石が挟まるようなこともありませんし、ロングライドでネジが
緩んで、いつの間にかネジが無くなっているようなことも
防止できます。
金をケチる動機ではじめたのですが、使ってみると今まで
ネガティブだったことが、いろいろ解消されました。
かなり快適で、これは手放せません。
是非とも、純正パーツでも、サードパーティでもいいので、製品化
してもらいたいもんです。
価格評価→なし
評 価→★★★★★