購入価格: ¥0 (税込) ※完成車付属品
標準価格: ¥3,628 (税込)
『ポタリング程度なら十分満足できるが、慣れてくるとクランクと共に交換したくなる』
■ GIANT FIXER R付属のBB
GIANTのホームページによると、FIXER Rというシングルスピードには、「TH 7420ST 103-68mm」というボトムブラケットが採用されている。だが、クランク交換のためにBBを取り外してみると、付いていたのはRPM社製のBB-7420ALというものだった。このBBは完成車に採用されているだけでなく、一部の通販サイトで購入もできる。
RPM BB-7420AL
■ シングルスピード用のクランクセットに適合
RPM BB-7420ALは、シェル幅68mm、軸長110.5mmのスクエアテーパのカートリッジBBだ。あさひの商品説明には、FSA F-GIMONDなどのシングルスピード用のクランクセットに適合するとある。FIXERでは、LASCO Track and Singlespeed Chainsetと組み合わされていた。GIANT SEEK R3というクロスバイクにもRPM社製のBBが採用されているが、軸長が異なる。
FIXERにはLASCOのクランクと組み合わされていた
■ BB単体での印象は薄い
クランクを手で弾いて空転させると、BB-7420ALはシマノやSRAMのアウトボードBBよりも若干長く回る。FIXERを現在と同じギア比で実際に走っても、グリスの抵抗による重たさなどは感じられなかった。BB単体で印象に残るのは、軽く回ることくらいだ。
だが、LASCOのクランクと組み合わせて考えた場合、坂道や加速の踏み込みの際に少々パワーロスを感じる。スクエアテーパーBBの構造上の問題なのか、それとも、LASCOのクランク自体や相性の問題なのか、はっきりと原因は特定できないが、ギア比が高めだと踏み込みでギシギシ軋むような感じがした。
構造が同じスクエアテーパーでもSUGINOのBBとクランクセットなら違いがありそうだが、私が交換したのは、SRAM S300 1.1 Chainsetという2ピース構造のクランクセットだった。クロスバイクのBBとクランクを、シマノ DEOREの2ピースクランクセットに交換した経験を元に選んだ。これらのクランクに交換すると、剛性感が大幅に上がってライドが楽しくなる。
半年くらいしか使っていないので、耐久性については十分に評価できない。ただ、SEEKに付属したRPM社製のスクエアテーパーBBを見る限りでは、数回の洗車や雨天走行でも問題はない。完成車に採用されるだけあって、それなりに耐久性は高いようだ。
(参考) SRAM S300 1.1 Chainsetに交換後すると剛性感が上がる。BBの回転にも滑らかさがある
■ 普通に使うなら十分な性能と耐久性
RPM BB-7420ALは、ポタリングなどでゆっくり走るには全く問題ないボトムブラケットだ。この価格帯の完成車には十分な性能と耐久性を持っていると思う。ただ、シングルスピードに慣れてきたり、クランクセットと共に物足りなさを感じるようになる。故障してから交換するならともかく、アップグレードを期待するようなパーツではないと思う。
価格評価→★★★☆☆ (完成車付属品だが、通販の販売価格は意外に高い)
評 価→★★★☆☆ (慣れた頃にクランクと共に交換したくなる。完成車付属品としては可もなく不可もない)
<オプション>
年 式→ ー
カタログ重量→256g