購入価格 ¥失念
アラヤのクリンチャリム20Aは既にディスコン品で、特に20インチ(ETRO451mm)の20Aは入手経路が限られます。が、レビューしてみたいと思います。
画像はETRO451mmの20インチホイールです。
この20Aは中空リムで、各ホイールサイズが揃っていました。おそらく1977年頃の設計です。1977年と言えば、中野浩一がアラヤのチューブラリム『ゴールドラベル』(多分)で世界選プロ・スプリントで初勝利した年です。20Aはかなりの長寿製品です。挙句、2000年前後には、バイクフライデーやBSトランジット、Panasonicなど、多くの市販20インチ小径スポーツの451ホイールに20Aが投入されており、それら完成車メーカーの強い要望により、製造中止が2005年頃まで先延ばしされたという製品です。
私は2002年から使い続けていますが、現在2セット目。精度は十二分に高く、ホイール組みを完了した後は、忘れた頃に全体の平均テンションを戻す作業をするだけで、積極的なフレ取りは全く実施していません。フレ取り台にセットもせずに、ディスプレイスタンド上段にぶら下げた状態でニップルドライバを決まった角度だけ回すことで増し締めは呆気なく完了します(もしかして現代の代表的なクリンチャリムは大抵、これが当てはまるのでは?)。フロントなら、左右それぞれ1/4回転ずつ回し、リアなら、オチョコ量を考慮し、65アルテ(FH-6500)ならば左右で37.1mmと20.9mmなので、右を1/4回転回し、左を1/7回転回す、といった按配です。
IRCのロードライトEX(タイヤ幅25.4mm)で走っています。他と比較したことが無いので乗り味の善し悪しは不明ですが、この20インチホイール(というかリム)は風貌が大変よろしく、使い勝手もよく、非常に優れた製品のように感じられます。アラヤの20Aは、強く復活を望みたい製品です。
ところで、このホイール、28Hです。小径ホイールで36Hなどというスポーク本数で組むと、本数が多すぎて大変うるさい感じになり、空気を入れる時もスポークがジャマだったりして、ワタシ的には全くの圏外ですが、28Hで組むとスッキリします。プレーンの#15スポークで、いままで全くトラブルなしなので、強度的にも問題ないようです。しかし、現行アルテグラでは28Hが存在せず、デュラを使うほかないということになってしまいます。完組ホイールが当たり前の現在、28Hどころか、ハブ自体があまり売れないのでしょうが、アルテグラや105グレードでも何とか28Hハブを残してほしいですねぇ。。。
価格評価→ ―
評 価→★★★★☆