購入価格¥38,200
以下、初心者が書く初心者向けのレビューです。
面白成分はありません…。
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マニュアルの型番は"WH-RS500-TL"。
型番からは読み取れませんが、リムハイトは前後24mm、C15のナローリムです。
また、RS700とは違い、リムにスポーク穴が無い文字通りのチューブレス(非TLR)です。
以下、ド貧脚&非力の当方がIRC FORMULA PRO TUBELESS Light(25C)、シーラント無しの組み合わせで1800km走行した時点でのインプレです。
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■運用編
タイヤの嵌合はIRCの提供動画に準じて行っています。
VIDEO
初回のタイヤ嵌めは初めてのチューブレス運用のためコツがつかめず、チューブレス専用タイヤレバーを使用しても1本1時間かかりましたが、慣れてしまえばレバーを使わず前後合わせて15分程度で嵌められます。
ビードの上げ下げは初回からすんなりと行うことができました。
ただし一度嵌めたタイヤは取り外し辛く、取り外しには慣れた今でもタイヤレバーが必要です。
当方はタイヤ嵌めの際、石鹸水を使用していますが、無くてもタイヤを嵌めることはできます。
個人的にはビードの滑りやすさの他、「エア漏れの確認」「リムとタイヤの脱脂」、および乾燥後に糊化することで「気密性の向上」を期待しています。(…が、気密性が上がったかどうかは結局分かっていません)
また、嵌合時にはタイヤレバーを使用しない方がタイヤを傷つけず、エア漏れも少なかった印象です。
(タイヤレバー不使用時は一晩で0.5bar低下→タイヤレバー使用時は1.0bar低下しました。下手だからかもしれませんが…)
付属の専用チューブレスバルブはコアが抜けないタイプのため、シーラントを入れる場合はタイヤ嵌合前に入れておくか、NoTubes等のチューブレスバルブを別途用意することになります。(当方はシーラント運用をしていません)
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■走行編
チューブを入れての運用はしていないため、ほぼクリンチャーからチューブレスへの乗り換えのインプレになってしまいますが…。
完成車付属のMAVIC AKSIUM WTS 25C(鉄下駄…)との比較ですが、段差を乗り越えた際や荒れたアスファルトを走る際のショックはかなりマイルドになります。
体重57Kgの当方が乗る場合、街中では6.0~6.25bar程度が、ロングライドでも6.5bar程度が乗り心地とグリップのバランスが良いようでした。
また、別の完成車のGIANT P-R2+GAVIA AC1(25C)、シーラントありと比較した場合でも、踏み込みがギア1枚分程度軽く感じられ、ホイール軽量化の恩恵を受けられ、巡航速度も2kph程度上がりました。
剛性としてはAKSIUM、P-R2から移行しても違和感を覚えることのないレベルで、結果的に「高い剛性はそのままに、乗り心地と登坂能力、巡航速度を上げることができた」ということになります。
手持ちのRS700との比較としては、重量と後輪のリムハイトの分、巡航速度はRS500の方が2kphほど落ちますし、荒れた路面での乗り心地はRS700の方が上で、全体的にRS700の方が疲れにくいと感じます…が、初心者がそこに劇的な違いを感じるか?というと、値段ほどの違いは感じられない、といった評価になるかと思います。
「コストパフォーマンスが良い」と言われるクラスのホイールのうち、「コスト」側に寄せたのがRS500、「パフォーマンス」側に寄せたのがRS700、という印象です。
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■パンク対策編
当方ではチューブレスでのパンクは未経験ですが、出先でのパンク対策として、IRC FAST RESPAWN等の修理材をサドルバッグに準備しています。
サイドカットやバースト等には無力ですが、そこはチューブドクリンチャーであっても同じ(対策としてもタイヤブート+チューブを準備する等、クリンチャー同様の準備が必要になる)と考え、ロングライド時以外はGIANT TUBELESS TIRE PATCH KITを準備する以上のことはしていません。
軽度のパンクに対して準備する機材はクリンチャーより少なくなりますが、想定するパンクの規模が大きい場合は、チューブレスであってもクリンチャーと同程度の機材の準備が必要となるかと思います。
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価格評価→★★★★☆(RS700より価格性能比が高い印象)
評 価→★★★☆☆(初めてのアップグレードやTL運用の練習台に)
年 式→2018
カタログ重量→前705g、後944g、ペア1649g