購入価格 ¥6,000
コンチネンタルの定番タイヤである「あいつ」が寿命を迎えそうなので、貯タイヤを1本おろします。
というのが今年の9月のこと。
ワイドタイヤ化の流れに逆らう この細さ
Pro4は廃版になった(ミシュランのメーカーサイトからは消えている)はずですが、国内代理店のサイトには まだ掲載されています。どういう事でしょうか?
その代理店のサイトによると、公称重量は185gでした。サバを読んでいないのが良い感じです。なかなか軽いですね。
といっても、巷で噂のPIRELLIタイヤは23Cで これより軽いくらいなので、特別ぶっ飛び軽い訳でもなさそうです。
別にいいですけどね。そのぶん長持ちしてくれそうなので。
カンパニョーロのゾンダ(内幅15mm、外幅20.5mm)に取り付けます。フロントだけです。
カンパニョーロによると、15mmリムに20Cのタイヤは「使えない」事になっているので、自己責任でやれという事になります。
一方で、MAVICは15mmリムに20Cタイヤは「使える」と言っています。どっちやねん。
23C未満のWOタイヤというと、数年前までは 割とどこのメーカーも出していた気がしますが、
今ではコンチネンタル、パナレーサー、スぺシャライズドくらいしか思いつきません。
寂しい話ですが、いつの時代も ニッチな需要は淘汰される運命なのでしょう。
まぁ、昨今のワイドタイヤ/ワイドリム流行は その辺のホイールメーカーがテキトーに値打ちをこいた結果
たまたま大当たりしただけだと思っているので、深くは考えません。
タイヤの装着時、ビードが硬すぎてチューブを1本だめにしてしまいました。非常に嵌めにくいです。
自宅で作業したから なんとかなったものの、パンク修理で予備チューブを噛んでオシャカにする事態は絶対に避けたいところ。
○グリップ
感覚的には、23CのGP4000SⅡと同じようにコーナーに差し掛かれます。
サイクルコンピュータが無いので それこそ主観的な話になりますが、
下りで そこそこ飛ばしていても グリップ不足を感じた事はありません。
一回 濡れ落ち葉に覆われた側溝のグレーチングを踏み抜いてしまい、ハンドルを取られて落車しかかったところを
一瞬でグリップを回復して体勢を立て直せた事がありました。驚異的な性能です。
僕の体重は58kg前後なので、もっと重い人が使うぶんにはグリップ力が足りない事もあるかもしれません。
僕が使う限りにおいては むしろ23Cや25Cだとグリップ過多で転がりが重たく感じる可能性があります。
○実測タイヤ幅
画像はありませんが、ノギスを当てると20.5mmでした。
新品時は もう少し細かったので、リムに引っ張られて伸びたのかもしれません。
○転がり軽さと空気圧
箱の空気圧指標は こんな感じです。
ぱっと見ると、体重58kgなら6.5Barくらいが妥当に思えますが、だまされてはいけません。7~7.2Barで ちょうど良い具合の転がり軽さが得られます。
なので、このグラフの縦軸は「Weight of the cyclist with bicycle」と読む方が良いのかもしれません。
平地での転がり軽さも 明確に増しています。4000SⅡと比べて 実測で4.5mm細くなっている訳ですが、こちらの方が軽いです。
4000SⅡも7Barで使っていたので、銘柄が異なるとは言え
「タイヤ幅に関わらず 空気圧が同じなら転がり抵抗は同じ」という説に 真っ向から矛盾する結果を突き付けてきました。いいぞ。
でも ただ単にPro4が4000SⅡより転がりが軽いだけだったらどうしよう。
○重量的な軽さ
ヒルクライムで使えば一発で分かります。登りでは そこまで強いグリップが求められないので、タイヤは細い方がいいですね。
それだけでなく、ダンシングで ハンドルをこじる様な操作をした時に、Pro4だと ハンドルの抵抗が少なく感じます。
先述のように、下りでのグリップも十分あるので アップダウンの多いルートであっても これを使うメリットは多いです。
○耐パンク性と耐久性
すでに1,000~1,500kmくらい走っていますが、1回もパンクしていません。
砂粒が刺さったような微小なクレーターが1つ2つできているものの、貫通している様子はありません。
トレッドの形状も まだ「やや尖った楕円」状態を保っていますが、サイドに数箇所 小さなヒビ割れができています。
著しく寿命が縮んでいるような感触はありませんが、ヒビが徐々に伝播していって ぐるりと1周まわると交換時期、といったところでしょうか。
仮にもレース用タイヤですから、3,000kmそこらで逝ったとしても文句は言えません。
~~まとめ~~
まだ3ヶ月と使っていませんが、細さの割に不安を感じない 優等生タイヤだと思っています。
ただ軽さを追求しただけの飛び道具タイヤは パンクのリスクが跳ね上がるので、これくらいの性能のタイヤが自分にはちょうど良いです。
唯一の気がかりは、本当に廃版になっているのかどうかです(ミシュランの貯タイヤは これ1本きりでした)。
手に入る限りは使い続けたいと思っているので、寿命がきたら また調べてみます。
価格評価→★★★☆☆(ちょっと高いか?)
評 価→★★★★★