AMBROSIO EXCURSION 32H BLACK
購入価格 ¥ 某ショップで手組ホイールとして購入
色々個人的かつ勝手な理由があり ・ローハイトリム ・ラージフランジハブ ・黒 というシングルスピード用ホイールを探していたところ、某ショップでこの条件に合う『精度抜群(ショップ談)』のホイールを見つけ、店頭へ出向いて購入。これについていたのがAMBROSIO EXCURSION 32H。
しかしこれが30年になんなんとする我が自転車人生史上最悪のリムになろうとは・・・
それまでのホイールからタイヤを外して装着、自転車に取り付けて走り出し、前輪のブレーキを掛けると一回転ごとにかつて体感したことのない衝撃と音が走った。
こちとら1980年初頭からチューブラーのロードレーサーに乗っているので、最近の溶接+切削リムの様なショックレスノイズレスなどハナから 期待しちゃいないが、それにしたって走っていてヘッドパーツがイカれるんじゃないかと不安になるほどのショックの大きさ。
もちろん交換前の自転車付属のホイール(安物非切削リム+ゴリゴリハブ+振れまくり)では一切出なかった症状。無論ブレーキシューはホイールに合わせて位置調整の上、トーインも付けた。なのにこの始末。
自転車を逆さにしてブレーキレバーをトゥストラップで固定し、シューをギリギリまでリムに近づけた状態でゆっくりホイールを回転させると、リムの継ぎ目でガツンと引っ掛かることが判明。
ちなみに振れやセンターずれはほぼなく、ジョイント不良で継ぎ目のみ太くなっているのではと思い、ノギスでリム幅を測ってみたが、特に問題なし。
それではとジョイント付近を指で触って回してみると、リムサイドが波打っているのが判った。感触ではジョイント付近30mmの間に2回ぐらいうねる感じ。元のアルミ部材の押し出し不良かジョイント部品の寸法不良か圧入時の作業不良かは判らないが、とにかく他におかしな部分も見当たらない以上、この波うちが原因と断定。
となれば対策は単純。 ブレーキシューの形に合わせて切ったサンドペーパーを、両面テープでシューに貼り付け、先程と同様、トゥストラップでペーパーとリムが適度に擦る辺りでレバーを固定。あとはひたすら前輪を手で回すのみ。
当然一回しごとにざくざくとペーパーはリムに当たり、数分続けるとアルミ粉がうっすら積もる程度にリムが削れた。ノギス計測でジョイント部が元のリム幅から0.2mm程度削れた所で作業を中止。非切削リムでリムサイドまでブラックアルマイトのEXCURSIONは、見事ジョイント部のみアルミ地肌が露出。
ここでリムサイドをメタノールで拭き掃除し、ペーパーを剥がしたシューの表面もついでに水拭き掃除してから、改めてシュー位置とトーインを調整。で再度自転車に乗って前輪ブレーキを掛けてみると、多少の違和感はあるものの、当初のひどい衝撃は見事解消した。
と言う訳でAMBROSIO EXCURSION。MAVIC OPEN SPORTよりカタログ値で気持ち重めの丈夫なリムで、自分の用途には合致していたものの、いかんせん品質ばらつきありすぎ。なので単品で購入をご検討の方、通販は危険です。購入時に現物のジョイント部を触ってチェックすることをお勧めします。
手組ホイールの完成品で買う時も、通販ではなく対面販売をお勧めしますが、私の様に対面販売で買ったにも拘らず「振れとセンターは合ってるからホイールは問題ない。アナタの自転車が悪い」と堂々言ってのけるショップもありますので、くれぐれもショップ選びは入念に。
価格評価→☆☆☆☆(作業代よこせバーロー) 評 価→☆☆☆☆☆(まさにイタリアンジョブ)
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