購入価格 ¥14000クランクセット込み(単品売価6300円程度。2009/11)
オクで買ったGossamer MegaExo 46/36T-170mmクランクセットに付属していたもの。
いろいろ調べてるうちに本品がBB-6000である事が判明した。
本体のどこを見てもBB-6000という刻印はない。
クランク側にはCK-6020という単体品番がちゃんとクランクアーム裏に刻印されています。
トルクを掛けた時だけパキパキ異音が鳴るので、何回かBBカップを増し締めしたり組み直しをしてたけど、
薄々交換することになるであろう、という事を予想しつつ一度分解を試みた。
走行距離は先代のロードでも使ってて良くわからないが、10000kmオーバーである事は間違いない。
右カップの内側から水が入った感じでサビのようなものが発生しており、
ベアリング接地面のグリスが流れて軋み音みたいのが鳴ってたっぽい。
これについては私の作業ミスが原因という事も十分考えられるので、本品自体が悪いとは思えない。
よく調べるとこのOリング、クランクキャップ締めすぎで摩滅してるっぽくね?
とか、ここもちょっとグリス盛っておけば水入らなかったんじゃね?とか
色々心あたりがあるw
シール類の構造を見るとシマノと同じように見える。
ただ、これ以上の詳細なBB分解図が見当たらなくて困った。
分解の際に、MS-148 ベアリングカバー(ベアリングカラー兼用)を破損。
・・・割れやすいです。
その上、ベアリングの裏側に"カエシ"の形状があるので、叩きこむ時はそのまま入るでしょうが、
引き抜くときは外周に均等に力を掛けないと割れます。
特に、私のケースのように経年劣化してる場合は割れる確率も高いと思います。
というかたぶん分解不可で新品交換必須パーツのようにも思えます。
これが1つ500円とかする上に2つ必要であり、その他の4つのOリングは変形し、
BBカップ右に入れる謎のプラ製1mmスペーサーもボロく、
ベアリング裏のパッキン2つとクランク軸パッキンは鉄芯のゴム被覆で、全て金属部が露出しており、
どれも交換が必要と感じました。
ベアリングについては
なんじゃこりゃ?シールが削れて色がついたみたいなグリスの色ですね。
渋くはなってましたがゴリ感は無かったです。
サイズは6805-2RS(外径37mm内径25mm厚さ7mmの両面接触ゴムシール)でFSA品番のMR066も刻印されてました。
ちなみに、私はシールドベアリングのシールを剥がす時はそのベアリングをもう使わないと判断した時で、
グリスアップしてまたフタをするという事はしません。素人だとそういった運用が手堅いと思ってるので。
まとめると消耗パーツは、
①MS-148 ベアリングシールド×2 1044円 ←プラスチックのカラー、破損しやすい
②MS-132 インナーベアリングシール×2 782円 ←ベアリング裏に入れる水色のシール
③MS-145 クラッシュワッシャー 550円 ←右フレームに噛ませる1mmスペーサー?
④MS-149 アウターOリング×2 260円 ←ベアリング外周のOリング
⑤MS-150 スピンドルOリング×2 522円 ←クランク軸Oリング、破損しやすい
⑥6805LLU/LLB(接触/非接触ゴムシール)NTNベアリング×2 1280円
⑦フレーム内に収まるプラスチックカラーのOリング ←良くわからんけど汎用Oリングでヨサゲ
この7種類。絶対交換要っぽいのは破損した①とゴム部分が消滅してる⑤だけど、他も全部気になるっちゃ気になるレベルでした。
高価な上に国内欠品だったのでBB自体をシマノのSM-BBR60に交換しました。
※組み付け時にゴムハン、外す時もゴムハンでやや強めに叩く事が必要な程度には硬い嵌合になりますので自己責任で
※BB-6000以外はシマノBBの流用はできません
"右BB側に1mmのスペーサが入っている"というのは、本品が付いている
[HYBRID] cboardman Hybrid TEAM
https://cbnanashi.net/cycle/modules/newbb/viewtopic.php?topic_id=9773&forum=49こちらのレビューでも書かれています。私も確か取説に付けろとあったので付けていました。
今は取説も紛失してしまったので、実際どうだったのか分かりません。
この部品を付けると右側に1mmオフセットするわけなので、
クランクが右が1mm短いんでしょうかね。カップの幅は左右で同じなので。
まぁ、クランクが1mm右にズレてようが、チェーンラインが若干合ってなかろうが、
ホイールセンターが1mmズレてようがチェーンを未カットで長いまま使ってようが体感で気付いたことは一度もないし
実害があったことも異音が出たことも無い(ニブイ)ので何ともいえませんが。
ちなみにスプロケに付けるスペーサーなどでも相互流用可能なのは知ってる方も多いと思います。
私も異音チェック目的でスプロケに使うアルミの1mmスペーサーを付けてみたりもしてました
(まず無いと思うけど、プラスペーサーの摩滅でコンマ数mmオフセット量が変わってるんじゃないかとか疑って)。
スペアパーツ表見ると、BB-6000の項目見るとMW120(ウェーブワッシャー)と書いてあるところは
カーボンクランクはそれでいいが、それ以外はスピンドルO-ringを入れろと書いてあるっぽく、スピンドルO-ring(MS150×2)が記載漏れしてるっぽいが、
クランク側の付属部品としているため未表記なのかも。
海外のBBSで「この部品無くしやすいから入れとけよ」「でもスピンドルOリングは3000kmでゴミになるぜ」みたいのも見た。
※スピンドルOリングは金属0.5mm厚と、水色のゴム被覆合計で1.0mm厚、内径Φ25、外径NBR-70-1(1A)SS-200という、 SS規格 (線径φ1.0mm x 内径φ20.0mm)で代用することにした。
やや締付けトルク多めでクランクキャップを締めないとガタが出るが、その後どうなるかはわからない。
BB自体もSHIMANO SM-BBR60に交換してしまっている為、色々とお試し状態にはなっていますw
部品が届くまでは
こんな状態で元に戻して乗ってましたが異音は完全に消えていましたので、
使えないわけではなかったのですが。
防水性とかも、こまめにメンテするとかしてれば問題無かったかと。
でも、色々が色々で気持ち悪かったので換えただけです。
シマノのBBは2000~3000円であり流用して700kmぐらい走った感じでは問題ないと思われるので、
これをわざわざ買う理由は見当たらないと思われます。
(たまにこれ中古単体で売ってるけど、間違いなく地雷です。。。)
※BB-6000以外はシマノBBの流用はできません
価格評価→★★☆☆☆
評 価→★★★☆☆
<オプション>
カタログ重量→ ?g(実測重量 101g)