CBN Bike Product Review

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SHIMANO PD-A600


 
TOSHI-J  2010-3-20 22:32
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SHIMANO PD-A600 290g

購入価格 ¥5,974

PD-A520からのアップグレードです。
SPDペダルとシューズは通勤やポタリングに便利なので、クロモリ
ロードに付けて4年ほど使用しています。先日、もう一台のロードの
ペダルをLOOK KEO2 MAXに交換したところ、前のKEOカーボンに
比べて広くなった踏み幅のおかげで、ペダリングフィールがとても
良くなったので、新しくなったPD-A600を試してみようと思い購入しました。

通勤で使用を始めて1ヶ月ほど経ちましたが、PD-A520に比べて
足の裏が「ほっ」とする感じというか、安定感が増しているように感じ、
ペダリングが楽になった印象です。

ペダル軸のゴムシールがまだ少し堅いようで、手でペダルを回しても
くるくるとは回りませんが、回転自体はとてもスムーズで質の良い
ものです。グリスは見慣れた緑のデュラグリスではなく、ほぼ透明な
グリスが使われています。

ペダルのカラーはアルテグラと同じアイスグレーで、アルミのケージ
部分の造形が凝った感じですので、結構かっこよく見えます。
写真ではアルミのクランクに取り付けてますが、カーボンなどの
黒いクランクに取り付けても違和感ありません。お薦めです。



価格評価→★★★★★ 質感と重量を考えるとお得感あり
評   価→★★★★★ 今のところナイスな印象
カタログ重量→ 286g (実測重量 290g) PD-7810に迫る軽さ!
 
mascagni  2010-3-22 18:25
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SHIMANO PD-A600 290g

購入価格 ¥6,815

SHIMANOのロード用SPDペダルの新製品。
前々から高級版を、と言う声が大きかったのかどうかは知らんが(自分もPD-A520のレビューで期待を書いたが)、
より軽量で最初から回転の良いペダル。
ちなみに自分のはワーサイ価格。TOSHI-JさんのはSANA価格(ですよね?)
流石SANA、安い。



光線状態のせいでアレだが、色はアイスグレーである(ULTEGRA-SLの色)。

このシャフトはどこかで見覚えがある、と思ったらPD-M540と同じもの(色違い)。



PD-M540は自分の脳内でw回転には定評がある。
買ったままの状態で、スルスルクルクル良く回る。
ただ、取り付けに8mmアーレンキーを使うのが個人的に気に入ってない。
同じシャフトであるからして、PD-A600も取り付けに8mmアーレンキーを使うわけだが、8mmアーレンキーは汎用性に欠ける。
出来ることならば、マルチツールにもほぼ必ず付属している6mmアーレンキーを使うようにして、
出先でも容易にペダル脱着が可能であるようにして欲しかった。
まぁ、そもそもそんなことは想定していないのかもしれんが。

前モデル?のPD-A520と比較。

 

んで、シャフト位置(=拇指球位置)の横幅は、PD-A600の方が広範囲に張り出している。
が、ケージに関してはPD-A520の方が張り出していることが見て取れる。
全体的に見た場合、PD-A600の方が接触面が広いと思う。

サイドにはワケの分からんラインが入っているw



きっと、「流れ」とかそんなのを表しているんだろう。
まぁ、アレだ、金色のウ○コこと、浅草のアサヒのビル屋上のオブジェと一緒だw
(アレは「フラムドール」と言って、炎を表しているそうであるが)
別に、否定するつもりもないのだが、何を表しているのか、全く分からん。
このような一般向けデザインと言うのは、何を表しているか誰にでも分かるようでなくてはならないと思う。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

まだ、60km~70km程度を3回、20km~30km程度を3回乗った位の使用だが、正直PD-A520と大差無し。
自分のPD-A520は、チューニングを施しているので、回転が良くなっている、と言うのもあるが、
望んでいた軽量化が、あまり効果を発揮していない、と言う事だと思う。
接触面が広いことは安定感に寄与しているのだが、一方でPD-A520でも十分、
と言うのが自分の感想である。

ちなみにPD-A600は、公表平均値286g・実測291g、
PD-A520は、公表平均値315g・実測316g。
両ペダルで実測25g差。片方で12.25g差である。

無論、大した距離を走っていないからとも言え、これが200kmレベルになってくると、足で直接回す回転体が、
片側12.25g軽いわけだから、大いに効果を発揮するのかもしれないが。

回転は良好。
但し、まだ初期状態(と言えるだろう)なので、ちょっと重め。
手で回してみて感じる程度で、足では分からないが。

■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■

高級感は結構漂っており、「さけのさかな」度は十分にある。
一方で実用と言う点ではPD-A520で十分じゃないか?と思う。
ワーサイ価格で2,400円ほどの違いがあり、チューニングの為にTL-PD40とグリスを買ってもPD-A520の方が安い。
それで微々たる重量差以外は、ほぼ同等になってしまうのだから。
(チューニングする手間は除く)

ロード用SPDペダルと言うのは、行く先々でそこそこ歩きたいがロードに似合ったペダルを装着したい、
と言うナルシスト・ツーリング派wの為のペダルである。
そう言う意味で高級感は良いが、レースに使うわけでもないペダルを軽量化しても、大して意味が無い。
そりゃ、実測で300gを切ってるのは素晴らしいことだし、全体の軽量化の一部として、実測で25g減は、
大変大きな積み上げなのだが、逆に言えば、軽量化に血眼になっていなければ、たかが25gだ。
それならそれで、いっそチタンシャフトでも使ってぐっと軽量、値段は15,000円くらいでも良いと思う。

期待通りの品なのだが、残念ながら中途半端な印象。
ただ、これはすなわち(自分も含めて)期待が間違っていた、と言う事でPD-A600の罪では無い。

価格評価→★★★☆☆ PD-A520を考えると安いとは思わない。
評   価→★★★★☆ PD-A520で十分と言いつつ、モノは良く出来ている。
 
UmeTKY  2011-5-26 13:30
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SHIMANO PD-A600 290g

購入価格 ¥不明(完成車と同時購入)

 我こそがナルシスト・ツーリング派ですw
 初のカーボン・ロード購入にあたり気分が高揚していたので、高いほういっといた。ロードバイクにも似合うし高級感があっていいです。コンポがアルテグラなのでグレードを合わせたいとか色を合わせたいとかいう理由もありましたけど。

 サイズがコンパクトなので、輪行時にじゃまになりにくいです。あと、担いだときに少しでも軽いほうが楽なので、290gはありがたい。軽量化は「ちりも積もれば大金が消えている。」ですが。

 漕ぎについては他のSPDペダルとの違いは解りませんが、軽いので長距離を乗っていれば蓄積する疲労が少ないはず。でもそれプラシーボ。

価格評価→★★★★☆(結構高級感があるので割高な気はしない。)
評   価→★★★★★
 
sensium  2012-11-21 14:09
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SHIMANO PD-A600 290g

購入価格 ¥6,690(amazon)

使用感
・PD-M520からの買い換えです。最初にM520を選んだのはひたすらにキャッチのしやすさのため、いずれはSPEEDPLAYに移行するつもりでした。シューズはMAVICのシクロツール。こちらは歩きやすさを優先してのチョイスでした。
・オーバーホール(グリスアップ)してもペダルからの音鳴りが止まらなくなったので、シューズはそのままで12年9月にPD-A600にペダルを交換。なぜ再びSPDか、といえばやはり歩きやすいこと。妻と一緒に走る時はポタリングが中心となるため、おのずと歩く機会が多くなり、やはりSPEEDPLAYだと支障がありました。そこで点で支える今までのM520より踏面が大きくなり、ペダリングの向上につながるようにと考えたため、あとはA520よりも洗練されたデザインからです。

○ホイールがULTEGRAでコンポは黒ベースなので、見た目の違和感はありません。金属の質感もとても高く感じますが、キャッチのし損ないでペダル裏面はすぐにガジガジになります。
○踏面が大きくなったこと、軽量化により、踏み込みがしやすくなったような気もしますがプラシーボかもしれません。GF八ヶ岳の30km続く上りでもつらさを感じずに上れたのは大きな成果だと思います。重量はそれほど差を感じないのは当たり前の話。
×ペダル本体とビンディングの段差の関係から靴を選びます。通常のロード用シューズであれば問題ないと思いますが、MTBシューズやツーリングシューズのようにソールが厚いものだと、クリートの位置により著しくはめにくくなります。自分の場合、自分のポジションと着脱がスムーズに行くポジションが同じになるまで1ヶ月くらい要しました。一度位置決めが決まればあとはノープロブレムです。
×ペダル本体の脱着に8mmレンチが必要になるのはとても面倒です。といっても外したことはありませんが。
×耐久性を上げるためか純正のグリスはけっこう粘度が高めです。交換後1,500kmほど走っていますがまだ回りきってくれる感じがしないので、そのうちDURAグリスを塗ってあげようかと思っています。

価格評価→★★★★★(質感の高さ、DURAのSPD復活を望む)
評   価→★★★★★
<オプション>
年   式→2012
カタログ重量→286g

 
LZPT2IB  2013-1-13 21:17
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SHIMANO PD-A600 290g

購入価格: ¥7,400くらい
標準価格: ¥8,261(税込)

『さすがULTEGRAグレード』

2012年の2月に購入し、GIANT FIXER Rに取り付けた。

トゥークリップとトゥーストラップを使用するペダルがついていたが、締め付けの調整が難しい。
緩いと引き足が使いにくく、締め付け過ぎると外れにくく怖い。
ペダルとの一体感は欲しいが、簡単に着け外しがしたいので、SPDペダルにした。

前のペダルはペダルレンチでないと外れないので、外すためだけに購入。
他の高いグレードのペダル同様、取り付けは8mmアーレンキーを使う。

PD-A600はロードバイクに合うデザインだが、FIXERのようなピストバイクにもぴったり合う。
非常に質の高い表面処理がされている。アイスグレーは、ブラックのクランクにも意外と似合う。
流線型のデザインは高級感があり、バイクの見た目をぐっと引き締めてくれる。
使っているとクリートでペダルが傷だらけになってしまうが、品の良さは失われない。

ペダルの着け外しのクリック感は、他のSPDシューズ同様に気持ちいい。
慣れれば大したこと無いが、最弱のスプリングテンションは、PD-T780やPD-530よりも大きい。

ペダル自体も軽いが、回転も滑らかで軽い。
クロスバイクにつけているPD-T780よりも更に軽い回転を得られる。
また。小さなペダルにもかかわらず、踏み面は大きくて力を伝えやすい。

ペダルが上死点になるときにクリートが上を向くように重心のバランスが考えられており、
慣れればペダルを見ないでキャッチできる。固定ギアでも着け外しに問題はなかった。

デザイン、性能ともに大満足である。ULTEGRAグレードは伊達じゃない。
しかし、何故、ULTEGRAじゃなくて、ULTEGRA”グレード”なんだろう... 謎だ。

 
価格評価→★★★☆☆ (ULTEGRAグレードだけあって高い)
評  価→★★★★★ (価格に見合う性能とデザイン)
<オプション>
カタログ重量→290g (1ペア)







 
cappu2quad  2013-8-27 20:27
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SHIMANO PD-A600 290g

購入価格 ¥6,648(Amazon)

OCR3(2007)に装着。PD-A530から買い換え。
最初は、「普通の靴でも乗れるように」って思ってPD-A530にしたんですが、結局普通の靴で乗らないなって思ったのと、ロードバイクならロードバイクっぽいペダルにしたいなって思ったので。
結論からいうと、かなり踏みやすくなりました。
かなり軽いらしいですが、その辺は正直よくわからない・・・。
SHIMANOって書いてあるけど、クリートであっというまに傷ついたのはちょっと残念。

価格評価→★★★★☆(高い)
評   価→★★★★☆(踏みやすい、SPDだけどゴツくなくてロードに似合う、かっこいい、SHIMANOの文字がすぐ傷だらけになったので★-1)

なお、本ペダルには純正のリフレクター(SM-PD62)が存在します。
安全第一と思って購入、取り付けたのですが、今日左側がお亡くなりになりました。
取り付けたのが6月中旬なので、2ヶ月半の短い寿命でした。
最初、取り付け方とか何もマニュアルとか入ってなくて結構頭をひねりました(補修パーツ扱いなのでしょうがないけど)。
ペダルの下に飛び出すように巻き付けてネジで締める構造なのですが、そのバンド部分が今日破断。
見た目は、正直かなりかっこわるいです。そして、SPDのクリートを毎回すんなりはめて発進できればいいですが、裏表ひっくり返った状態で踏まざるをえない状況とかも結構あり、構造的に仕方ないかなとは思います。
たかがリフレクターにこの値段・・・って思うと、(右はほとんどクリート外さないので)壊れてない右だけつけて放置するか、新しいのまた取り寄せるか、貼るタイプのリフレクターを調達してきて隙間に貼るか、悩ましいところです。

SM-PD62 PD-A600用リフレクター (Y46D98050)
購入価格 ¥2,646(Be.Bike)

価格評価→★★☆☆☆(ただのリフレクターにこの値段はちょっと・・・)
評   価→★★★☆☆(かっこわるいし踏み間違いで壊れるし・・・確かに安全性は向上するが)


 
bluebull  2013-12-6 22:58
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SHIMANO PD-A600 290g

購入価格 ¥忘れた

PD-M520と比較すると、外側にも踏み面がある感じで安定感がある。
コーナーからの立ち上がりやシッティング、ダンシングなど様々な場面での加速のし易さは、ロード用ビンディングペダルの感覚だ。

靴底の造りからして、シマノのシューズと組み合わせて使ったほうが多くの踏み面を得られるだろう。

まだ使い始めたばかりだが、軸の回転は渋いどころかシューズを外した状態だと毎回異なる角度で止まってしまうほど。
なので、シューズを嵌めこむときは、ペダルがどの方向を向いているのかをその都度確認する必要がある。
しかし、これは使い込むにつれ解決される問題だろう。

価格評価→★★★★★(もっと高くても買う)
評   価→★★★★★
<オプション>
年   式→
カタログ重量→290g(実測重量294g)
 
LZPT2IB  2015-5-1 20:34
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SHIMANO PD-A600

購入価格: ¥7,400くらい
標準価格: ¥8,261 (税込)

『3年以上快適に使用。ユーザー自身でグリスアップでき、メンテナンス性も高い』



■ 今回は耐久性やメンテナンスをメインに投稿
私はGIANT FIXER Rというシングルスピードに乗っている。FIXERはトゥークリップ&ストラップという仕様だが、私には瞬時に着脱できるSPDペダルの方が使いやすいと感じた。私がFIXERのためにに選んだペダルは、SHIMANO PD-A600というものだ。グレードはULTEGRA相当で、片面のみをSPDシステムにすることで軽量化し、しかも歴代最軽量のSPDペダルになっている。レビューは以前も投稿したが、今回の投稿は耐久性やメンテナンスをメインにし、その他の部分はもう少し深く掘り下げて書くことにした。

  
SHIMANO PD-A600。ULTEGRAグレードの歴代最軽量ペダルだ




■ 流線型のデザインとアイスグレーが高級感を醸し出す
私はデザインに惹かれてPD-A600を購入した。流線型のデザインはロードバイクと相性が良さそうだが、GIANT FIXER Rのようなドロップハンドルのシングルスピードにもぴったりだ。コンパクトなサイズも見た目の良さに貢献している。取り付けは8mmアーレンキーを用いるタイプで、軸がスマートに見えるもの好印象だ。

また、表面処理のアイスグレーは高級感を醸し出し、ブラックのクランクにも意外によく似合う。ただ、ブラックで統一したFIXERのコンポーネントの中ではこのペダルが浮いているように感じるのも正直なところだ。SPDペダルはブラックの方が選択肢が多いが、私はカラーよりも形状を優先してこのペダルを選んでいる。

 
PD-A600を取り付けたGIANT FIXER R (左)
アイスグレーは青みがかったシルバーといった感じ。シマノのサイトではブラックとなっているが… (右)




■ スプリングテンションは高め
PD-A600はビンディングが後ろを向き、ケージの広さも相まって、ペダルを見ないでもスムーズにステップインできる。だが、スプリングテンションがPD-A530、PD-T780などの他のSPDペダルよりも高い。最弱のスプリングテンションでもステップイン・アウトに割と大きな力が必要だ。開始直後は特にスプリングテンションが高く、長距離・長時間の走行では体力的・精神的な負担になりやすい。

ショップでCLICK’Rを試した限りでは、CLICK’RからPD-A600に取り替えた場合は、スプリングテンションの高さに戸惑うかもしれない。私は3つ目のSPDペダルだったのであまり問題なく使えたが、あまり初心者向けのスプリングテンションではないと思う。シマノはもう少し使いやすくするために、最弱のスプリングテンションをもう少し下げるべきだった。


3年以上使用した今でもスプリングテンションは高め




■ 非常に軽い回転
PD-A600の回転は購入当初から軽く滑らかで、流石ULTEGRAグレードであると感じさせる。滑らかだがグリスの粘度が効いているPD-T780とは対照的だ。ベアリングなどの摩耗が進んで当たりが出ると、回転はますます軽いものになる。回転の軽さ、回転抵抗の少なさを求めるなら、このペダルは良い選択になると思う。




■ 広い踏面がパワーロスを防ぐ
PD-A600は踏面が広くて安定感がある。踏面はPD-T780より広く、PD-A530よりもずっと広い。特にPD-A530と比べると、面で踏んでいるような感覚が強い。広い踏面のおかげで、加重の際に足が前後左右にブレにくくなり、脚力がロスなく伝わりやすい。これはPD-A530と比べると顕著だ。展開図を見る限り、軸(Pedal Axle Assembly)はPD-T780と同一だが、踏面の広さや形状によってフィーリングは随分違ってくる。


広い踏面が特長。ダンシングでもブレにくく、脚力をロスなく伝える




■ 3年以上快適に使用
PD-A600を3年以上使用し、ペダル本体は傷だらけになってしまったが、動作は今でも良好だ。前述した通り、や回転は軽くなっyrますます使いやすくなったようにも感じる。ゴムシールからグリスが漏れることもないし、定期的に注油していればパーツに錆も生じない。私は1回の走行距離が短いが、それでも3年以上問題なく使えたので、耐久性はそれなりに高いと言えそうだ。


3年以上使うとさすがに傷だらけだ




■ PD-A600のグリスアップに挑戦
私はPD-A600を一度もグリスアップしたことがない。快適に使えているので先延ばしにしてきたが、これ以上このまま使うのは気分が悪いので、グリスアップにチャレンジすることにした。方法は既にインターネットのブログ記事などで多く紹介されている。以下の方法もそれらを参考にしたものだが、私なりに作業中に気づいたことやスムーズに作業するためのコツを付け加えて書いてみた。


①軸の取り外し
まず、Pedal Axle Assembly(軸)を引き抜く。ペダル本体を手で持ち、軸のロックボルトにモンキースパナや17mmのスパナをかけて回す。左ペダルは正ネジ、右ペダルは逆ネジになっているので注意。

 
モンキースパナや17mmのレンチで簡単に外すことができる (左)
取り外した軸のグリスが黒く汚れている (右)



②軸の分解
軸先端のロックナット、玉押しナットを外したら、残りのパーツを軸から順番に引き抜いていく。このときベアリングを失くさないように注意する。尚、ロックナットにはねじ緩み止め剤が塗布されているので、ロックナットの角を舐めないように注意。ここは柄の長いモンキースパナと軸の六角穴に8mmアーレンキーを挿入して取り外した方が力をかけやすい。

 
ロックナットはねじ緩み止め剤が付いているので注意 (左)
軸からパーツを順番に引き抜いていく。ゴムシールと樹脂パーツの向きを覚えておくこと (右) ※グリス拭き取り後の写真



③各パーツのクリーニング
各パーツの汚れたグリスを拭き取り、パーツクリーナーなどで洗浄する。グリスの拭き取りには、マイクロファイバークロスが便利。ペダル本体の汚れたグリスは綿棒などで掻き出す。ベアリングの洗浄には、空き瓶と茶漉しがあれば作業しやすい。また、ロックナットに付いたねじ緩め止め剤は除去しておいた方が、玉当たり調整がスムーズに行える。ネジ緩み止め剤は、溶剤に浸しておけば簡単に剥がれる。

  
汚れたグリスを拭き取り、パーツクリーナーなどで洗浄する (左・中央)
ロックナットにねじ緩み止め剤が付いたままでは、薄型スパナで回しにくい(右)



④軸の組み立て、及び、グリスアップ
軸にグリスを塗り、ゴムカバー、ロックボルト、樹脂パーツの順に挿入する。ロックボルト内側にもグリスを塗った方が良いと思うが、多く塗ると軸を取り付けたときにゴムカバーからグリスが溢れたり、カバーが外れたりするので注意。また、ゴムカバーと樹脂パーツには向きがあるので、これも注意が必要だ。

次に軸先端の筒状のパーツにグリスを塗り、ピンセットでベアリングを乗せ、その上に玉押しナットを乗せる。この状態のまま筒状のパーツを軸に取り付けるが、ベアリングがポロポロ落ちやすいので面倒な作業だ。このとき、筒状のパーツと玉押しナットを指で挟んで押さえたまま、玉押しナットを締め付ければベアリングが落ちにくい。残りのベアリングは、軸を下に向けた状態で筒状のパーツに挿入すれば簡単だ。

  
グリスガンとピンセットがあれば便利 (左)
玉押しナットと筒状のパーツを指で押さえながら取り付ければスムーズ (中央)
残りのベアリングは軸を下に向けると入れやすい。筒状のパーツが動いて先に挿入したベアリングが落ちないように注意 (右)



⑤玉当たり調整
軸先端はダブルナットになっているので、7mmと10mmの薄型スパナで玉当たり調整ができる。玉当たり調整の方法はカップ&コーン式のハブと同様だが、ロックナットを締める際に軸が共回りして調整しにくい。そこで私は机に8mmアーレンキーをガムテープで取り付け、軸の六角穴に差し込んで作業した。バイス(万力)やアクスルバイスがあれば尚良い。

軸が共回りしなくなると作業効率は格段に上がり、素早く狙い通りの回転にすることができるようになる。私はガタが出ないように、軽く回りつつややゴリゴリした感じが残るように調整した。ハブよりもピンポイントな調整を強いられるが、ペダルの軸を固定すれば難しくはない。


軸が回転しないように固定すれば作業効率が大幅にアップする



⑥軸の取り付けとチェック
ペダル本体を手で持ち、軸をモンキースパナや17mmのスパナをかけて締め付ける。その後、ペダルの空転後に向きが毎回同じになるか、ガタや異音はないかをチェックする。手で確認するだけでなく、実際にペダルに取り付けるとチェックしやすい。気になる点があれば、⑤玉当たり調整をやり直す。


グリスアップ後はしっかりチェックする


グリスアップ後のPD-A600は快適そのもの。グリスの粘度が効いた滑らかさがとても気持ちが良い。作業直後はグリスの抵抗を感じるが、しばらくすれば以前のような回転の軽さが出てくる。初めての作業なので間違っている部分もあるかもしれないが、無事グリスアップが終わってひと安心。PD-A600は今後も活躍してくれることだろう。




■ ビンディングも分解可能
私はペダルの塗装を検討するために、PD-A600のビンディングも分解したことがある。ビンディングの分解は容易だが、組み立て方は難解だった。先にビンディング後部を取り付け、金属の棒でビンディング後部をバネ力に逆らって起こしながら、ビンディング前部を取り付けなければならない。この組み立て方に気づくまでに1時間半くらいかかった。ビンディングはオイルを挿しておけばメンテナンスできるので、分解するメリットはあまり感じられない。スムーズに稼働するように注油しておけば十分だと思う。


他のSPDペダルも同様に分解可能なはずだが、異常がなければここまでする必要はない




■ そろそろ後継モデルが欲しいところ
滑らかで非常に軽い回転、広い踏面によるパワー伝達の良さ、耐久性、メンテナンス性など、PD-A600はかなり満足感の高いペダルだった。ただ、もうそろそろシマノは後継のSPDペダルを販売する時期なのではないだろうか。ビンディングのスプリングテンションは高めだし、アイスグレーも現行のシマノのコンポーネントに合わせやすいとは言い難い。現在、私は使い勝手とデザインを両立するペダルを探しているが、未だに見つかっていない。しばらくは引き続きPD-A600を楽しむつもりだ。


 
価格評価→★★★★☆ (値段に見合った性能。長期使えることを考えればコスパは高いと言える)
評  価→★★★★☆ (スプリングテンションの高さと現行のコンポ似合わないカラーが残念)
<オプション>
年    式→  ー
カタログ重量→290g (1ペア)
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