購入価格 ¥6000(中古)
79DAを使っていた際にバント式と直付け式の両方を使用したが、やはり流石のデュラエース。剛性が非常に高い。チタンブレードのRedは論外として、触った感じではForceといい勝負だ。しかも重量はたったの67g。所有していた個体は取り付けボルトをチタンボルトに交換した状態で65gだったので、公称値は概ね正しいようだ。
79になってからFDのレバー比も変更されたようで、他のコンポーネントとは互換性が無いのが残念だ。ST-7900で試しにFD-5600を引いてみたが、ラチェットが掛かる前にFDが所定の位置まで動いてしまうので変速はできない。つまり、FD-7900を他のレバーで引くと引きが足りず変速できない事になる。67、57系との互換性は確認していないが、もしFD‐7900をミックスで使いたい場合は良く確認した方が良い。
ボルト類はブレード固定ボルトとリミットスクリューがアルミ、ピンチボルトがチタン、取り付けボルトがステンレスだった。リミットスクリューはこのままでも十分軽いのだが、アルミでプラスネジとなると調整の際に少々慎重になるため、キャップボルトに交換して使っていた。サイズはM4x15㎜で大丈夫だったが、場合によっては長さが足りない可能性があるので適宜17㎜なども用意しておくと良いだろう。
変速性能は言わずもがなだが、先述の通り引き率が若干変わっているため、StronglightのBio Conceptだとうまく変速できなかった。これはBio Conceptのインナーリングがアウター側にオフセットされているのが原因で、インナーを裏返しにセットすれば解決する。もしサードパーティー製のチェーンリングやクランクを使う予定なら、インナーの位置を確認してから購入した方が良い。インナーとアウターの間隔を広げる方法には、裏返しの他にスペーサーを入れる方法もある。ただし普通のワッシャーだとクランクに干渉して使えないので、専用品かスナップリングを使うと良いだろう。
ともかく、この剛性でこの軽さというのは凄い事だ。ハブでも感じたが、やはりデュラエースの名前が付いているだけはある。
価格評価→★★★★☆(安くはないが、高いわけでもない)
評 価→★★★★★(完成度が非常に高い)