購入価格: ¥1,242(税込)
標準価格: ¥1,150(税込)
『11速のチェーン用。接続部のロック機構のおかげで数回の着脱ができる。ただし、接続部が硬いので着脱には工具が必要』
■ YBN QL11 QUICK LOCK LINKとは
YBN QL11 QUICK LOCK LINKは、チェーンの着脱を容易にするチェーンジョイントだ。いわゆるクイックリンクやミッシングリンクと同様のパーツだが、走行中に外れないように、QUICK LOCK LINKは接続部にロック機構を備えているのが特徴だ。また、上下の取り付け向きが指定されている。11速用の他に6〜8速用、9速用、10速用もリリースされている。なお、メーカーサイトにはQUICK LOCK LINKの商品情報がなく、着脱可能な回数については不明だ。
YBN QL11 QUICK LOCK LINK(左)、接続部のロック機構(中央)、プレートの形状(右)
■ 繰り返し着脱するためにYBNを選択
QUICK LOCK LINKは、リア11速のロードバイクのチェーンを外して洗浄やメンテナンスをするためだ。KMCのミッシングリンクの10速用なら3〜5回着脱できるが、11速用は再利用は不可能。シマノ純正のクイックリンクも同様だ。コネクティングピンを使わないぶんだけ着脱が容易だが、頻繁にチェーンを着脱できないなら、個人的には11速用のチェーンジョイントを導入する価値はあまりない。
一方、YBNのQUICK LOCK LINKは、「硬くて外しにくい」「数回の着脱が可能」という通販サイトのレビューが複数あり、このことが購入の決め手になった。
■ 取り付け
シマノ CN-HG600-11にQUICK LOCK LINKを手で取り付けようとしたところ、手で強く左右に引っ張っても硬くてはめることができない。ペダルを踏みつけることで取り付けることはできると思うが、今度は硬くて手で外すことができない。QUICK LOCK LINKを着脱するには、いわゆるマスターリンクプライヤーという工具を用意した方がいいだろう。
接続部が硬いので工具を使うのがオススメ
■ 着脱可能な回数
着脱の回数が3回くらいまでは、購入当初と同様に接続部が硬く、工具での着脱が必要。5回くらいになると手ではめることができるが、まだ硬さは残っているので工具がないとスムーズに外せない。誤って水に流してしまったため、これ以上の回数は試していないが、あと数回くらいなら使えそうな気がした。数回着脱を繰り返しても接続部が硬いので、出先でチェーンを外すことを考慮する場合は、携帯用のマスターリンクプライヤーを用意しておいた方がいいと思う。
■ 変速と音鳴り
CN-HG600-11にQUICK LOCK LINKを取り付けた状態では、QUICK LOCK LINKでつないだ部分の方が、CN-HG600-11のアウタープレートよりも厚みがあるように見える。ノギスの測定では0.1mm程度の差で、カセットスプロケットの歯やフロントディレイラーのガイドプレートに接触して変速調整に影響したり、音鳴りが生じたりすることはない。また、HG-X11チェーンのように、プレートの左右の形状が非対称ではないが、変速性能にも特に影響しない。接続部の硬さでチェーンの動きが悪くなることもない。
QUICK LOCK LINKは変速や音鳴りに影響しない
■ 総評
YBN QL11 QUICK LOCK LINKは、接続部のロック機構によって走行中に脱落するのを防ぐだけでなく、数回の着脱ができるのでチェーンの洗浄やメンテナンスにも便利だ。変速や音鳴りにも影響しない。ただし、ロック機構の影響で接続部が非常に硬く、工具がないとスムーズに着脱できない。接続部は硬いので走行中に脱落する心配はないが、外れないように着脱の回数気にをつけ、ゆるいと感じる前に交換した方がいいだろう。個人的にはとても気に入っており、紛失後にもう一度QL11 QUICK LOCK LINKを買って使い続けている。
価格評価→★★★★☆ (他のチェーンジョイントよりも高いが、数回着脱できるのでコスパは高い)
評 価→★★★★★ (工具があれば問題なく使える)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→ ー