MAXXIS IKON 29×2.2 3C/EXO/TR
購入価格 ¥12,000(行きつけのショップにて)
MAXXIS ASPEN 29×2.1exception series SCHWALBE ROCKET RON EVO 29×2.10SnakeSkin,TLeasy Panaracer Driver29erPRO PR 29×2.20 と使って来て、トレイルで使うタイヤとしては4種類目。
用途は、里山ライド&練習 90% レース 10% ごく稀に通勤、といった具合。
セッティングはデフォルトが2.5-4.1barであるのに対し、1.7bar程度で使用。
聞くところによると、マキシスは全てのMTBタイヤをチューブレス又はチューブレスレディにする為にラインナップを改変中とのことで、上記のうちクリンチャー専用(私はチューブレス化して使っていたが)だったアスペンは既に廃盤になっている。 アイコンというタイヤも元からチューブレスレディで販売されていたが、これを機にEXO(プロテクション機能)が追加され現状、どちらのモデルも購入可能だが、私が使っているのはEXOが追加された新しい方のモデル。 重量の公称値も590gから645gになっている。
まず、チューブレス化の作業難易度はごく普通のレベル。 コンプレッサーが使える環境であれば難なく行える。 ただし、ビードが厚めなのか一度タイヤを貼っても、シーラント注入の為にエアを抜くと片側のビードが落ちることがある。 この状態でシーラントを入れ、手ポンプで加圧してもビードは上がるので問題は無く、圧をかけて数時間ビードを保持しておけば、減圧してもビードは落ちなくなった。
まず乗ってみて思うのは、重さを感じないタイヤ、転がりの軽いタイヤ、という感覚。 それだけ推進力もあるようだ。 平坦な舗装路の巡航でもアスペンやロケットロンと遜色無い。 ドライバーはこの点で劣り、転がりは重くなかったがトルクをかけての巡航が重く感じられ、実際にタイムも落ちた為にアイコンを試そうということになったのだが、その違いは歴然であった。 またそれらのタイヤと比較すると明らかに太い。 同じ2.20表記のドライバーやまだ使っていないコンチのXキングと比較しても太い。 にも関わらず、である。
下りも転がりの軽さはそのままに、太くなったことのメリットが感じられ、明らさまにブレーキの頻度が減り、より速く下ることが可能になった。
全般的にはグリップも良好で、ドライのハードパックから湿っているくらいのコンディションでは破綻することは無く、安心して倒し込んで行ける。 泥濘もこなすことはこなすが、低めのノブが密集したようなパターン故か泥抜けは何処かのステマなインプレで言われている程には良くない。 真冬の霜柱が溶けてグチャグチャになったトレイルを走った後は、まるでFATBIKEのような外観になるのは他のXCタイヤと同様である。 ガレ場では、ロケットロンは主張が強いタイヤでブロックが石を弾き飛ばしながら走る感じであったのに対し、アイコンは良い意味で主張せずに自らが路面の形に変形しながら進む印象。 その辺りは同じメーカーの同ジャンルのタイヤだからか、チューブレス化したアスペンの乗り味に似ている。
太くなった分のメリットはありながら、アスペンの良いところを受け継いだXCレース用タイヤという仕上がりか。 良い意味でクセが無いのがクセ、と言える。 ワールドカップで今年、ガンリタダールが42歳にして勝利した際に着用していたタイヤでもあるし、王滝御用達タイヤと言われるのもうなづける。
私は当初、XC車ながら里山遊び用のセカンドバイクに着けていたが、あまりに気に入ってしまった為、レース用の車体の方に着け替えた。
価格評価→★★★☆☆(性能は申し分無いが前後で1万円以内だと嬉しい) 評 価→★★★★★(個人的に私はマキシスが合うのかもしれない)
年 式→2015 カタログ重量→ 645g(実測重量 642-638g)
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