購入価格 確か¥5,000/本ほど@ウエパー
ロード用高性能タイヤといえば海外ブランドが中心、チューブレスタイヤではIRCも人気のようですが、先日のブルべで初投入したパナの使用感が想像以上に良かったので思わず初投稿です。
当方はこれまではロング・練習用にクリンチャー、レース用にチューブラーという、ありがちなタイヤ運用をしてきました。
チューブレスタイヤには興味はありましたが、普段からアップダウンコースをメインに乗っていることもあり、(一部高額なモデルを除いて)チューブレスタイヤそのものの重量やパンク時の対応が気になり常用としては手を出しかねていました。
しかしこの春、しれっとパナレーサーから新型タイヤEVO4が発表。
なんとオールラウンドモデルのRACE A TLC(チューブレスコンパチ、要シーラント)の25Cで公称210g、28Cでも240gではありませんか!
なぜか25CのみクリンチャーモデルのRACE Aよりも軽量という点が謎ではありますが、気がついたころには、ウエパーの袋を片手に大阪駅に立っていました。
ちなみにホイールはチューブレスホイール(Easton ec90 aero 55)、直前まで使っていたタイヤであるコンチネンタルGP5000 23C + Maxxis flyweight 等との相対評価です。
【装着】★★★★☆
いままでのクリンチャーよりは多少キツめかなという程度で、タイヤレバーの必要もなく素手のみで楽に装着できました。
シーラント使用予定のため、メーカー取説に従い石鹸水等は使用していません。
【ビード上げ】★★★☆☆
ビード上げには通常のフロアポンプではなく、TOPEAK Tubi Booster を使用しました(別途レビュー予定)。特に心配していたビード上げ地獄もなく、一発成功!
ちなみにフロアポンプのみでも試してみたところ、ビードは上げられませんでした。しかしこれは、私の技量もさることながら、この時点でもまだシーラントを入れていなかったこと、石鹸水等を使っていないこと、ホイールとの相性などなど、正当な評価は難しいところです。
【空気抜け】★★★★☆
ビード上げ後にシーラントを前後各30㎜注入し、一晩なじませたあと6.0Barから減圧を測定。約₋0.5~0.8BAR/日 程度でした。
ホイールとの相性もあるでしょうが、十分実用に耐えうるレベルです。
より低圧運用もできるので、携帯ポンプのみでの連泊ツーリングにも使用可能と思われます。
ちなみにシーラントはスペシャライズド製。6㎜までの穴は塞ぐ!割に、推奨使用量はロードタイヤ1本あたり30mlと少な目でしょうか。
【走行タイム】★★★★★
以下、ホームコースの登坂での測定結果です。(なるべく一定ペースになるよう登坂)
コンチ5000の際は冬用ウェア&シューズだったので、10秒の程度の割引は必要かと思いますが、ホビーレベルでの使用では最強クリンチャータイヤの一角に全く引けをとらない結果となりなした。
〈当方スペック〉身長171cm、体重57kg
〈ホームコース〉2.8km、220mup、平均斜度8%
・パナRACE A TLC 25C / 前:5.8BAR、後:6.0BAR
平均出力250W→10分54秒
・コンチ5000 CL 23C / 前:6.8BAR、後:7.0BAR
平均出力252W→11分24秒
【乗り心地】★★★★☆
やはりチューブレスで特筆すべきは乗り心地、ですが上述の6.0BARでの運用だとチューブラーのコンチ・スプリンター25C(非ゲータースキン・8.0BAR)に近い印象です。
平地での転がりの軽さについてはまぁこんなものかな、というか少なくともGP5000から劣る印象がなかったのでかなり良い部類なのかもしれません。
なお、先日のBRM427神戸300 Granfondの際は思い切って前後5.3BARで運用してみましたが、ここまで落とすと極上の乗り心地でした。
またフルウェットの林道の下りを難なくこなすことができた点からも、外周部の軽さ、グリップ力向上によりブレーキ性能も底上げされた印象です。
【耐久性】?
走行距離400km程度なのでまだまだ不明ですが、林道もりもりのブルベでドライ、ウェットとあらゆる路面コンディションを経てもトラブルは皆無でした。
帰宅後に洗車しましたが、さしたる傷も見当たらず、いまのところメーカー公称どおり耐パンク性能は十分かと思われます。
あとはパナ特有の三角シェイプが穏やかになったこともあり、多少摩耗が進んでも乗り味に変化は出にくいかもしれません。
【総評】
GP5000並みの走行性能が、乗り心地の良さ・安心感を向上させつつより廉価に入手できるとあって、今後の常用タイヤとして決意させるに十分なタイヤです。
以上、今後のロングセラー化を願いつつ…
価格評価→★★★★★(←Made in Japanへの敬意)
総 評→★★★★☆(←耐久性が未知数ですが)
カタログ重量→210g(実測重量→すり減ったらどうせ軽くなるので計らずg)