購入価格 ¥3,990 (COG'S)
総じて、しなやかでバランスが取れていると周りでは絶賛のメーカー。
使ってみたく、Vittoria Open Corsa SC ・ Evo CXⅡより変更。
通常のフォールディングタイヤの約半分の厚みの箱に入って売られている。
通常のタイヤと違い、布にゴム板を付けただけのように真っ平に畳まれていて驚いた。
デザインは本当にシンプルに布にゴム板、サイドに「VELOFLEX」のデカールだけ。
ごくわずかメーカーロゴの横に「Corsa 23 / 7-10Bar」とだけ書いてあり、
他メーカーのような空気圧の指定の刻印すらないシンプルさは、まさにプロ用のような精悍さ。
梱包具合からして予想できたが、とにかく嵌めづらい。小径車のタイヤ並に硬すぎる。
当方所有のホイールとの相性が悪いのか、リム直径が微妙に大きいホイールだとかなり苦戦する。
Vittoria SCやBS Extenza RR1Xよりも嵌めづらく、久々にタイヤレバー必須であった。
装着前にはビードをしっかり伸ばしてからでないと、嵌める際にチューブを噛み込む恐れあり。
幅は実測22.8mmと公称値にかなり近い。
もしかすると、今までの22cとモノは変わらず表記だけ変更したのかもしれない。
肝心のタイヤとしての性能は、「最高」、この一言に尽きます。
空気圧は、F:8.2bar ・ R:8.5barにて固定。
しなやかという言葉が本当にしっくりくる、Vittoriaとは次元が違う柔らかさ。
Continental ・ Bridgestone RR1X のコンパウンドでグリップさせるタイヤと違い、
柔軟なケーシングで、タイヤ全体を変形させて路面に喰いつかせるイメージ。
BS軽量チューブを使ってこの柔らかさだと、ラテックス使用時はチューブラーと遜色ないのではと期待してしまう。
ただ柔らかいだけではなく、コシがあるタイヤなのでレスポンスも申し分ない。
Michelin Pro3・4 や Continental GP4000 の軽い走行感には劣るが、
気持ちよくスイスイ進む感じはVitt SCよりも一枚上手の印象を受ける。
先人のレビューの通り、全ての路面で不安を感じることなく走れる強み・安心感は相当なものだ。
ウェットのみ未走行であるが、砂や荒れた路面でも Vitt や Contiタイヤよりも明らかにグリップ感がある。
これといって、特出する点はないのだが、全体的にかなり高いバランスを保っているタイヤ。
まさに陰から支える「職人」のようなタイヤ、選手でいえばジョージ・ヒンカピーといったトコロか。
耐久性や耐パンク性に関しては、Contiなどにはおそらく及ばないであろう。
だが刻々路面状況が変わるロングライドこそ、このしなやかで優しく、
砂や悪路でも変わらないグリップを発揮してくれるこのタイヤは「ベストバイ」である。
当面の間、当方のメインタイヤとなることは議論の余地はない。
価格評価→★★★★★(この価格・性能なら、Vittに戻る事は無い)
評 価→★★★★★(高次元の「普通」ほどの安心感はない)
年 式→2013
カタログ重量→ 195g