MAVIC Cosmic Pro Carbon SL UST

購入価格 ￥200000

※使用感 一言で言うとボーラの低速少しモッサリ、中速以降伸び伸びバージョン。

リム重量の割には加速が良く、速度が上がるにつれて伸びてくれる印象。
このホイールでは不得手と思えたクリテリウムでも使用したが、低速でのインターバルは重さを感じるものの、平坦20後半あたりからスルスルと伸びてくれ、そのままポジションアップ出来たりと結果として脚への負担が低かったように感じた。
しかしインターバルのキツいカテゴリーやコースレイアウトだと、また違った評価になると思う。

スプリントではおおよそ16倍以降で重さ、頭打ち感を感じた。
登りは6〜7%あたりから重さを感じるものの、私自身体重がある為、軽量級の方なら10%前後でもそつなくこなせる物であると思う。

旋回はいたってニュートラルで安定感がある。つづら折りの山を下っていてもヒラヒラ…とまではいかないが、難無く気持ち良く下れた。

またサイクリング等で単独で何も考えず走っていても減速感が無く進んでくれるので気持ちが良い。
ことロングライドでは、まだ1ライド200程度しか走っていないが、脚はもちろん全身へのダメージが圧倒的に少ない。これは長距離を走る方であればすぐに実感出来る物であると思う。
以前はトラック等大型車の通行が多く路面がひび割れたところは避けるようにしていたが、そのような路面でもこのホイールでは「トン、トン」といなしてくれる。
様々なシチュエーションの中で、チューブレスの恩恵を1番感じた瞬間であった。

雨天での使用は付属のイエローシューのおかげもあってか特に不満はなかった。

驚いたのが付属のイクシオンUSTタイヤの出来が良く、購入後慣らしがてらタイヤを買いに行こうと思っていたのをやめた程。これは前作？のクリンチャーが自分には合わなかったため。


整備性についてはフロアポンプでは何も考えず作業してもビードは上がる。
携帯ポンプでも多少コツはいるが充填は可能。
しかし出先でパンクした際はバルブを外しチューブを入れ、クリンチャーとして使用すれば良いので杞憂であると思う。

価格評価→★★★★☆(購入後某所で安くなってたため)
評　　　価→★★★★☆
＜オプション＞
年　　　式→2018
カタログ重量→　1490g

前回レビュー以降1000kmちょっと走ったので追記レビュー。


ベアリングのアタリが出たのか、本当に良く回ってくれるようになった。
今では雨風関係なく普段使いからレースまでこの一本で対応している。
風が強い日はローハイトを使おうか迷う事はあるが、リムハイトの割にハンドルを取られる事が少なくそのままこのホイールを使っている。
今まで普段使いにアルミのクリンチャーを使用していた為か、購入後時間が経った今でも乗る毎に「良い買い物をしたな」と思わせてくれる。


先日トラブルがあったので報告させていただこうと思う。
いつものように練習コースをこのホイールで走っていたらフロントがパンクしてしまった。
パンクといっても異物を踏み穴が空いた訳ではなく、縦が腕の長さ程度で深さ手のひら半分程度、角が尖ったティアドロップ状のまさに「自転車のタイヤ絶対◯す道」を通過した事によるリム打ちであった(余談だが翌々日には埋められていた)。

クリンチャーのように「バシューン！」と一気に抜けず、シーラントを入れていたのもあり、「ブシュルルルル…」といった具合に(伝わるだろうか)徐々に抜けていってくれた。
40近くで走っていたので冷やっとしたが、安全に止まる事が出来た…のはいいが、段差を乗り越えた瞬間、「あぁ、これはリムがダメになったな」というのが分かるくらいの感覚(過去に別の路面でリム打ちによるアルミリム凹み経験あり)が伝わった。

ホイールがダメになるくらいなら自分が転んだ方がよかったなどと意味不明な事を考えながらリムを確認したところ、小さな打痕があるくらいで振れも無い状態。
マビックはすごいなーという感動はあったが、小さな打痕とはいえ買って早々にキズが入ってしまったのがショックで、道路を管轄してるところに請求しようかと考えたが、大人気ないと思い止めておいた。

使用再開にあたり念のため安全を心がけ速度が出ないように使ってはいたが特に問題がないため、今では通常使用している。

価格評価→★★★★☆
評　　　価→★★★★☆